※これらはすべて、石黒拡親著『あるある正誤問題』からの問題です。




第1問
問1 下線部a(石黒注:弥生時代)に関連して,この時代の集落やそこでの生活に関して述べた次の文
  a〜dについて,正しいものの組合せを,下の@〜Cのうちから一つ選べ。
  a 青銅製の刃先をもつ農具が,全国的に普及していた。
  b 日常の生活に不便な山頂や丘陵上にも,集落が造られた。
  c 鉄器・青銅器が海外からもたらされるとともに,日本列島内でも作られるようになった。
  d 乗馬の風習や硬質の土器が朝鮮半島から伝わった。
   @ a・c  A a・d  B b・c  C b・d
                                        答え:B


あるある誤文
弥生時代の後期になると,青銅製の農工具が普及し,それを用いて水田の開発が進んだ。
                  ↓正しくは
青銅器は主に祭器に使われた。農耕具に使用された金属は鉄。木製農具の刃先などにつけられた。
第1問 問6 下線部e(石黒注:第一次世界大戦の好景気)に関連して,1910年代の工業の発展に関して述べた次   の文X〜Zについて,その正誤の組合せとして正しいものを,下の@〜Cのうちから一つ選べ。   X 猪苗代−東京間の長距離送電に成功した。   Y 工業生産額が大幅に増大し,農業生産額を上回った。   Z 重化学工業生産額が大幅に増大し,軽工業生産額を上回った。    @ X 正 Y 正 Z 誤    A X 正 Y 誤 Z 正    B X 誤 Y 正 Z 誤    C X 誤 Y 誤 Z 正                                         答え:@

あるある誤文
第一次世界大戦期の急成長を通じて,重化学工業の生産額が軽工業の生産額を大きく上回るよう
になった。
                  ↓正しくは
第一次大戦期に重化学工業は発達したが,軽工業を上回ったのは1933年。大戦期の急成長の特徴は,
工業生産額が農業生産額を上回るようになったこと。
第2問 問1 (前略)『日本書紀』の改新の詔には全国にを置いたと記されている。しかしの跡か   ら出土した木簡によって,実は大宝令が施行されるまではの文字が用いられていたことがわ   かった。(後略)    空欄に入る語句の組合せとして正しいものを,次の@〜Cのうちから一つ選べ。   @ ア 評  イ 平城京  ウ 郡   A ア 評  イ 藤原京  ウ 郡   B ア 郡  イ 平城京  ウ 評   C ア 郡  イ 藤原京  ウ                                          答え:C

演習問題
問5 7世紀中ごろにおこった政変に関連して述べた文として正しいものを,次の@〜Cのうちから
  一つ選ベ。(00本試B)
  @ 王権を強化するため直轄民として名代・子代が設置された。
  A 評が廃止され,屯倉が設置された。
  B 唐から帰国した吉備真備と玄ムが国博士に登用された。
  C 皇極天皇にかわって孝徳天皇が即位し,難波に都を移した。
                                        答え:C
解説:(前略)A評が廃止され,郡という名称に改められたのは,701年の大宝律令から。さらに,
  大化の改新では,名代・子代などの私有民や屯倉などの私有地は廃止するとされた。(後略)
第2問 問3 下線部b(石黒注:今日では,律令国家の形成は天智・天武朝に進んだとする見方が有力になって   いる)に関して,次の甲・乙と,その在位中の出来事T〜Vの組合せとして正しいものを,下の@〜   Cのうちから一つ選べ。     甲 天智天皇    乙 天武天皇   T 八色の姓が定められた。   U 庚午年籍が作られた。   V 飛鳥浄御原令が施行された。    @ 甲−T 乙−U    A 甲−T 乙ーV    B 甲−U 乙ーT    C 甲−U 乙ーV                                         答え:B

演習問題
問6 次の事項T〜Wのうち,天武天皇の在位中に行われたものの組合せとして正しいものを,次の
  @〜Cのうちから一つ選べ。(99追試B)
  T 庚午年籍の作成  U 藤原京への遷都
  V 八色の姓の制定  W 飛鳥浄御原令の編纂開始
   @ I・U  A U・V  B U・W  C V・W
                                        答え:C
解説:T庚午年籍が作成されたのは,670年で天智天皇の時代。U藤原京への遷都は,694年で持統
  天皇の時代。V八色の姓の制定は,684年で天武天皇の時代。壬申の乱後,天皇権威が高まる
  中で,皇族を上位とする身分秩序再編をはかったのが八色の姓だと考えれば,時期が覚えやすくな
  る。W飛鳥浄御原令は,天武天皇の時代に編纂が開始され,次の持統天皇の時代に施行された。
  その施行にともない,690年,庚寅年籍が作成されたのである。
第5問 問7 下線部e(石黒注:政党内閣の時代がしばらく続く)に関連して,護憲三派内閣以降の政党内閣の時   代に起こった出来事について述べた文として正しいものを,次の@〜Cのうちから一つ選べ。   @ 価格等統制令が出された。   A 段祺瑞政権に西原借款が供与された。   B 憲政党が結成された。   C 金輸出再禁止が断行された。                                         答え:C

あるある誤文
1931年の暮れに発足した内閣は,ただちに金輸出を解禁して,金本位制に復帰し,外国為替相場の安
定と経済界の整理をはかった。
                  ↓正しくは
1931年の暮れに発足した内閣は犬養毅内閣で,犬養内閣は金輸出を再禁止し,金本位制を離脱し,管
理通貨制度に移行した。
第6問 問1 (前略)1937年7月に日中戦争がはじまると,近衛文麿内閣を行い,産業報国会の結成な   ど,戦争協力のための国民の組織化を推進した。日中戦争が長期化すると,日本と英米との対立が激   化し,アメリカは1939年7月に日本に対しの廃棄を通告し,翌年この条約は失効した。    空欄 に入る語句の組合わせとして正しいものを,次の@〜Cのうちから一つ選べ。   @ ア 国民精神総動員運動  イ 日米修好通商条約   A ア 国民精神総動員運動  イ 日米通商航海条約   B ア 翼賛選挙  イ 日米修好通商条約   C ア 翼賛選挙  イ 日米通商航海条約                                         答え:A

あるある誤文
日中戦争が始まると,政府は国民精神総動員運動を起こしたが,これは天皇機関説を批判する運動と
して始まり,岡田啓介内閣が国体明徴声明を発表するに至った。
                  ↓正しくは
国体明徴声明は日中戦争以前に岡田内閣が出したもの。国民精神総動員運動は,日中戦争開始後に第
1次近衛内閣が挙国一致を唱えて戦意の高揚をはかった運動。

対中国政策をめぐって日本と対立したアメリカは,日米修好通商条約の廃棄を日本に通告した。
      ↓正しくは
日米修好通商条約→日米通商航海条約