三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)とは、周囲の縁の断面が三角形になっていて、 表面に中国の神や、天を守護する獣が浮き彫りにされている鏡です。 日本全国の古墳から400〜500枚出土していて、この中に「景初三年」の銘があるものが存在するのです。 この「景初三年」は西暦239年にあたり、卑弥呼が魏に遣使した年です。 「魏志倭人伝」の史料問題でよく出題される部分ですね。 このため、この三角縁神獣鏡は卑弥呼が魏からもらった鏡だと主張する学者がいます。 その真偽はさておき、この銅鏡は多くの古墳では1、2面しか出土しないのに、 京都の椿井大塚山古墳(つばいおおつかやまこふん)では32面が出土しているのです。 倭王であった人物が、中国皇帝からもらった鏡を権威のシンボルとみなして、各地の首長に配っていたことが推測されます。 ということは、「政治の中心は京都か!」というと、そう簡単な話でもありません。 なにしろ、箸墓古墳(はしはかこふん)などの天皇陵(陵墓)は調査不可なのですから。考古学の「壁」ってやつですね。 また最近は、奈良県の黒塚古墳でも三角縁神獣鏡が33面出土しました。数だけ言えばこちらの方が多いです。 さて、青山学院大ですが、古墳が大好きです。 上の3回だけでなく、96年(法)では「同じ鋳型で造られた鏡を一般に何と呼んでいるか。漢字3字で答えなさい。」 という問題も出題しています。 答えは「同笵鏡(どうはんきょう)」です。「同范鏡」と書いて撃沈した生徒がいそうですね。 いや、それだけではありません。01年(法)では、早くも黒塚古墳を記述問題で出題しています。やりますね。 最新考古学好きの青学らしい問題です。ちなみに、予備校では当然学習済みです(ニヤリ)。 はっきり言って「待ち」問題でした。ありがとうございます、青学様。 次に出しそうな大学はあの大学ですが、それは授業でお話ししましょう。 ついでにかつて青学が出題した超マイナー古墳をいくつか列挙してみます。 ・群馬県茶臼山古墳(96年経営学部) ・黄金塚古墳(96年文学部) ・王塚古墳(97年文学部) ・黄金塚古墳(97年文学部) ・車塚古墳(99年経営学部) ・石塚山古墳(01年法学部) すごいですねえ。でもこれらは決して覚えるべきものではありません。 なぜなら、出題頻度が極端に低く、覚えても脳みそ容量を無駄遣いするだけだからです。 これより出題頻度の高い用語はまだまだいくらでもありますから、そちらに脳みそを使いましょう。 時々こういう難しい用語を口にして「おまえ、これ知らないの!?」などといばり散らす生徒がいるらしいですが、 そういう人を見かけたら憐れみの心で接してあげてください。 どこかの誰かに変な用語を吹き込まれてしまったのだなあ…と。誰なんでしょうねえ。ははは。
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