授業はどこまで聴くべきか

大嶋さんは立命館大にも合格してるんですが、それを知った西船橋のO君が、自分も同じ大学を目指しているからと、大嶋さんにアドバイスを頼んだのです。その返答はこちらです。

<大嶋さん>
問題が難しくないし(たまにマニアックな難問あるけど)、特徴がはっきりしてるから先生が指摘してくれた通りにそこをおさえて1問も落とさないつもりで頑張ってください。

立命館も学部ごとの違いはほとんどないので、他学部の過去問も解いてみてください。考古学や文化史分野に時々難問がありますね。言うまでもなく基本はノートです。先日のエントリーで、古本屋情報を教えてくれたO君は、立命館で特待生合格してました。

ところで、僕からも大嶋さんに一つ質問したんです。

<石黒>
堤君にしても大嶋さんにしても、授業中にノートではなく、僕の方を見ている時間が多かった気がするんです。あれは、文字を書くのが早いからなのでしょうか?自分ではどうだと思ってますか?

<大嶋さん>
書きながらだとどうしても聞き逃す部分が出てきてしまうので、下書きノートには自分だけが読める字で書いて極力前を向いて集中して授業中に理解しようとしてました。速記みたいなものです(笑)あとアチーブでは90点以上を取ってからは90点は落とさないようにしました。1回落としてしまった時は本当に悔しくて絶対次に取り返す!メラメラーって気分になりましたね(笑)ライバルがいたことも大きかったと思います。

やっぱり、これですよねえ。9割なんですよ。そこに届いていない人、なぜだか考えましたか?たいていは、次の2つのどちらかです。

1 入試問題を解くための理解をしていない。
いくら教科書や用語集や電子辞書を読んだとしても、入試問題を解くためのポイントをつかんでいなければ、なんの効果もありません。
【対策】
ノートを見ながら、自分で説明してみて、説明できないところは、授業を録音したものを聴き直す。問題を解くためのポイントは授業で説明してるんですよ?

2 暗記が完璧でない。
いわゆる「うろ覚え」というヤツです。
【対策】
本気で復元に取り組む。普通に覚えられないなら、ゴロや替え歌を作る。

厳しい言い方をします。現役生の場合、日本史が2学期から伸びる人は結構います。しかし、高卒生にそういう人は少ないです。なぜなのかと考えてみました。

1学期の段階で、高得点を取るための「理解度」と「記憶の度合い」、言い換えれば「適切な学習深度」ってものがつかめないと、低レベルな勉強から抜けられなくなってしまうから。

ってことじゃないでしょうか?世の中には、入試に必要な学習深度を、天性の勘でつかんでいる人たちがいます。また、天性の勘がなくても、上記の大嶋さんの言葉からもわかるように、早い段階で9割得点できる方法をつかめちゃった人がいます。素直に成功者からのアドバイスを受け容れた人です。

しかし、それが「つかめなかった人」は、高得点が取れず、また、取ることもあきらめたりして、授業をどの深さまで聞くものなのか、ノートはどこまで完璧に覚えるものなのかを、わからないまま、いや、わかろうとしないまま、一年間を送ってしまうのじゃないでしょうか?しかも、なんやかやと自分にいいわけをしたりして……。そういう意味では、4・5月は大切な時期でした。授業をどこまで深く聴くべきか、そこを間違えていたら、一年間を棒に振ります。

さあ、つかみそこねた人は、今から変われるでしょうか?

まだ合格に必要な学習深度がわかっていない人は、過去問を解いて、自分を目覚めさせるしか方法はないでしょう。4・5月の授業を受けても、目覚められなかったのですから。模試なんかじゃなくて、志望大学の本物の問題を解いてください。そこで8割正解できなければ、少しは気づくと思います。英語とは違って、日本史は勉強したら即点数に反映します。寝かせておけば熟成されるようなものは何もありません。

逆に開眼した人は、そのままのハイスピードで2月まで突っ走っちゃってください。


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