問題集は何回やり直すべきですか?

受験生定番の質問に、「問題集は何回やり直すべきですか?」というのがあります。みなさんはどうしていますか?そのお話の前に、次の2つの問題を解いてみてください。

〔設問〕
8世紀後半から逃亡する農民が増え,班田の実行にも支障が出てくるようになった。これに伴う税収入の減少に対応するため,天皇や皇族も独自の土地を持つようになり,9世紀末には中央の官司それぞれが所有する( d )が多く設置されるようになった。
文中空欄dに当てはまるもっとも適当な語句を次の語群から選び,その番号をマークしなさい。
1 勅旨田  2 公営田  3 賜田  4 諸司田

〔設問〕
鎌倉幕府は,土地の争いを裁くための公正な裁判制度を充実させたが,その中でも,当事者同士の和解が最も重要だと考えられていた。この和解のことを( (4) )と呼ぶ。また,裁判の公正を図るため,多くの法令が制定された。そのうち,御成敗式目以降に制定された個別の法令は,まとめて( (5) )と呼ばれている。
文章中空欄(4)・(5)にあてはまるもっとも適当な語句を解答しなさい。

この2つの問題について、去年、こんなやりとりをしたことがあります。


<Yさん>
赤本と勉強法について質問させてください。赤本は05年青山学院文学部2/14のIの設問4なのですが、答えが4の諸司田なのですが、今までこの単語を見たことが無く、「読むだけ」や夏期の土地のプリントを見ても書いてなかったし、よく分からなかったので説明お願いいたします。
次に、同じくIの設問1の(5)で、答えが式目追加となっているのですが、自分は建武以来追加と書きましたが、このように同じ意味で名前の違う単語を書いたとしても試験全体の解答としては○はもらえるのでしょうか?
あと、IIの問4の(2)で、一揆は何か?と書いてあったので天草一揆と書きましたが答えは島原の乱でした。この回答はどういうふうな解答がベストなのでしょうか?
次に勉強法の質問なのですが、赤本をやるのはもちろんわかりましたが、本当にほしかった問題集は2周目3周目とやって行った方がいいのか、赤本を解いたりして自分が苦手だと思ったところをやって行った方がいいのでしょうか?ご多忙とは思いますがいつでもいいので返信よろしくお願いいたします。
追伸:つな近が終わりました!近現代は古代中世などに比べ得意に感じれてます。つな近についてもっと感想が書きたいのですが、自分もかなり焦ってきたので受験が終わり次第ゆっくり書かさせていただこうと思います。では失礼いたします。

<石黒>
05年青学の諸司田の問題は、消去法で解けるので覚えておく必要はありません。それから建武以来追加と式目追加は、どうして同じ意味なのでしょうか?もう一度学習し直してください。「御成敗式目以降に制定された個別の法令」とあるので、正解は「式目追加」しかありえません。一方、島原の乱は最近は天草一揆と言うこともあるようですね。出題者がそれを知っていれば正解となるでしょう。この辺りは大学側の対応がどうなのかナゾなところです。

それから問題集ですが、単に2周目をやるのでは意味がありません。できなかったところができるのは当然ですから。ただし『本当にほしかった問題集』の場合は、赤シートを使って赤字をチェックできますから、そのための2周目は当然やってください。解説の赤字も同様です。どちらにしろ、上記の質問を見る限り、まだまだレベルを上げる必要があると思われますので、健闘を祈ります。

問題集を何回もやることのメリット・デメリットを考えてみてください。時間がかかるわりにはあまり得るものがないことに気づきませんか?難関大合格にもっとも必要なことは「要領の良さ」です。短時間で多くを習得する勉強法を常に意識していってください。勉強の仕方についてはこちらをご覧ください。(パソコンでごらんの方はこちらからどうぞ。)

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