赤本っていつからやればいいんですか?(3)

過去の卒業生に偉人はたくさんいます。ここを見てもらうと、赤本を20年分くらいやってる人がいますね。しかし、第4志望の大学の問題まで完璧にこなした人は、M田さんを除いてはそうそういません。

当時高校3年生だったM田さんは、非常にきっちりしている人でした。すべてが終わって早稲田合格を決めた後、1枚の紙をもらいました。大問別過去問チェック表です。携帯でこのブログを見ている人のために概要を説明すると、まず、紙全体が碁盤目状に区切ってあります。そして左端には、縦に早稲田・上智・明治・立教の各5学部ずつの名前、上端には、横に1995年~1999年の大問番号が書いてあるのです。(早稲田だけは1990年からの10年分あります。)そして大問を解くたびに、マス目を塗りつぶしていったわけです。凝り性の彼女は、全部塗り終わると文字が浮かび上がるように、あらかじめマス目ごとに塗る色を決めておいたそうで、すべてが終わった結果が、この表です。

大問別過去問チェック表

赤本25冊分、入試問題125回分を解いています。大問数なら、625は越えるでしょう。信じられない数字です。僕の『受験生が本当にほしかった問題集』の大問数は67なのですが……。

まさに「やるならとことん」を地でいってますね。学校の授業中とかも赤本を解いていたそうです。内職をしている高校生のおもしろ話はたくさんあるのですが、最前列中央の先生の目の前の席で、赤本を解くM田さんも相当なものです。

もっとも、早稲田入学後の彼女は、一変してサークル三昧の生活となり、大変おおらかな性格になっていったようです。こんなところも、早稲田大学のおもしろいところかもしれません。

次の更新は来週になりそうです。