中国語版『おさらい日本史』発売!

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なんと『2時間でおさらいできる日本史』が台湾でも販売されることになりました。昨日、その見本が届きました。サイズがひとまわり大きくなって、えらい立派になってます。
これ、日本に爆買いに来た中国人向けに、成田空港あたりで売ってもらえるといいんじゃないでしょうか。

2時間でおさらいできる日本史

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『2時間でおさらいできる戦国史』発売記念イベント

8月に『2時間でおさらいできる戦国史』が発売されました。ちょうど夏期講習のさなかのことで、発売記念イベントをおこなう余裕がありませんでした。もう9月に入りましたが、新刊発売を記念してプレゼントキャンペーンをおこないます!

『2時間でおさらいできる日本史』 10冊
『2時間でおさらいできる日本史 近・現代史篇』 5冊
『2時間でおさらいできる戦国史』 1冊

戦国史_表紙

上記3種の「2時間でおさらいできる」シリーズのいずれかについて、レビュー(感想)をAmazonなどに書いてくださる方に限り、拙著を進呈いたします。

ご希望の方は、mail address 宛にお申し込みください。メールの件名(Subject)を「おさらいプレゼント」として、お名前・ご住所・ご希望の書籍(1つ)を入力して送信ください。
石黒の授業を受けていた卒業生に限らず、大学生・社会人をはじめ、どなたでもご応募いただけます。先着16名様限定とさせていただきますので、お早めにどうぞ!
※社会人の方はこのブログを頻繁にチェックしていないと思われますので、大人専用枠を5名様分ご用意いたします。

【追記】ご応募は締め切りとさせていただきました。

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『2時間でおさらいできる戦国史』の感想(2)

昨日のつづきです。
『2時間でおさらいできる戦国史』について、いただいた感想を紹介します。

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城についてもまさしく天守閣=城と思い込んでいて、戦国前半の城と後半の城の区別がついていなかったので、第4章の「戦国時代にはいたるところに城があった!」で楽しく勉強させて頂きました。わたしも機会があれば建物が残っていない戦国前半の城を歩いてみたいと思いました。

「現代日本にも息づく独特な喧嘩両成敗法」もすごく面白かったです。正しい間違っているを考慮しない「喧嘩両成敗」は理不尽な気がしていましたが、「双方の体面を保つ」というのは現実にこれからも同じメンバーで仕事をしてゆくならとても大切なことだと思いました。

自動車事故の過失相殺は当たり前なことだと思っていたので、世界的に珍しいと知ってびっくりでした。

118ページの醍醐寺の僧の旅行の記録の話は初めて聞きました。一泊二食の宿泊料金が統一されていたと具体的に伺うと229、230ページで「民間では地域間の統合はできつつあった」ということが実感を持って理解できました。

誰かが戦に最終的に勝利したから天下統一が実現され太平の世が来た、と今まで疑問を持ちませんでしたが、あれほどたくさん亡くならなくても太平の世が来る可能性もあったかもしれないのですね。

「戦いの実態」の最後に紹介されていた「境目の村」の年貢を半分ずつ納めるという工夫はすごいと思いました。自分たちの身を守るため必死に考えていることが伝わってきて頼もしいです!

有名人の知らないエピソードもとても面白かったです。信長の馬揃えに参加できなかった秀吉が「みんなの出で立ちを詳しく教えて!」と手紙を描いた様子が目に浮かぶようです。

また、章の最初にたくさん地図があって振り返って場所を確認できてとても読みやすかったです!
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ここに挙げられている話は、僕自身も非常に興味深く思っていたところなので、共感してくださる方がいて大変うれしく思います。僕の城好きは40年にもわたっており、はじめこそ華々しい大坂城や姫路城に興味を持ちましたが、現在では建物がのこっていない城に興味が向かっています。最近はそうした城跡も復元する動きがさかんなため、城マニアでなくとも見学しやすくなっているのです。この点は、ぜひとも紹介したかったことでした。

近年、戦国時代研究が進み、いろいろなことがわかってきました。喧嘩両成敗の話や、宿泊料金の共通性などもその一例です。単に大名どうしの戦いを書いている本ではありません。戦国時代をいろんな面から見てみようという本です。わかりやすいイラストも入っていますので、ぜひ書店で手に取ってみてください。

2時間でおさらいできる戦国史

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『2時間でおさらいできる戦国史』の感想(1)

先日、『2時間でおさらいできる戦国史』を読んでくださった方から、感想をいただきました。2回に分けて紹介いたします。

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たとえがすごく分かりやすくてやっと戦国時代が良くわかりました!

先生が「はじめに」で書かれておられたように、戦国時代は戦ってばかりで、きっと自分の御先祖様も田んぼを荒らされたり、強制的に戦に連れていかれたりひどい目にあっていたに違いないと思って戦国時代を今まで敬遠しがちでした。

ぼんやりと「自分の欲で戦いたがっている戦国大名と、振り回される非力な農民たち」というイメージを持っていましたが、(テレビドラマではそういう描写が多かったです)本当の歴史ではそんなに単純なものではなかったと第2章「村の世界」で良くわかりました。

テレビの動物番組が好きでよく観るのですが、ミツツボアリなど厳しい環境で生きる蟻たちはエサが足りない時は同種のよその蟻の巣を襲って蓄えや幼虫を奪って生き延びるそうです。

恵まれた現代に生きる私たちが、戦国時代の農業生産力の低さを考えずに残酷だ、略奪は悪いことだと単純には言い難いと思いました。

63ページの上杉謙信の出兵の目的の可能性はすごくびっくりすると同時になるほど!と思いました。猿や狼と一緒にしたら怒られそうですが、まずリーダーは群れの腹を満たすことを考えて行動しないといけないので納得できました。

大河ドラマでは「義のために戦った」と描かれることが多く、少し不思議な人と感じていた上杉謙信ですが、人間らしさを感じました。
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この本には、戦国大名の軍勢が略奪する話や、それに対抗する村人の話などが出てきます。戦国時代というと、どうしても戦国武将の派手な行動に目がいきがちですが、黒い部分にも目を向けるべきだと思って書きました。そこを読んでもらえて、しかも深く考えていただけたようでうれしく思います。

みなさんも、よろしかったら本当の戦国時代をのぞいてみませんか?

2時間でおさらいできる戦国史

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『2時間でおさらいできる戦国史』は受験に役立つの?

おかげさまで『2時間でおさらいできる日本史』は30刷りとなりました。まだまだ売れ続けているようで、著者本人が一番驚いています。ありがとうございます。

この「2時間でおさらいシリーズ」に新刊が出ました。『2時間でおさらいできる戦国史』です。

戦国史_平積み
僕もようやく書店で並んでいるのを確認してきました。「お、角の良い場所に置かれてるじゃないか!」と喜んだのつかの間、上のかわいい犬猫表紙に視線がそらされそうで不安になりました。スタッフの話によると、お茶の水の三省堂では大きく積まれていたそうですが、僕自身はそんな勇姿を目にしたことはありません。写メールでもいいので見たいものです。

さて、受験生として気になるのは、この本が受験に役立つのかどうかですよね?
入試に出る内容は全体の3分の1くらいでしょうか。授業ではサラッと流してしまう内容を詳しく説明しているので、戦国時代の実態がより深く理解できるかと思います。河合塾の受講生の方にとっては、プリントに頼った分国法についての説明が、史料とともに書いてあることが有用でしょう。早稲田大学が出題した、今川仮名目録追加にある「力量」の話も書きました。

戦国時代好きの人なら読んで損することはないと思います。派手な部分ばかりに目が行きがちな戦国時代を、地に足をつけて学べますよ。

2時間でおさらいできる日本史 近・現代史篇

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『2時間でおさらいできる戦国史』から抜粋

山の話ばかり書いていたら、これまた古い別のスタッフから、「やりたい放題ですね。ブログがどこに向かっているのかわかりません」とツッコまれました。厳しいスタッフばかりで気苦労が絶えません。
一応、文章が長いのと検索などで外から見にくる人のことを考えて、アップする場所をブログにしたのですが、やはり山の話はフェイスブックに書くべきでしたか。すみません。

さて今日は、月曜日から書店に並び始めた『2時間でおさらいできる戦国史』から、「はじめに」の部分を紹介します。

 戦国時代は人によって好き嫌いが分かれる時代です。嫌いな人からは「似たような名前ばかりでゴチャゴチャする」とか、「あちこちで戦いばかりおこっていてイヤ」と聞きます。たしかに戦国時代の本を読んでいると、私自身も人物関係がわからなくなってわずらわしく思うことがしばしばです。
 そこで、登場回数の少ない脇役を「おじ」や「弟」などと表し、もっと戦い以外の部分にもスポットをあてた本を書いてみたいと思いました。そうすることで人びとの本質を浮き立たせたいと考えたのです。今と変わらぬ人びとの思いにうなずく反面、当時の社会の残虐さには目を丸くするはずです。そのうえで現代を見つめ直せば、暴力が減っていることを実感できるでしょう。未来に希望さえ感じるかもしれません。
 戦国時代を学ぶことは、戦いにあけくれた時代を終わらせ、平和をつかんだ人びとを知ることでもあるのです。それは輝かしい偉業だと思いませんか?

 現在、私は予備校で日本史の講師をしています。さかのぼれば少年時代に戦国時代が好きだったことが発端です。歴史マンガから始まって、忍者、小説、城のプラモデル……と多くの戦国ファンが通る道を歩いてきました。
 ところが大学入試の日本史に携わるうちに、だんだん別の部分に目が向くようになりました。なぜなら入試では城の細かい知識やエピソードなど、まず出題されないからです。むしろ問われるのは、戦国大名の領国経営や農村社会のほうでした。そのおかげで自分の嗜好に偏ることなく、フラットに戦国時代を見わたせるようになりました。するとそこには、思いがけずおもしろい世界があったのです。
 この時代には幕府の力が地方におよびません。そのため各地で戦国大名たちがしのぎを削ってさまざまな政策をとり、また百姓たちもたくましく活動していました。「百姓」は江戸時代には農民をさしますが、それ以前は「百の姓を持つ人」つまり、農民を含む庶民のことです。公家や武士などはごく一部の存在にすぎません。大半をしめていたのは百姓なのですから、その動きを知らずに戦国時代をつかむことはできないでしょう。自分が偏っていたことに気がつきました。
 それと同時に有名なエピソードのなかに作られたものが多いこともわかってきました。私的な話で恐縮ですが、私の実家のそばに石田三成をたたえる「先祖代々碑」が建っています。碑銘には江戸時代末期に石黒豊蔵という人が建てたとあります。周囲は石黒という名字の家ばかりなので、幼少の頃には近所のおじさんから「石田三成の子孫が『石黒』と名を変えて、今のわしらにつながっとるんじゃ」と聞きました。もちろんそんなはずはありません。しかし当時の石黒少年はそれを信じ、石田三成を討った徳川家康を仇のように思っていました。これも作られた物語の一つでしょう。

 近年、戦国時代の研究が急速に進んだおかげで、さまざまな事実が明らかになっています。本書ではそれらをふまえて戦国時代を見わたしてみたいと思います。細かい人名や年代などにはこだわらず、できごとの流れや人びとの思い、なしたことを知ってみませんか。それで楽しんでいただけたら、これにまさる幸せはありません。

本当の戦国時代を知ってみませんか?

2時間でおさらいできる日本史

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『2時間でおさらいできる戦国史』できました!

このブログで何度か触れてきた戦国時代の本がようやく完成しました。
だいわ文庫から出る『2時間でおさらいできる戦国史』です。

戦国史

戦国時代をあつかった書籍は無数にありますが、その多くは、武将や城郭や合戦といった特定のテーマにフォーカスしたものが中心です。それは武将マニアや城オタクな人にとっては楽しい本ですが、戦国時代の全貌をつかみたい人には向いていません。織田信長や豊臣秀吉などの伝記物も出世話としてはおもしろいのですが、彼らが出てきたのは戦国時代の後半なので、その前段階がわかりません。しかも残念なことに作り話が多く、実像と異なる人物像までできてしまっています。そこで、最新の研究結果をもとに実像を書くようにしました。

戦国時代というと、とかく戦いをしていた武士に目がいきます。しかし、この時代の日本人の大半は百姓でした。時代を理解するためには村人たちの動きを無視するわけにはいきません。そこで村人たちがどんな活動をしていたかも書きました。現代と感覚が違うことには驚くでしょう。また、戦う村人たちの姿も書きました。村人どうしの戦いだけでなく、村人が武士を相手に戦って引けを取らなかったことには目を丸くするはずです。

まだまだ紹介したいことはありますが、とりあえず今日はここまでとします。

8月10日配本です。ぜひお手にとってみてください。

Amazonでご注文の方はこちらからどうぞ。


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近況報告です

スイスに山登りに行ってました。今回の旅行は、ホテルでWi-Fiが使えたため、原稿仕事などはやってました。それでもスイスは別世界だったので、帰国すると現実に引き戻されて、ギャップにクラクラしております。向こうは冷房などない避暑地でしたが、今は熱中症で死者まで出てる埼玉県で授業です。

激しい登山だったので、体脂肪率が9パーセントに落ちていました。ひよわそうに見えたらすみません。

それから、7月発売とばかり思っていた戦国時代の本は、8月上旬の発売だそうです。ようやく印刷所に回りました。待っていてくださった方、ごめんなさい。本ができるまでに何度も何度もチェックが入るのです。

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マッターホルンの頂上からの絶景

2時間でおさらいできる日本史

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『幕末は「論争」でわかる』執筆秘話(3)

『マンガ 幕末は「論争」でわかる』(メディアファクトリー新書)、前回は1話をお読みいただきましたが、今回は前書きの一部を紹介します。

「漫画なら一目瞭然! 幕末の論争」

 衝撃の黒船来航から、わずか14年半で江戸幕府は滅亡しました。幕府が約260年も続いてきたことを思うと、その急速な崩れ去り方には興味が湧きます。しかし、短期間で滅んだからといって、その過程が単純だったわけではありません。むしろその逆です。そもそも幕府の滅亡は外国の攻撃によるものではなく、薩摩藩と長州藩という、国内に現れた敵のせいでした。この2藩はもともと対立する関係でしたから、それがどうして手を結ぶことになったのか、その過程がまず複雑です。(中略)このように各勢力の動きが一貫せず、何かあるたびに移り変わっていくところが「幕末はわかりにくい」と言われるゆえんです。(中略)
 幕末ほど、様々な勢力がぶつかりあって新しい日本を生み出していった時代は他にありません。誰と誰がどう衝突したのかは、文章や講義では理解しづらいでしょう。それは執筆者や講師が、一人二役状態で説明しているからです。しかし、漫画になればややこしい対立構造も一目瞭然です。対立する二つの勢力が、両方同時に目に入ってくる。しかも、小難しい文章よりもはるかに記憶に残る。これはビジュアルの圧倒的な強みです。
 (中略)ありがたいことに、幕末は手紙や日記の形で多くの史料が残されています。それらの史料を読み解いた研究者の方々による著書も、多数あります。こうした理由からこの本は、漫画ではあっても伝説めいた話を省き、できるだけ史実にのっとった内容になっています。
 さあ、本当の幕末をその目で見てみませんか? 思わぬ事実に驚くはずです。

この週末、ぜひ書店にお立ち寄りください!

マンガ 幕末は「論争」でわかる

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『幕末は「論争」でわかる』執筆秘話(2)

『マンガ 幕末は「論争」でわかる』(メディアファクトリー新書)の執筆秘話、前回の続きです。

原稿を書き進めながらも、本当におもしろい本に仕上がるのだろうかと心配していました。しかし、漫画家のあべまきさんからは、妙に味のある、なんともおもしろい下絵が上がってきました。歴女とだけあって昔の人の身なりその他をきっちり描いているし、僕の書いたセリフも鹿児島弁や会津弁に変換してくれました。建物とかも細かいところまで描きこんであって、おおおってなったのです。

今回は出版社の許可を得て、特別に第1話を公開します! 開国をめぐるペリーと幕府役人との論争の話です。ちなみにここに出てくる林復斎という人は、「はやしあきら」と同一人物です。

第1話サンプル

講義という形態ではどうしても平面的になってしまいますが、マンガになると一人一人のキャラが浮き立って、入り乱れる思惑もうまくつかめるように思います。ここから先は、どんどん入り乱れていきますから、マンガ効果にご期待ください。

本書はこうしたお話が16篇収録してあり、その合間に10篇のコラムを挟んでいます。大学受験レベルを超えるものも多いですが、内容的には中学生でもわかるはずです。気軽に手にとってみてください。
明日ごろには、都内の書店から順次並び始めるようです!


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