『幕末は「論争」でわかる』執筆秘話(1)

先日からお知らせしている新刊『マンガ 幕末は「論争」でわかる』(メディアファクトリー新書)は、24日(金)ごろから、都内の書店より順次並び始めるそうです。ぜひお手にとっていただければと思います。

本書の企画をいただいたのは、去年の夏でした。幕末の思想という難しい題材でしたが、新書版のマンガというおもしろい形だったので、つい乗ってしまいました。

しかし準備に取りかかるやいなや、複雑に絡み合う幕末のできごとを、「論争」という抽象的な切り口でどう扱うか、暗礁に乗り上げてしまいました。歴史オタクのベテラン編集者と、多くのマンガ本を手がけている若手編集者のお二方のお力を借りながら、さまざまな資料を読みあさって勉強し、徐々に原稿を書き始めるにいたりました。執筆を進める中でも、「話が込み入っていて難しすぎはしないだろうか」「本当におもしろいのだろうか」と悩み、スタッフに何度も原稿を読ませてはうざがられ、編集者の方に読んでいただき「おもしろいです!」と言われても、お世辞ではないかとイマイチ納得できず……という始末でした。

執筆秘話、また明日に続きます。

参考文献
膨大な量の参考文献の内容を、整理して印刷したものです。これらをひっくり返しながら、原稿地獄を過ごしていました……。

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新刊が出ます!

『幕末は「論争」でわかる』(メディアファクトリー新書)が、10月27日に発刊になります。
今回は新書版のマンガです。幕末のさまざまな勢力の論争に焦点を当てて、流れをたどりました。

昨日予備校で幕末の質問を受けたので、手元に届いたばかりの見本誌を見てもらったら、女子高生2人が大ウケしてました。これが破顔ってヤツか……と妙なところに感心してしまいました。ずっと笑っているので、何がそんなにおもしろいのか聞いてみると、絵がおもしろいんだそうです。それはオレの仕事じゃないんだが……と内心思いましたが、まあヨシとしましょう。確かにマンガ家のあべまきさんは、素晴らしい絵を描いてくれました。こういう合作ものって楽しいですね。

『幕末は論争でわかる』(メディアファクトリー新書)

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歴史好きの方にお聞きしたいことがあります

先日の北アルプス縦走が3日とも快晴だった理由を、スタッフの一人から「サングラスを忘れたからですね」と言われました。なんてこと言うんですか。裏目に出るのが基本とでも言いたいのでしょうか。実際は夜行バスに乗る直前に気づいて、あわててコンビニで買いました。7年前に右目が翼状片という病気になって以来、紫外線防止のサングラスが必需品なのです。

それにしても最近、このブログがめっきり山ブログ化してしまいました。受験生のみなさん、すみません。山から帰ると、つい撮った写真を紹介したくなってしまうのです。これからはもう少し自粛しますね。

ところで、先日紹介した、メディアファクトリー新書『幕末は「論争」でわかる』は、残すところ再校(二度目の校正)の作業のみとなりました。これでようやく、derutoko.comで出している教材の改訂に取りかかれます。しかし、そう思ったのもつかの間、はかったようなジャストタイミングで新しい本の企画が舞い込んできました。それも同時に2本も! どこかで当方の仕事が一段落したことが見えているのでしょうか。あ……ここに執筆作業について書いているのがいけないのかもしれません。

さて、その新しい本を書くにあたって知りたいことが出てきました。ここを読んでいる方の中で、いわゆる歴女(レキジョ)もしくは歴オトコな方はいませんか? ぜひお教え願いたいことがあります。当方の質問にお答えいただけるようでしたら、mail address にメッセージをくださいませんか。質問内容はオープンにできないので、こちらから直接質問を送り返させていただきます。とくに卒業生や社会人のみなさんにお答えいただければ幸いです。

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新刊予告!『幕末は「論争」でわかる』

ここのところ、幕末を扱ったマンガの原作仕事に追われていました。「原作」と言ってもピンからキリまであるそうですが、僕はテキトーにやることができない性格なので、いろんな本を読みあさり、セリフを全部考えてしまいました。今現在、マンガの校正中です。ありがたいことに漫画家さんが歴史オタクで、僕の書いたセリフを、鹿児島弁や会津弁に変えてくれました。大河ドラマを見まくっているため、方言に精通してしまったそうです。

メディアファクトリー初校

16篇のマンガからなる本で、その合間に10篇のコラムが挟まれています。それを書き終え、各話のタイトルと扉に載せるあらすじを書いたので、残るは「はじめに」だけになりました。ようやく見通しが立ったので、山登りに出かけます。歩きながら「はじめに」に書くことを考えようという作戦です。

最初はどうなることかと心配だったのですが、想像以上におもしろい本になりつつあります。やっぱりマンガの効果は絶大です。複雑な話なのにすごくわかりやすくなってるんです。

メディアファクトリー新書『マンガ 幕末は「論争」でわかる』は、10月27日発売予定です。大学生や社会人の方にお楽しみいただける内容ですので、ご期待ください!

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どこで売ってる?『いっきに読める日本の歴史』

3月にフルカラー改訂した『いっきに読める日本の歴史』(KADOKAWA/中経出版)は、日本史初心者にも読みやすい本になっていると思っています。しかし、さすがにこれには驚きました。

『カラー改訂版 いっきに読める日本の歴史』

神奈川県のIさんが書店で撮って送ってくださったのですが、これ、小学生向けの棚じゃないですか! 表紙も中身も柔らかめなデザインになっていますが、さすがに小学生には早すぎかと……。確かに、過去に小学生の方から読者カードで感想をいただいたことがあります。相当博士タイプな子だったように思います。英才教育をしているお母様などが買ってくださっているのでしょうか。ありがたいことですが、やっぱり特殊な例だと思います。

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原稿シゴトに追われる新年度

先月改訂版が発売された『カラー改訂版 いっきに読める日本の歴史』は、中学や高校で習った日本史を忘れてしまった人が、難しい勉強をせずとも、気軽に復習できるように書いた本です。文体もできるだけ話し言葉に近いよう、やわらかく書いていますので、314ページに渡る大作ですが、すいすい読んでいただけると思います。受験参考書ではありませんが、大学受験に出題される内容も、もちろんたくさん含まれていますので、日本史初心者がオハナシの理解をするのには向いています。

純粋な新刊ではなく、改訂版(全ページカラー化)であるせいか、書店ではなかなか目立つところに置いてくれないようです。発売直後の3月あたまに、名古屋の大きな書店で探してみましたが、こんな置かれ方でした。

いっきに読める日本の歴史

池袋のリブロでは本を立ててくれていましたが、それもやはり、ちょっと奥まった位置でした。

一方で、現在は2つの学習参考書を執筆しているところです。どちらもほぼ原稿は書き終わり、校正や図版作成など細かい作業の段階に移っています。どちらも今年中には出るはずです。そんなところに、新たにもう1つの本の企画が、編集会議を通過しました。すでに昨年からかなり準備をしていたもので、非常に楽しみな企画となっています。

今年は早稲田予備校の現役クラスを持たないことになりましたが、そんなこんなで何かと忙しい毎日です。

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『いっきに読める日本の歴史』フルカラーで生まれ変わります(2)

『カラー改訂版 いっきに読める日本の歴史』(KADOKAWA/中経出版)が、3月1日(土)に発売されます!

もともと2007年に出版したものでしたが、だいぶ年月が経ち、最近は書店でも見かけないことが多くなっていました。ところが去年、出版社から「カラー版にしませんか?」というお話をいただいたのです。新しくこの本の担当となった編集者さんが史学科出身だそうで、「類書とくらべて、すごくわかりやすかったです!」と言ってくださりました。おだてられた僕は、もう一度全編をチェックし直し、一部を加筆しました。

はじめに

平氏政権

いかがでしょう。個人的には大変見栄えが良くなったと満足しています。

読者の方に意外とウケている文中に登場する女の子は、いろんな表情で僕の説明にボケたり、つっこんだりしています。

びっくり女の子 考える女の子 ひらめき女の子

この本でこだわったことの一つに、表や系図を手書きするというのがありました。表や系図というのは、どうしても味気ないものですから、それを少しでも緩和したいと思ったからです。いかがでしょう。

手書きの系図

ほかには、近現代のところでひと工夫しました。文章の内容が、どの内閣の時のことかがすぐわかるように、ページの端に内閣ラインを入れたのです。

内閣ライン

ページをめくると、黄色い部分が移動していくわけです。1ページ1ページいちいち画像を作るのは面倒でしたが、「やるならとことん!」と、楽しんでやってしまいました。

さすがにイラストを描いたのはプロの方ですが、「こんな絵を描いてください」とお願いしました。おかげで本文内容がわかりやすくなったと思います。

年貢の絵

地図もカラーになったので、大変わかりやすくなりました。

中国分割の地図

そしてできあがった本を見て、一番感激したのが表紙でした。人気沸騰中のイラストレーターが描いてくださった絵といい、題名の書体といい、色づかいといい、きれいなデザインだと思いませんか? この写真だけでは伝わらないと思いますが、紙質も大変気に入りました。改訂前とくらべると2ランクくらい高級になった感じです。

日本史をこれから学びたい人にはもちろん、もう一度復習してみたいという人にもおすすめな本です。とりあえず、書店で表紙の手触り感を確かめていただければと思います。

カラー改訂版 いっきに読める日本の歴史

そして、この本は僕にとって初の電子書籍ともなりました。スマホやタブレットなどで読めるんだそうです。紙媒体でなくてもかまわない方は、KindleBOOK☆WALKERなどでどうぞ。

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『いっきに読める日本の歴史』フルカラーで生まれ変わります(1)

中経出版から出している『いっきに読める日本の歴史』が、フルカラー版で改訂されることになりました!
全時代を網羅した歴史読み物本なのですが、当方の著書の中ではもっとも初心者向けのものです。

カラー化にするにあたって、全編にわたって文章をすべて再確認し、よりスムーズに読めるようブラッシュアップしました。

本書を読んでくださった方のあいだでは、文中に登場する女の子が意外と評判になっています。なぜなら、多くの人が抱く疑問を、彼女がかわりとなって質問してくれているからです。なかには、とんでもないボケ質問もあるのですが、笑っていただければ幸いです。

本文中の女の子

3月発売の予定が、めずらしいことに入稿スケジュールがスムーズに進捗し、今月中に発売することになりました。表紙もなかなか良いと思いませんか? 原始・古代から現代までの話を網羅している、という本書の特徴を表しています。

カラー改訂版 いっきに読める日本の歴史

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久しぶりの「まとめ」作り

登山シーズンが終わると、いつも自転車旅行に出かけていたのですが、今年はその余裕がありません。なぜなら、新しい本の企画が3つも同時進行しているからです。睡眠時間も十分取れず、眠い毎日が続いています。
それなら3つも引き受けなきゃよかったわけですが、いずれもなかなか魅力的な企画で、つい引き受けてしまいました。

1つめは、本格的学習参考書です。自分では得意分野と思っていますから、当然引き受けますよね。
2つめは同じく学参モノですが、4コママンガ入りなのです。小学校の頃にマンガクラブを作っていた者としては、引き受けずにはいられませんでした。
そして3つめにいただいた企画は、一般読者向けの新書だったのです。「新書」という判型の本はまだ出したことがないので、つい乗ってしまいました。しかし思想をテーマとする本なので、かなり下準備が必要です。

先週は5連休があったのですが、準備のための読書とそのメモに費やされました。最近は読書メモもパソコンで書いてしまっていますが、今回は全体像をつかむ必要もあって、大きな紙にも書き出しました。A3の紙を3枚つないで、江戸時代後期の思想について整理してみたのです。

江戸時代後期の思想

久しぶりの「まとめ作り」だったので、‘まとめ野郎’としての血が騒ぎました。
もっとも、こうしてのぞんだ編集長との打ち合わせでは、企画が違う方向に転換し、新たに別の準備が必要となってしまいました。「がく↓」って感じですが、気をあらためてまたまた下準備生活にもどりたいと思います。

2時間でおさらいできる日本史 近・現代史篇

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気になる、新刊の売れ行き

さっそく、新刊『2時間でおさらいできる日本史 近・現代史篇』を買ってくださっている方がいて恐縮しています。15日は、講習に参加してくださった社会人の方が本書を持ってきてくださり、サイン(というほどのものはありませんが)を書かせていただきました。ちなみにその方は、歴史能力検定1級に合格したとの報告をくださったのですが、なんと最高点(95点)での合格だったそうで、賞状を見せていただきました。

ところで町田のあおい書店では、こんなポップが出ているという報告をいただきました。

当然、前著も平積みされているそうで、びっくりしました。当の本人は、こんなに派手に取り上げていただいているところを見たことがないので、何とももどかしい気持ちです。

2時間でおさらいできる日本史 近・現代史篇

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