くり返し覚えるか、一回で焼きつけるか

だれもが記憶法には悩まされますよね?
こんな質問をいただきました。

<Oさん>
覚えるためには何回も同じことを繰り返したほうがいいんですか?
それとも、一回でしっかり頭に焼き付けるほうがいいのですか?

<石黒>
それはもちろん一回で覚えられるのが良いのではないでしょうか。記憶力の良い人はそれができるらしいですし。しかし残念なことに多くの人は一回では定着させられません。それゆえくり返し覚え直すしかないのが現実です。

ところで記憶の定着に大きな効果があるのは、覚えたものを思い出す(アウトプット)ことです。完全に覚えることを待ってから問題集をやる人がいますが、それは得策ではありません。覚えきったかどうか不確かな段階でさっさと問題集を解いた方が、結局は記憶効果が高いです。

あとは短時間で記憶するための工夫もすべきでしょう。そのため声に出したり、音を聞いたり、図版を見たり……とさまざまなことをすることをお勧めしています。

このブログには「受験に役立つ脳科学」というカテゴリーがあります。今回の反復学習の大切さについては、こちらの記事に実験結果まで出ています。なかなか興味深いですよ。この「脳科学」シリーズは受験生にはかなり有用かと思います。

聴くだけ日本史-内閣編-

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受験に役立つ脳科学(7)暗記・テストのベストな反復法

久しぶりに脳科学の池谷裕二先生の本を読みました。そこに非常に興味深い実験結果が紹介されていたので、みなさんも参考にしてみてはいかがでしょうか。

ワシントン大学で、暗記方法についての実験がおこなわれたそうです。スワヒリ語40個を暗記する実験なのですが、どのように暗記して、どのように確認テストをすると記憶定着率が高いかが明らかになったのです。まず、学生たちを4つのグループに分けます。そして、暗記・テストをおこないます。

Aグループ:40個を通しで学習。その後に40個すべてを確認テスト。これを完璧に覚えるまで何度も繰り返す。
Bグループ:1回目の学習とテストはAグループと同じだが、2度目の学習からは、【確認テストで思い出せなかった単語だけを学習】する。再テストでは【40個すべてを試験】する。満点が取れるまで学習と試験を繰り返す。
Cグループ:確認テストで満点が取れなかったら、2度目でも【40個すべての単語を学習】し直す。再テストでは【覚えていなかった単語だけをテスト】する。不正解がなくなるまで学習とテストを繰り返す。
Dグループ:確認テストでは【思い出せなかった単語だけを学習】し直す。再テストでも【覚えていなかったものだけをテスト】する。不正解がなくなるまで学習とテストを繰り返す。

この4グループは、いずれも5~6回の繰り返しで40個の単語を習得できました。差が出たのは1週間後の再テストの時です。このうち2グループは約80点取れたのに対し、残りの2グループは約35点という低い点数にとどまりました。それぞれどのグループのことだと思いますか?

成績が良かったのはAとBで、悪かったのはCとDでした。AとBに共通するのは、【40個すべてを試験】したという点です。ということは、CとDのように【覚えていなかった単語だけをテスト】するのでは、長期記憶に役立たないわけですね。学校や塾では、テストの点が悪かった生徒に再テストをさせることがあります。しかし、できなかったところだけをテストするのでは、その場限りの記憶にしかならないということです。これは衝撃的ですね。先生の指導法自体が付け焼き刃的なもの、一夜漬け的なものに陥ってしまっています。僕も「問題集をやり直すときは、間違えたところだけをやり直せばいい」と言ってしまっていましたが、考え直さなければなりません。何度も繰り返しアウトプットすることが大切というわけですから。一度正解したくらいで安心してはいけないってことですね。

もっとも英単語暗記などとは違い、日本史の問題集はすべての用語を網羅していません。このためいくら1冊の問題集を繰り返し解いたとしても、そこに載っていない用語の習得にはつながりません。よっぽど一問一答集を繰り返した方がマシです。しかし、ここにも落とし穴があります。一問一答集では、正誤問題や考えて解く問題に対応できないからです。いや、そもそも「入試で出る用語」を網羅していない一問一答集もあります。

そう考えるとやっぱりベストな学習法は次のものでしょう。

 (1)日本史を授業や教科書・参考書などでよく理解する。
 (2)出るところだけを整理したまとめを覚える。
 (3)まとめを白紙に書けるようにする。

それにしても上記の正解率の落差には驚きました。たしかに思い当たるところはあります。僕自身が入試問題を解いていて思い出せない用語や漢字に出会った時、すぐ調べずに一生懸命思い出したものは(たとえ思い出せなかったとしても)、その後も定着していることが多いのです。

受験生を見ていると、覚えるのに時間がかかりすぎて「確認テスト」になかなかたどりつかない人がいます。それはもっとも学習効率の悪いタイプでした。覚え切れていなくてもテストに挑んだ方が、記憶効果が高いわけですから。テストというものは何度も繰り返すのが当たり前なんですね。思い出すために汗をかくことを厭わない人間になりましょう。

あるある正誤問題

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復元がなかなかできない人へ(再)

夏休みも残り2週間となりましたが、講習の復習と平行して、既習範囲の復習はできているでしょうか。今回は、ノート復元について書いた過去記事を紹介します。復元がなかなかできない人によくあるパターン別に、その対処法を挙げていますので、関連記事も含めて読んでみてください。前近代をしっかり定着させた上で、2学期を迎えましょう!

復元がなかなかできない人へ(1)

難関大用語集解

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難関大受験生のノート覚え

受講生から、40面ノートの使い方について質問が届きました。

<Sさん>
河合塾に通ってます。 昨日の授業をうけて重要単語にチェック入れようと思ったのですが、読むだけ日本史の赤字にマークをつけるのはどうですか?

<石黒>
志望校をお教えください。

<Sさん>
早稲田(商、文化構想、社会科学)です。

<石黒>
その場合は、重要な語句にこだわるよりも、あまり出ない語句に印をつける方が効果的です。早稲田のためならノートのほとんどを覚えてほしいのですから。

<Sさん>
ありがとうございます。わかりました。

早慶上智を目指す人で、40面ノートや文化史プリントを手にして「どこまで覚えようか…?」と考えている受験生は、こちらのブログ記事をごらんください。まだヌルい人がいるようですが、合格に必要なペースを早くつかまないと、あとで手遅れになってしまいますよ。

どこでも史料問題

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わしづかみにして覚えよう!

まとめなどを覚える際に、1単語ずつ単独で拾うよりも、同じくくりのものをいくつもまとめて、効率よく覚えることを提唱しています。ノートのあちこちにある宮都の名や事件名(40面ノートでは緑色で書いていることが多いです)は、シリーズものとしてまとめて覚えたほうが良いです。言い換えれば、まぎらわしいところとも言えますね。ほかにも、例えば1番ページなら「握槌・石刃・尖頭器・細石器」(『日本史でるとこ攻略法』にゴロがあります)、3番ページなら「氏上・氏人・部民・奴婢」など、ひとまとめにして覚えておきたいものがいくつもあります。

こうしたものを、授業中やこのブログで、「わしづかんで覚えよう!」とよく言っていました。ずいぶん前から言っていたのですが、先日知人から「『わしづかむ』という日本語はないのでは?」という指摘を受けました。たしかに調べてみると、「わしづかみ」という名詞はあっても、「わしづかむ」という動詞は存在しないようです。授業中に「いっきにごっそり覚えることを、何と言えば伝わるだろう……」と逡巡していたときに、思わず作ってしまった言葉だったようです。失礼しました。
これからは「わしづかみにして覚えよう!」と言わなければいけませんね。クセが抜けるかどうか自信がないので、また間違ってしゃべっていたら教えてください……。

でる日講義−経済・外交史(前近代)−

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勝負を分ける、最後の詰め込み

センター試験が終わった後、1年前に早稲田に合格した卒業生からこんなメッセージが届きました。
「本日センター試験の日本史の問題を解いてみたんですがやはり悲惨でした」
「もう一年間もノートを見ていないので、枠がぼんやり頭に浮かんでくるくらいで悲しいものです(´;ω;`)」

これは、入試直前期にぎゅうぎゅうに詰め込んだ短期記憶だったため、しばらくして消えてしまったということです。言い換えれば、直前期のこの時期は、目一杯詰め込むべき時なのです。こういう時に覚える量を減らそうと考えるのは本末転倒です。

以前にはある偉人が、「『覚える』という意識ではなく、『本番の試験でどうやって思い出すか』という意識での勉強をして欲しい」「一度覚えたのに答えられないのは、忘れているのではなく引き出せなくなっているから」と言っていました。記憶の種類にもよるのですが、理屈や経験をもって覚えたものの場合、忘れていても一度引き出せば、また思い出しやすくなるんです。せっかく必死になって覚えたのに、引き出す作業をしていないために埋もれたままになってしまっているのは、非常にもったいないと思いませんか?

今は勉強する範囲を狭めるのではなく、どんどん広げていくべきなのです。覚えるのに苦労した経験を思い出して「またやり直しかぁ……」とうんざりするのではなく、「あのとき苦労して覚えたのだから今度は短時間でできる!」と捉えましょう。

『MARCH学習院あるあるチェック』のなかで、例年は立教大が人気ナンバーワンなのですが、今年はどういうわけか立教を選ぶ受験生が少ないようです。いろんな意味で狙い目ですね。立教大の人気そのものが落ちている可能性があるのと、この教材でおトクに受験する人が少ないという意味ですから。立教大のズバリ的中率は非常に高いのですよ。

‘センター明け燃え尽き症候群’に陥ることなく、志望校に照準をあわせて、最後まで詰め込んでいきましょう!

MARCH学習院あるあるチェック

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ひたすら唱えるだけじゃ受からない?(再)

受験に失敗した高卒生は、どうも苦行に走りがちです。自分の勉強法を見直すことが今一番大切なことなのに、とにかくがむしゃらにやればいいと思ってしまうようです。ひたすらにがんばることはもちろん大切ですが、受験は苦行をつめば必ず受かるというものでもありません。今までの学習法で失敗してしまったのなら、それのどこがいけなかったのかをよく考えて、もう一段高いステージに立つ必要があります。こちらの記事を読んで、もう一度自分の学習法を見つめ直してみましょう。

ひたすら唱えるだけじゃ受からない?

日本史事始

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どう整理する? 古代・中世のまとめ

僕の授業を直接受けていない人にも、このブログを通して情報をつかんでもらえればと思っています。過去の受験生の中には、モチベーションを上げるための道具の一つ、ととらえている人も何人かいました。

遠方にお住まいの高卒生から、こんな質問をいただきました。

<Tさん>
こんにちは 聞くだけ日本史内閣編は通学の電車内でしっかり愛用しているところです。この度のメールは1つ、要望がありまして、最近律令制から藤原氏の他氏排斥を学習中で、なんといっても天皇名と、都名、出来事が図表等を見ても範囲が広すぎてちゃんと覚えられません。そこで、聞くだけ日本史に古代・中世「天皇史編」、天皇プリントというのができるといいかと思いました。もちろん、自力でも努力する必要はありますし、お忙しい中、無理は決して申しません。ただ、1つの案として理解していただけたらと思います。

<石黒>
ご意見ありがとうございます。
受験日本史では、何もかもを天皇別に整理するべきではありません。たとえば奈良時代なら、政権担当者を優先してかつ天皇別の整理、平安時代なら前期は天皇別、中期はおもに藤原氏別、後期は上皇別に整理すべきです。鎌倉時代が執権別なのは言うまでもありませんが、室町時代は将軍別です。このように、時代によって臨機応変な整理が必要となりますので、近現代のように単純な整理ができないのです。あしからずご了承ください。

<Tさん>
アドバイスありがとうございます。確かに、言われてみたらその通りですね。そのほうが自分も頭に入りやすいと思います。
日本史は奥が深くて範囲もそこそこ広いので、どうしても不安要素ができたり、あれもこれもと焦ってしまうことが多いのが正直なところです…また勉強法や授業では質問できなかったことなどで相談することもあるかと思いますが、よろしくお願いします。(後略)

聴くだけ日本史−内閣編−

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早大合格者のアドバイス−しゃべり勉強−

早稲田予備校には、地方から上京し、一人暮らししながら受講している受験生が結構います。僕自身が地方出身ということもあって、そういう人たちには、なんとしても良い結果を出してほしいと思ってしまいます。今日紹介するI君もその一人でした。パッと見の外見とはうらはらに、ほがらかでポジティブな性格だったので、きっと合格するに違いないと思っていましたが、みごと早大入試最終日の学部に合格できたようです。最終日の試験に受かる人というのは、たいてい「折れない心」を持っているものです。

<Iさん>
早稲田大学人間科学部に合格いたしました。教育学部は残念ながら補欠という結果でしたが、ともかくも早稲田生にはなれそうです。先生のお力がなければ合格はありえませんでした。本当にありがとうございます。先生が次に早稲田予備校にいらっしゃる時に帰郷していなければ結果などを直接報告したいと思っています。まだ本命の商学部、社学は結果待ちなので冷や冷やと過ごす日々が続きますが、一先ず合格したことを報告いたしました。

<数日後のIさん>
早稲田大学社会科学部にも合格いたしましたので、そちらに進学予定です。最後まで諦めずにやり切れました。ありがとうございます。大学に入っても更に頑張っていかなければならないなと思っている所存です。(後略)

<最近のIさんからのメッセージ>
(前略)余談ですが、受講生が喋り勉強にできる限り早くコンバートするように脅してあげて下さい。僕の周りでは喋り勉強が定着しなかった人は思うような結果になっていないので。もちろんそれが全てでは無いのですが、まず喋り勉強ありきだと思います。僕は家ではかなり大声で史料などを読んでいました(笑)

<石黒>
ほほう。それはおもしろい。しゃべり勉強については、これがベストって形が固まっていないので、一つの提案として、「こんなことやってました」ってアドバイスをくれませんか? ぜひ、ブログで紹介したいです。

<Iさん>
そうですね、基本は先生が授業中におっしゃったように単純覚えにならないよう、ノートはストーリーを喋りながら覚えていました。最初はノートの横に取った重要なメモも見ながら喋って、次にメモは見ずに喋り、最後はノートを閉じて、定着したかを確認すべく、喋りました。どこかで引っかかったり、思い出せなくなったらその部分と関連する部分をやり直していました。文化史も、単純に覚えるものは仕方ないとしてつながりを重視して喋っていました。授業をしっかり聞いていれば全然時間がかからず頭にしっかり残ります。

史料の喋り勉強は寝る前、または朝の短時間でやりました。先生が授業で読まれた部分を中心にハイテンションで読んでいました。インパクトに残って定着するかな、と考えたからです。まず、何も隠さず読んで、次に重要用語の意味や、チェックをかけた部分を隠して読みました。基本はその時その時の最近の授業で取り扱ったものを読んでいましたが、以前のものも忘れてはいけないので1週間おきにはやっていました。短時間なので、全然苦にならないです。
あとは、音で覚えることができるものはそれで覚えていました。たとえば、シュタイン:ウィーン大学→シュタウィーンという風に(こじつけ風ですが)

でも、すべて、先生の授業ありきですね。そこを怠ったら何もできません。一時、僕も授業に集中できない時期があって、その時のアチーブメントテストはなんとランク外でした!これは今でも恥ずかしいです!授業は出るのは当然、そこで何を得るかの勝負だと思いました。

これはまた大変参考になるアドバイスですね。「シュタイン−ウィーン」はもちろん僕もやってます。音あわせ覚えは、しゃべり勉強をしていれば、自然と身につく覚え方です。

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受験に役立つ脳科学(4)

児玉光雄先生の『上達の技術 一直線にうまくなるための極意』のなかに、「記憶するときはあらゆる感覚器官を動員する」というアドバイスがありました。

感覚器官というと「五感」がありますね。視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚の5つです。しかし、ほかにも「圧覚」「痛覚」「温度感覚」「運動感覚」「平衡感覚」「臓器感覚」があって、これらの感覚器官をできるだけたくさん動員して記憶すると良いそうなのです。英単語を覚えるときも、「単語を見て」(視覚)、「自分の手で書いて」(触覚、運動感覚)、「発音してその声を自分の耳で聴く」(聴覚)べきだと言うのです。

頭の中で記憶するだけでなく、身体を動かして記憶するのも有効だと書かれていました。そういえば、仏像彫刻の名前を覚える際に同じポーズをして覚えるという人がいましたね。

さて、この聴覚を利用することについて、医学博士の築山節先生は『脳が冴える15の習慣—記憶・集中・思考力を高める』のなかで、こう書いています。

音読が脳に良いというのは、最近よく言われていることですが、これは目と口の運動であるだけでなく、脳の入力→情報処理→出力という要素が連続的に含まれているからです。目で文字面を追っているだけでは理解していないこともありますが、スラスラと音読するためには、ある程度内容が理解できていなければいけません。そこに確実な脳の情報処理があります。しかも、それと同時に声に出すという出力もある。
朝のうちにこの連絡をスムーズにしておくことは、目や耳で捉えた情報をパッと理解したり、考えたことをスラスラと話したり、文章化したりすることに良い影響を与えます。スポーツにたとえて言えば、簡単な連係プレイの練習もしておくといったところでしょうか。
特に、会話の少ない環境にいる方は、ぜひ音読を習慣に採り入れてみて下さい。ただ読むだけでなく、人に聞かせるつもりで読むともっといいでしょう。

京都大教授の鎌田浩毅先生も『一生モノの勉強法—京大理系人気教授の戦略とノウハウ』で、声に出してテキストを読むことを勧めています。

まずはテキストを通読して、自分がまだ「覚えていないこと」をぐっと絞り込みます。そのうえで新しい情報を記憶する際には、まず黙読しながらテキストの内容を頭に定着させます。次に、テキストを声に出して読みます。意外と知られていませんが、自分が出した声を聴きながら耳で覚えるのが、生理学的にも最も効果的な記憶法なのです。英語でも、ヒアリングのテープを繰り返し聴くことで、フレーズを体得できます。

何をどうしゃべるのかは、人それぞれです。重要単語だけを発声するとか、参考書や教科書の文章を読み上げるとか、ノートに書かれている内容を説明するとか……。いずれにしても、時間をムダに使いすぎないように気を配りながら、取り組んでみてほしい学習法です。

明日は、そのしゃべり勉強を実践していた早稲田合格者からのアドバイスを紹介します。

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