50代からの歴検奮闘記(1)

漢字検定と似たものに「歴史能力検定」があります。その1級に合格した方からご報告をいただきました。なんと50代のお医者さんです。

<Nさん>
前略
石黒拡親先生
初めてお手紙いたします。私は××市在住(編注:伏せさせていただきます)で52歳の内科勤務医です。実は、この1年、先生の教材で勉強させていただきましたのでお礼を申し上げたくて書かせていただきました。

私は自分が生まれてきた日本の国の歴史になんとなく興味をもち、理系でありながら学生時代から日本史は好きで、古寺、城、歴史小説などにも親しんでまいりましたが、ふとしたきっかけで歴史検定というのがあることを知り、最初は趣味の一環として3年前から取り組んできました。

その頃は、ただ山川出版の教科書を繰り返し読んで3級、2級、と8割以上をとることができていました。そして1年前には最難関1級に挑戦したのですが、3割という情けない点数で玉砕されました。うちのめされていたとき先生の教材があることをネットで知り、でる日講義はすべて購入し、日本史でるとこ攻略法、読むだけ日本史、受験生が本当にほしかった問題集、も購入させていただき、1年間しっかり勉強させていただきました。

私は今勤務しています病院で、多忙な現場の一線でバリバリ働き、後輩を指導する内科部長としての任務を与えられております。そうした中で、日本史は、特に政治史でお互いのかけひきでどのように世の中が流れていったか、上に立つ者の立ち振る舞いで下の者がどのように反応するか、など、部下を指導していく管理職としての立場からも非常に参考になる話がいろいろあります。また相反する考え方があっても広い目で、あるいは長い目で見て、どういう結果が起こったのか、など先人が築いてきた歴史には学ばされるところが大変多いと思っています。特に先生の映像講義はそのあたりの歴史の流れ、複数の人たちや団体の思惑、かけひき、世の中のしくみや複数の出来事のつながり、のようなものが手に取るようにわかるため大いに感動いたしました。

また私は経済が苦手で、独学していました時には、教科書の経済史は霧がかかったようにしか理解できていませんでしたが、先生から近現代史を学んで霧が晴れ、今ではニュースに経済の内容が流れてきてもアレルギー反応は起こらないようになってきました。もちろん、資格を取ることが目標ですので、受験生に比べるとかなり悪い記憶力ですが、50歳台のでもまだまだ負けてはおれんと思い、先生のおっしゃるわしづかみ暗記、いっきのくちずさみ暗記、ゴロ合わせ、などでしっかり暗記もしました。

実は、私は50歳で初めて子供に恵まれ、今は家庭にいる時間はほとんど子供につきっきりです。病院にいる間はもちろん仕事一色ですし、往復合わせて1時間ぐらいの通勤時間、子供を寝かしつけてからの少しの間など、ちょっとした時間を作って何とかこの1年やってきました。その点では、日本史受験の準備に与えられた時間は受験生とそうかわらないように思います。むしろ腰をおちつけて勉強できる分、受験生の方が条件はいいのではないかとも思います。

そして、いよいよ11月29日1級リベンジを試みました。先日結果通知がまいりまして、62点で今回はぎりぎり合格することができました。今回の成績にはまだまだ満足はしておりませんが、まずは合格ラインを越えることが昨年の目標でしたので、第一段階クリアのようです。これもひとえに先生のおかげと感謝いたしております。ありがとうございました。1級は5回合格すれば歴史博士、10回合格で大博士の称号がもらえるそうです。もっと歴史おたくになっていくためにも、これからのぼけ防止のためにも、また子供が受験するときまで元気でいて日本史ぐらいは教えてやりたい、などいろんなこともあって、来年以降も受験し、もっと上の得点を目指したいと思っています。

先生程徹底的に過去問を解析したわけではありませんが、過去の問題集や今回の問題でいえることは、どうやらとことん文化史で先生が紹介していただいた山川の図説の説明文やグラフ、年表などをもっと読み込んでいけば点数アップできそうです。

でるとこドットコムではいろいろな学生さんのメールを紹介いただき読ませていただいています。しっかりせんかと、喝をいれてやりたいメールから、なかなか感心させられるメールまでさまざまですが、どうかこれからも先生におかれましては、御身体の方、ご自愛されまして、若い学生をぐいぐいひっぱっていってあげてください。陰ながらこれからもオヤジパワーをふりまいて応援しております。このたびは本当にありがとうございました。
平成28年1月19日

<石黒>
メールをいただきまして、大変恐縮しております。
歴検1級、合格おめでとうございます。N先生の底知れぬ力に圧倒されており、なんと返事を書いたらいいのか、今日まで考えあぐねておりました。すごいのひとことで、それ以上言葉が思い浮かびません。患者さんとのご対応、後進の育成、さらにはご自身の子育てまでされている中での学習は大変でしたでしょうね。どう考えても受験生より時間が少ないです。しかも、さらなる高みをめざされていらっしゃるとのことにも脱帽です。受験生たちに活を入れていただきたいですね(笑)。(後略)

いやはや意欲があって、要領の良い人というのは、短時間で効率よく学習できるものなのですね。僕自身もまだまだ、いろんなことを勉強していきたいと思いました。

でる日講義-つながる近現代-

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夏期講習から参戦する方へ(再)

夏期講習で初めて僕の授業を受けて、戸惑っている人がちらほらいるようです。一番多いのが、授業のレベルの高さにびっくりしてしまう人です。おそらく、普段の学習進度が浅いのだと思います。本気で難関大に合格したいのであれば、一刻も早く遅れを取り戻すべきです。
まず、予備校で1学期に講義していた古代~近世の範囲について、習得レベルを補う対策を立ててください。『難関大用語集解』は、既習範囲のレベルアップをはかる参考書としてお勧めです。一方、まだ歴史の流れが理解できていないという初心者の人は、入試の出題率に沿ってコンパクトにまとめてある『読むだけ日本史(1)』を使ってみてください。赤字用語をGETするだけでも、少なくとも偏差値55には届きますよ。

そして基本的な話として、暗記は‘まとめ’を使うべきです。夏の近現代の講座では、まとめノートを作っていきますので、そちらを受けている人は、近現代の骨組みができるでしょう。『でる日講義−つながる近現代−』でも、同じようなまとめを作ることができます。‘復元’の様子は、でるとこサイトで動画を使って紹介しています。スマートフォンかパソコンでごらんください。
前近代部分に関しては、独力でまとめノートを作りあげるのは時間がかかってしまうので、市販のものなどをうまく活用してください。過去にこんなふうにして成功した人がいますよ。

ここからは、受験日本史初心者への重要なメッセージです。受験では、でるもの・でないものを差別化して効率的に勉強することが大切です。そして、それらを明確に区別できるのは、教科書の赤字や用語集の数字ではなく、入試問題を丁寧に分析しているものだけです。くれぐれも、間違った情報に惑わされないことを願います。市販の問題集や参考書の赤字や太字は、出題率に連動していないことが目立つのです。
もっと詳しく知りたい人は、でるとこサイトを読んでみてください。(スマホ以外の携帯でごらんの方はこちらからどうぞ。)

「1学期部分がヤバい!」と感じた人は、独学で勉強する方法を過去にたくさん書いていますので、これらの記事をごらんください。
「脱教科書!勉強法」
「講習を受講して焦りはじめた人(1)」
「自分なりにノートを作っているんですが……」
「予備校の授業にがっかりした人」
「独学受験生の学習法(1)」
「石黒の授業を、受講できない方へ」

「総合日本史演習(発展)」や「早慶大日本史」を受講した人は、テキストの問題を解くなかで、史料対策の重要性に気づいてもらえたでしょうか。derutoko.com では、入試の出題状況にそって空欄・意味聞き単語を赤字で示した『どこでも史料問題』を販売しています。音声の解説CDが付属し、問題集やハイレベル教材もあわせて用意していますので、ぜひどうぞ。
『どこでも史料問題』

どこでも史料問題

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よくあるマチガイ勉強法

地方で僕の教材を使ってがんばっている方から、政治史の学習法について質問が届きました。都合により、質問の一部を編集して紹介します。

<Yさん>
通史をもう一度繰り返そうと思い普段から勉強の合間に読んでいる読むだけ日本史を使おうと思うのですが通史を勉強する上では先生の参考書では読むだけ日本史を使えばよいですか?
あと、塾の先生に一問一答は何回もするべきと言われ、(中略)実際一問一答はどういう捉え方をすればよいのでしょうか?私も去年使っていて、ただの暗記でしかないのかなと思うこともあるのですがどうなのでしょうか。
英語、国語に時間を割きたいのですが日本史も不安になりやりたくなります。
長々とすみません。時間のあるときでいいのでお返事よろしくお願いします。先生の参考書とてもわかりやすいです!

<石黒>
「日本史道場」では遠くから来てくださり、ありがとうございました。刺激を受けられたようでよかったです。

通史の勉強法についてですが、『読むだけ日本史』『難関大用語集解』で理解したことをノートに整理し、問題集や過去問で演習力をつける、というのが基本の流れです。覚えたものを忘れないようにするため、または問題が解けなかったときに、まとめたノートを定期的に見返してチェックする必要があります。ただし、ノートを見ただけでは思い出せなかったり、理解が足りないと気づくことがあるかと思います。そうした場合は、参考書に戻りましょう。毎回教科書や参考書を読み返していては、時間を浪費してしまいます。それを避けるために、ノートに整理しているのですから、できるだけ多くの情報をコンパクトにまとめておきたいのです。

通史を何度も回すという話はたまに聞きますが、それは1回の学習が浅いから繰り返さなければならないのです。当方の映像教材や『難関大用語集解』などを使って深く理解した部分については、その必要はありません。二度目は短時間復習で済むはずです。何も考えずにまったく同じ方法で繰り返すだけでは、意味がないかと思います。

それから一問一答を何回もやるというのは、これまた時間がかかるわりに成果の少ない学習法です。また難関大合格レベルに達するには、答えだけでなく設問文も覚える必要が出てきます。そもそも各用語の出題パターンは一つではありません。過去問をやればすぐにわかることだと思います。それゆえ、各用語を多面的に理解する必要があるのです。ただし、多面的といっても辞書や用語集に書いてあるすべての内容ではありません。あくまでも入試で問われるレベルまでの深さであるべきです。そこに達しているかどうかは、ふつうの受験生の場合、多くの過去問にあたって得点率をチェックするしか方法はないでしょう。模試の成績などで安易に判断しないことをお勧めします。

<Yさん>
ご返信ありがとうございます。まとめノートに書き加えたり、見返すことで短時間復習を心がけようと思います!本当にありがとうございます!(中略)社学絶対合格できるよう頑張ります!

通史の勉強や一問一答を何度も繰り返すというのは、効率的に得点につなげる学習法を確立できない受験生が、よく陥りがちな方法です。一問一答集については、過去にも何度か触れていますので、以下の記事を読めば、どのように使うべきかがわかるかと思います。
「誰が一番綿密に入試問題を分析していますか?」
「一問一答では合格ラインを超えられない?」
「一問一答で確認するのは良いことか?」
「一問一答集はやらなくていいんですか?」
また、一問一答集の性質をしっかりわかって合格していった卒業生の声は、こちらの記事で紹介しています。
「早稲田大現役合格体験記(2)」

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独学受験生のまとめノート作り(2)

市販のまとめをうまくカスタマイズしていた卒業生を、以前にブログで紹介しました。この記事を読んだ方から、こんな相談がありました。

<Iさん>
(前略)先日教えて頂いた日本史ノートが届いたのですが、ブログのは普通の蛍光ペンで印をつけているかんじでしたが、シートを被せると消えるペンでやるのはあまりよくないでしょうか?先生はノートの復元をすすめていらっしゃるとおもうのですが、これだとただペンのとこだけチェックするだけで、流れが、しっかり自分で解説できる域までもっていけず、撃沈でしょうか?
また、最初から人類誕生のとこが読むだけ日本史と違く、500万年前になっていて不安です。用語集で調べても400万前~となっているので、とりあえず4に書き換えときました。よろしくお願いします。

<石黒>
チェックペン勉強は、ただ単に周辺にある語句から、消されてる語句を答えるだけの単純勉強です。一方、ブログで画像つきで紹介したK君は、ノートのすべてを覚えきるために、蛍光ペンで色をつけたり工夫しているのです。レベルの差がわかるでしょうか。どうしてもチェックペンを使いたいのならば、緑シートで隠す赤チェックと、赤シートで隠す緑チェックで、ノート全体をまだらに塗りつぶすくらいしてください。
人類誕生は、山川出版や東京書籍の教科書では「約500万年前」となっていますが、三省堂や清水書院の教科書では「約400万年前」と記載されています。入試対策としては、どちらで覚えていても問題ありません。

よくある撃沈コースは、まとめを作ることに時間をかけすぎたり、まとめただけで満足してしまうパターンです。作ったまとめを覚えて得点につなげることが最終目標ですから、できるだけ効率良く進めてください。最初から完璧に作り込もうとせずに、随時問題演習でまとめの効果を試しながら、カスタマイズしていきましょう。

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独学受験生のまとめノート作り(1)

独学で奮闘している受験生にとって、覚えるモトとなる「まとめ」をどう作るかが、ネックになっているようです。40面ノートに匹敵するような、歴史事項が覚えやすい形でコンパクトにまとめられていて、かつ入試の出題状況に沿って用語が取捨選択されているものは、市販のまとめノートの類にはないからです。
地方で、当方の映像教材や参考書を使ってくださっている方から、こんな質問をいただきました。

<Hさん>
(前略)まとめノートについて質問です。「つながる近現代」のノートをある程度復元できるようになり、まとめノートの効果を実感しています。近現代については「つながる近現代」と「経済・外交史(近現代)」のまとめを覚えていく予定ですが、前近代のまとめノートをどうするか悩んでいます。
まとめノートの利点は、ノートの枠組みとできごとの配置を覚えることでその時期や因果関係、背景などを効率的かつ正確に把握できることにあると思っています。しかし市販のノートでは(石黒先生のまとめと比べているからかもしれませんが)出来の悪い物が多く、その利点を感じられるものが見つかりませんでした。
そこで前近代については「経済・外交史(前近代)」のまとめプリントを覚え、政治史は「読むだけ日本史」と「難関大用語集解」、問題集に留めようと思っているのですが、慶應レベルでは危険でしょうか。
ご意見よろしくお願いします。

<石黒>
前近代のまとめについては、H君が想定している方法では、やはり心配です。
たしかに、市販のまとめノートが、当方のものとくらべて見劣りするのはわかります。しかし、例えば奈良時代なら、藤原不比等→長屋王→藤原四家……といった政権担当者別の整理が必要ですし、鎌倉時代だったら執権別に整理する必要があります。浜島書店の図説の所々に入っているまとめなどを元にして、もう少し区切れ目がわかるように、境目を太線で区切ったりすき間を空けたり、または色を塗りかえたりして、覚えやすいように使うと良いと思います。
自力でゼロからまとめを作るのは時間がかかるばかりなので、あまりおすすめしていません。基本的なものはまとめをベースに覚えて、『難関大用語集解』や問題集などの肉付け情報は、まとめに整理しきらず頭の中だけで留める方法でも、H君ならいけるかもしれません。日本史に割ける時間を考えながら、工夫してみてください。

まとめ作りに関するエントリーは、明日も続きます

でる日講義−つながる近現代−

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早慶大対策講座を受けそびれてしまった人へ(再)

夏期講習の早慶大対策講座は、ワンパターンでは解けない問題の解法をつかんでもらう貴重な機会です。derutoko.com では、代替教材としてハイレベル参考書『難関大用語集解』を用意していますが、緊張感のある教室で解説を聴いたり、過去の偉人がどれだけの正解率をたたき出していたかを目の当たりにして受ける衝撃は、紙媒体の教材ではなかなか得にくいものです。こちらの記事を参考にして、各自受講生とのハンデを認識しながら対策してください。

早慶大対策講座を受けそびれてしまった人へ

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2学期から授業を受けて間に合いますか?(再)

当方の授業を受けると、真実の受験日本史情報がわかり、衝撃を受ける人がいます。こちらとしては正真正銘の情報で、「これが出る」「これは出ない」と言っているので、まったく悪気はないのですが、受講生側は自分のやってきた学習とのギャップが大きすぎて、途方に暮れてしまうわけです。「1学期から僕の授業を受けていればよかったのに……」と思わなくもないですが、悲観しすぎるのももったいないです。なぜなら、授業を受けていた人でも、復習がしっかりできていない人も多いからです。早慶大向けの講座だと、通年授業を受けている人のなかにも、うなだれてしまってる人がいるのです。彼らとくらべれば、それほど遅れを取っているわけではありません。今ようやくスタートラインに立った人でも、全力で追い上げてもらいたいと思います。

というわけで、夏期講習で危機を感じた人たちから、2学期の通年授業についてよく相談を受けるので、過去に紹介したものを再掲します。

<Xさん>
南浦和の河合塾で夏期講習の総合日本史演習発展の授業を受けて石黒先生の授業が大好きになりました。そこで2学期から先生の授業を受けたいと思ったんですが・・・。先生の南浦和での講座が早慶日本史で、私の第一志望は法政大学なんです。私は南浦和の河合塾にしか通えなくて・・・。なので先生の授業受けたいんですけどレベルが違くて受講するか悩んでいます。(中略)PS 石黒先生の参考書買いました♪

<石黒>
講座名は「早慶大日本史」ですが、実際には、MARCHレベルを第一志望としている受講生もたくさんいます。その点はあまり気にする必要はないと思います。というより、早慶大受験者はこの講座で満足せず、さらなるハイレベル用語を『受験生が本当にほしかった問題集』で、GETする必要があるほどです。河合塾の授業では近現代にかける時間が不足気味だからです。それより心配なのは、そろそろ南浦和の講座も締切になりそうだという点です。もし受講を希望されているなら、お急ぎください。

<Nさん>
夏休みに勉強が思い通りにいかなく志望校を国立から早慶に変更しようと検討中なのですが、二学期から先生の授業を受けて間に合うでしょうか? よろしくお願いします。

<石黒>
2学期からの学習で間に合うかどうかは、1学期部分、すなわち25番ページ左面までの範囲の学習水準しだいだと思います。残念なのは、夏期講習の早慶大対策講座を受講していないことでしょう。ハイレベル問題の解き方に触れるチャンスを逃したのは、大きいかもしれません。対策としては『難関大用語集解』を使うことだと思います。詳細はでるとこサイトをごらんください。

2学期からの受講生は、どうしても出遅れがちになります。もちろん要領のいい人なら、それでも十分早慶に届くのですが、残念ながらそういう人の割合は非常に少ないのが現実です。定番の注意ではありますが、次の点をクリアすることがカギでしょう。

(1)一刻も早く入試の水準を知り、そのものさしで授業を聴く。
(2)1学期部分の内容を、出題のポイントをつかみながら習得する。

そして、早慶レベルを狙う人なら、ハイレベルな問題をどのようにして解いていくかにも、気を配らなければなりません。そのための時間が夏の早慶大向けの講習なのですが、その重要さは実際に受講してみないとわからないかもしれません。そして皮肉なことに、そこに気づかない人こそ、受験センスのない人であることが多いのです……。

ついでに、早慶大向けの講習をやりながら思ったことを伝えます。スポーツの大会本番で、自己ベストを出せないどころか、まさかの失敗をしてしまう選手が結構いますよね? これって入試でも同じだと思いませんか? 本番で8割を取りたいのなら過去問では8割5分、8割5分取りたいのなら、過去問では9割正解しておくべきでしょう。じゃあ本番で9割取りたいのなら? さすがに9割5分の正解率は難しいでしょうね。そこで必要になってくるのが、ノーミスを成し遂げるチカラなんです。普段の過去問を解く時に、自分に厳しくあたっているでしょうか? 過去問や模試で間違えると、何かと言いわけをする人がいますが、そういう‘ぬるいタイプの人’は‘ノーミスな人’にはなれません。勝者からは、自己に対する厳しさを学ぶべきです。

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先生の授業を受けていないんですが……(再)

いよいよ入試が目前に迫ってきました。この時期の受験生は皆、がんばるのが当たり前なので、成績を上げようとするならば、他の人よりも速いスピードで知識を習得していかなければなりません。通年授業を受けていない人はどうしても取り残されがちである一方、授業を受けている人も油断していると、どんどんライバルに抜かされてしまいます。つまり、普通にがんばるだけじゃだめってことです。授業を受けている人もいない人も、こちらの記事を読んで、自分の現状を見つめ直してみましょう。

先生の授業を受けていないんですが……

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『読むだけ日本史』の学習ペースって……?

河合塾池袋校では、早くも冬期講習が始まりました。しかしこの時期に、まだ勉強法が確立できなくて悩んでいる人もいるようです。

<Yさん>
こんばんは。南浦和校のYです。勉強法について質問なのですが僕は2学期から石黒先生の授業を受け始めた上1学期や夏休みは部活づけで正直ほとんど勉強していませんでしたので日本史、特に江戸以前の範囲が周りからとても遅れてしまっています。9月に入ってから石黒先生の読むだけ日本史を買って本格的に勉強し始めて9月の記述模試では45だった偏差値が10月の記述模試では64まで上がったのですが、志望校は早稲田の法学部なのでまだまだです。現在政治史は近現代のノート復元と読むだけ日本史の学習を平行してるのですが、読むだけ日本史の方の勉強のペースがわからないのですが、1日どのくらい進めればよいでしょうか。また、まだ読むだけ日本史を完ぺきには覚えていないのですが難関大用語集も同時に進めるべきですか?ちなみに文化史や史料問題の学習も遅れています…どこまでも努力する気はあるのでアドバイスや厳しい意見お願いします。

<石黒>
『読むだけ日本史(1)』の進め方については、もちろん、試験日から割り算して考えてください。実際には、いつまでに完成させたいのか、にかかってくるでしょうが、悠長なことを言わずに早く仕上げるにこしたことはありません。

簡潔に説明している「読むだけ」に対して、『難関大用語集解』は紙幅の制約がないため、かみくだいて説明していますので、同時進行で理解を深めながら習得する方法もありです。あらましから知っていくなら、「読むだけ」を終わらせてから『難関大用語集解』に入ったら良いでしょう。

「まだ読むだけ日本史を完ぺきには覚えていない」と言いますが、試験日までに「完ぺき」と自信を持って言える日が来るのでしょうか……。これはY君に限ったことではありませんが、本当に「完ぺき」に暗記することって無理じゃないですか? 参考書やノート覚えが完全にできていないことを言いわけにしていませんか? それでは、早稲田の難しい正誤問題に太刀打ちできる演習力はつきません。ある程度覚えたところで、ハイレベル用語の習得・問題演習・文化史・史料対策・過去問と、バランスを考えて進めていってください。残された時間もいよいよ少なくなっていきますから、細かいことにこだわりすぎず、ハイスピードでバンバン進める勢いを持ってください。

<Yさん>
お返事ありがとうございます。読むだけは完ぺきにしなければいけないという意識が強くて細かいところを気にしすぎていました。スピードを意識して取り組んでいきます。ありがとうございました。

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模試はできるのに、過去問が解けません(2)

地方にお住まいの受験生から、定番の悩み相談を受けました。

<Yさん>
僕は現在早稲田大学国際教養を目指しているのですがこの前実際に過去問を解いたところ50点中半分程度しか解けませんでした。センターの問題や模試ではいつも九割は固く日本史の偏差値は現在70弱あります。あと残された時間で確実に7割5分~8割~とれるような力をつけるためには具体的にどうすればよろしいでしょうか?なんとしても早稲田国際教養に入りたいです!

<石黒>
まず何よりも、センター試験や一般的な全国模試レベルであぐらをかかないことが重要です。もう一段上のレベルを習得する気持ちを持ってください。そうしなければ早稲田の問題は解けないのだ、と。

あとはどういう手段で細かい知識を習得するか、ということになります。予算的に厳しければ、用語集を全部覚えるとか、教科書2冊くらいをすみずみまで習得するとか、はたまた早稲田の過去問を全学部20年分くらい解くとかいうことになります。

短時間で効率よく習得したい場合は、次のステップが賢明です。
(1)『読むだけ日本史(1)』で赤字だけでなく、黒字も含めて知らない知識がないかを確認する。
(2)『難関大用語集解』で細かい知識を得る。ここでは、『読むだけ日本史(1)』、『日本史でるとこ攻略法』『日本史事始』に掲載していない細かい内容を説明しています。
(3)早稲田の正誤問題で、歴史事項の「内容」の理解不足で正解できない場合は、『でる日講義−経済・外交史(前近代)−』を受講して、どの程度まで深い理解が必要かを身をもって知る。

これが前近代部分の対処法です。ここまでやってもう一度過去問にあたってみてください。それで正解率が高まっていれば、同様な学習を近現代でもおこなってください。

また、文化史分野も手薄になってしまっていないでしょうか。文化史の失点は、合格の足を引っぱる定番の原因です。

模試では得点できるのに、志望校の過去問で点数が出せない受験生は、とくに自分のペースに陥りがちな独学生によく見られます。過去にブログでも取り上げました。対処法もアドバイスしていますので、こちらも参考にしてください。
早稲田政経の論述対策アドバイス
模試はできるのに、過去問が解けません(1)

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