最近の質問から(2)年代をゴロで覚えることについて

授業でいただいたメッセージへのコメントは、明日のブログでおこなう予定です。見に来てくださったかたごめんなさい。戦国時代の本の原稿修正作業が大詰めを迎えていて手が回らないのです。

<Oさん>
あざみ野館でお世話になっているものです。年代をゴロで覚えようとしているのですが、清書の枠内にその語呂をかくとぐちゃぐちゃしてしまいます。なので、年代だけの他のノートを作ろうかどうか悩んでいるのですが、作っても良いのでしょうか? それとも清書ノートに同時に書き込んだ方が良いでしょうか? 教えて頂けるとありがたいです。

<石黒>
年代のゴロは、何かしら参考書のものを使うのですよね? だったらノートも作らず、ノートに書き込むこともせず、単にその本を使って覚えるのがいいと思います。できるだけそういう手作業の時間は減らすべきです。ゴロなのですからさっと覚えて、すぐ使いこなしてください。

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復元がなかなかできない人へ(再)

夏休みも残り2週間となりましたが、講習の復習と平行して、既習範囲の復習はできているでしょうか。今回は、ノート復元について書いた過去記事を紹介します。復元がなかなかできない人によくあるパターン別に、その対処法を挙げていますので、関連記事も含めて読んでみてください。前近代をしっかり定着させた上で、2学期を迎えましょう!

復元がなかなかできない人へ(1)

難関大用語集解

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ゴロあわせをつぶやきます

日本史の勉強には暗記がつきものですが、要領のいい人は「オリジナルゴロあわせ」をたくさん持っているようです。自分で苦労して作ったゴロは、忘れにくくて大変よいと思います。ただし作るのに時間がかかりすぎるのは本末転倒です。というわけで、本当に要領のいい人は市販されているゴロあわせ本から、使えそうなものをセレクトしつつ、かつ自分でも作っていくようです。作ったゴロを友達どうしで発表しあうのもおもしろいですね。

合格した先輩たちからいただいたゴロあわせは、Facebookページに掲載していますが、タイムラインを更新するごとにページの下部に下がってしまうので、Twitterでも公開することにしました。現在、ブログの過去記事をランダムにつぶやいていますが、今後はその中に、ゴロあわせも盛り込まれます。でるとこアカウントをフォローして、ぜひチェックしてみてください! イマイチなものから良くできたものまでさまざまですが、「こんなふうに作ってるんだ」ってことを感じていただければよいかと思います。

石黒オリジナルのゴロあわせは、『日本史でるとこ攻略法』(文英堂)をどうぞ。一般の書店で販売しています。

でる日講義−つながる近現代−

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受験に役立つ脳科学(1)

最近、脳科学の本を読むようになりました。相変わらず入試問題研究もやり続けているのですが、効率よく学習してもらうためには、記憶・学習法についてももっと究めたいと思ったからです。直接的には、1月にお会いした大ベテランの講師の方が、「書店に並んでるような脳に関する本は、全部読んでる」っておっしゃったのを聞いたからなんですが。やっぱり頭の良い人は、たくさん本を読んでますね。難しい本なのに速く読めるというのは信じがたいです。

というわけで、今日は東大の准教授の池谷裕二先生の本から、ゴロについて書かれた部分を紹介します。

「語呂合わせ」もまた、記憶の精緻化としてしばしば用いられます。語呂合わせというと、すぐに「ゲテモノ」「邪道」「お笑い系」だと決めつける人がいますが、もちろんそんなことはありません。脳科学的にみれば、実に効率のよい、つまり脳にとっては負担の少ない暗記法なのです。ですから皆さんも気後れすることなく、堂々と語呂合わせを使って暗記しましょう。人の目を気にして恥ずかしがってこれを利用しなかったとしたら、楽して暗記ができるせっかくの機会をミスミス逃していることになります。

ところで語呂合わせを覚えるときには、言葉の音声のリズムやノリだけで覚えるのではなく、意味していることをきちんと「想像」することが大切です。そうすることによって、記憶はさらに精緻化されて補強されます。

想像するという行為は、一方で、海馬を強烈に刺激します。つまり「想像」は精緻化と海馬の活性化という二つの利点があるのです。

『最新脳科学が教える 高校生の勉強法』(東進ブックス)という本からの引用です。この本、受験勉強に直結する話がたくさん書いてあるので、これからも紹介していきたいと思っています。受験勉強を始めるあたってかなりお勧めです。

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南浦和からのメッセージ2011(5)

今週は平治の乱まで進みました。
南浦和の人たちの集中度が上がってきました。どうも今年の埼玉県は、震災の影響で3月に学校が閉鎖になったりして受験対策が進まず、受験意識が高まるのが1カ月遅れてるとのことでした。なるほど、まさに通年授業が始まったのは1カ月前でした。このハンデを早く乗り越えましょう!

<Dさん>
はやくて目がまわりそうです……。

<石黒>
これが河合塾クオリティです。

<Kさん>
土地制度難しかったです。

<石黒>
いよいよ1学期最大の難関が始まりました。

<Tさん>
ややこしい荘園のしくみを理解できました。

<石黒>
よかった!

<Sさん>
荘園が難しかったです。

<石黒>
最後のチャンスは夏期講習の「発展」です。

<Nさん>
土地制度難しいです。頑張って復習・復元します!!講座の抽選漏れ怖いです……。

<石黒>
映像教材もありますよ。繰り返し見られるのでオトクです。

<Mさん>
ありがとうございました。

<石黒>
いえこちらこそ。

<Nさん>
スーツにネクタイで暑くないんですか?

<石黒>
基本的に冷え性です。今年の夏はどうなるかわかりませんが、例年夏でもあの格好です。

<Tさん>
立教大学が第1志望なのですが、夏期講習の授業は何を取るとベストですか?

<石黒>
「総合日本史演習(発展)」と「日本史集中講義(近現代)」です。文化史も怠りなく!

<Oさん>
明治をめざしていて、先生のブログ前MARCHは演習と近現代がいいと書いてあったので夏はそれをとろうと思います。

<石黒>
その通りです。演習は「発展」の方ですからね。文化史を怠らないように!

<Tさん>
日本史道場、申し込みました!道場までに、基礎をつめこんでいきたいです。

<石黒>
それは楽しみですね。大変ハイレベルな内容ですよ。

<Sさん>
授業の最初の方の教科書P.36,7をノートに書き写す所をもう1回教えてください!お願いします。先生が配っている文化史プリントも40面ノートみたいに(別の)ノートに貼った方がいいんですか?

<石黒>
「尾張国郡司百姓等解」(988)藤原元命、『今昔物語集』藤原陳忠「受領ハ倒ル所ニ土ヲツカメ」です。プリントは貼った方がいいですよ。

<Kさん>
レコーダーの電池が途中で切れていたのに気がつかず……でもメモをとったのでなんとかがんばろう……

<石黒>
その失敗よくあるんですよ。あくまでも録音は補助と考えておいた方がいいですね。メモをとっていたのはさすがです。

<Iさん>
私は平氏、源氏が今まであやふやだったので、最後にやった覚え方とても覚えやすいと思いました!

<石黒>
ゴロとか枠とか、いろいろな方法を駆使する方が楽しいと思います。

<Tさん>
ゴロをちょっとでいいんで授業で恵んで下さい。

<石黒>
本屋に630円で売ってますよ。そこケチるとこじゃないと思いますが……。今日までの範囲ですでに46個のゴロがあるのですから。

<Fさん>
ゴロ合わせ本かってみます!

<石黒>
急いで! 早ければ早い方が効果が高いです。

<Mさん>
後三条天皇の荘園整理令の重要さにびっくりしました。

<石黒>
気づいてもらえてよかったです。

<Mさん>
後三条天皇は革命をおこしたんですね!!清盛様がすてきすぎます。

<石黒>
革命とはおもしろいこと言いますね。実際、摂関家の人たちにタンカ切ったりしています。

<Tさん>
終わりのほうはすこしねむくなってしまいました。すいません。でも土地制度なんとなくですがわかってきました。

<石黒>
じゃあ夏期講習の「発展」で土地制度を完成させてください。

<Fさん>
先生の授業をうけるとなぜかモチベーションが上がります

<石黒>
ありがとうございます。上がってるうちに復習してしまってください。

<Tさん>
しゃべり勉強を発展させて、先生のモノマネをしています。息つぎが難しいです。

<石黒>
ここにある佐藤邦彦君もモノマネしてましたね。彼は数学からの転向組でしたが早稲田政経に合格しました。しかし息つぎに注目するとは珍しいですね。スタッフの中に「この人いつ息継ぎしてるんだろう?」って思ってたって人がいました。肺活量が結構あるのと、長い時間息を止める練習を小学校の頃していたので、ちょっと変わっているのかもしれません。

<Oさん>
漢字の練習がんばります。昨日思い出せなかった「庚午年籍」の「庚」はわすれません。

<石黒>
復元の際にも、思い出せなかった漢字をノートにチェックしておくと良いですね。

<Iさん>
先週は心配して下さっていたようでお気遣いありがとうございます。復活しました!会員登録&出るとこ買いました!頑張ります。ブログのもみじもうフサフサになりました??

<石黒>
復活よかったです。ゴロの本買ってくれてありがとう。もみじは伸びすぎたので月曜に剪定しました。葉っぱが密集してます。似顔絵……吹きました。

<Yさん>
日本史道場申し込みました。今から緊張します。頑張ります!

<石黒>
問題の難しさに驚くと思います。着実に毎週の復習をしておいてください。

<Sさん>
やる気があれば、偏差値52くらいからどれくらいのびますか? P.S.先生の声はキングオブコメディ(芸人)の高橋に声そっくりって言われませんか?

<石黒>
80オーバーはさすがに大変だと思いますが、75なら出せますよ。でも肝心なのは模試ではなくて過去問の正解率です。早慶レベルで8割後半に達するだけでは満足しませんか? ちなみにどれくらいやる気ありますか? 一日15時間勉強くらいやれる!って感じでしょうか。
それからキングオブコメディ……初耳です。まあ僕がTVを持ってないことを知ってる人は、「そんなこと石黒に言ってもわかるわけない」と思って何も言わないのでしょうけれど。


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尾瀬に潜む社会党内閣の年代

日本で最初の社会党内閣は片山哲内閣ですね。
1947年成立の内閣です。
その後、再び日本社会党から首相が出ました。
それが村山富市内閣ですが、その成立年代を知ってますか?
ちょうど47年後の1994年なんです。

ところで一つ質問メールを紹介します。

<Tさん>
こんにちは。質問があります。02 早稲田(商)の大問4のHの誤りを選ぶ正誤問題の文章中に、「北清事変は……列強に宣戦布告したことから始まった」とあり、「事変に宣戦布告をするという表現はふさわしくないから間違いだ」、とおもったのですが、解答をみると正文でした。宣戦布告は天皇や皇帝がするもの、というのは日本だけなのですか?お忙しいと思いますが、よろしくお願いします。

<石黒>
「列強に宣戦布告」をしたのは清国です。
一方「北清事変」という名前は日本名だと思いませんか?
日本の天皇は清国に宣戦布告していないわけです。

<Tさん>
よく考えればそうですね。ありがとうございました。ちなみに余談なのですが、群馬県に片品村という村があります。
 片(山哲)
 品(47)
 村(山富市)
昨日授業中にハッとなったのですが、この驚きと喜びを伝える相手が居ないので、いま先生に報告しました(笑)失礼します。

<石黒>
片品村! もちろん知ってます。この間も行きました。尾瀬ですが。
これブログで紹介したいですけど、来年にしておきたいですか?
あまりにうますぎます。かなりマニアウケでしょうけど。

<Tさん>
是非紹介しちゃってください(笑)

というわけで寛容なT君から、
かなりマニアな覚え方をいただきました。
相当きれいにハマってると思うのは僕だけでしょうか。
とりあえず群馬の方には通じるはずです。ぜひどうぞ。
ちなみにこの社会党ネタは××大学が好むんですよ。
ちょうど『MARCH学習院あるあるチェック』に出てきます。
そして、その2009年度版の紹介ページができました。
ぜひごらんください。


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復元がなかなかできない人へ(2)

受験科目を数学から日本史に変えたNさんは、去年1年僕の授業を受けたのですが、残念な結果に終わり、今年、もう一度授業を受けています。その彼から、だいぶ前にこんなメールをいただきました。

<Nさん>
(前略)電車の中で紙に復元してました。そして、見だしもタイトルも大事だとつくづく感じていました。去年は、はっきりいって1番ページしか復元できていなかったのですが、今年は、1~6まで間に合っています。あと不思議なことに、思い出せなかった所があるときに、そのページの初めから復元していると、「流れ」または「隣の枠の言葉から」推測できるということに気付きました。復元って強力な武器ですね。

その後、彼が順調に進んでるかどうかはわかりませんが、この周りに書かれていることから思い出すって大切なことです。でもそのためには、関連づけができていないといけません。そのために授業を集中して聴き、自分でもしゃべってみるといいわけです。

ただし、何のつながりもないままに、まとめてごそっと覚えなきゃいけないところもあります。そういう部分は、ゴロあわせでも替え歌でも作るべきです。僕は『日本史でるとこ攻略法』で書いているゴロあわせ以外にも、実はこっそりゴロあわせをたくさん使ってノートを覚えているんです。それらは、他人に勧められるようなデキじゃないので、公開してないだけで、実はノートのあちこちを、頭の一文字を取って覚えてたりします。講義中に替え歌を歌って思い出す余裕はないので、僕自身はあまり替え歌は使っていませんが、みなさんだったら、30曲くらいは作ってもいいかと思います。

さて、7日からワセヨビ東京本校での夏期講習が始まりました。受講生の様子を見ていると、相変わらずアマちゃんな人もいるようですが、本気で第一志望合格をめざしているなら、自分の位置と合格ボーダーとの間に、どのくらいの大きさの溝があるのか常につかんでいてください。いや、もちろん、特定の大学などめざしたりせずに、12月の時点での自分の成績で行けそうな大学を決めると言うなら、そんなことする必要はないんですけどね。

早慶上智クラスをめざしているのに、「○○は覚えなくても大丈夫ですか?」と言ってる逃げ腰の人は、必勝ならぬ必敗パターンです。「口だけ早慶野郎」は見ていて悲しくなります。


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復元がなかなかできない人へ(1)

夏休みに入って、ようやく重い腰を上げ、復元に取り組み始めた人が結構いるようです。通常授業を受けていない人のために簡単に説明すると、「復元」とは、授業で板書したまとめをまっ白な紙の上に復元することで、ノート見開き40面を、まるごと覚えきってしまおう!ということなんです。

もっとも、完璧に復元できなきゃいけないわけではなく、枠で整理されたまとめの部分を書けるようにしたいだけです。四角番号で整理された部分の多くは、チェックペンをかけて単語チェックができるようになればよいでしょう。ただ、自分の好みで単語を選んでいるのでは意味がないのですが。遺跡名などは、遺跡名を赤チェックペンで塗りつぶしたら、隣に書いてある県名を緑チェックペンで塗る必要があります。

さて、受講生のみなさんの話を聞いていると、なかなか復元ができない人は、次の項目にあてはまる人が多いようです。

1 日本史の用語に慣れていない。
2 ノートの全体構成・見出しを覚えていない。
3 ゴロや替え歌を使って覚えていない。
4 シリーズ物に注目して覚えていない。
5 できごとの流れ・つながりがわかっていない。

1にあてはまる人は、言葉に慣れるべく、用語をぶつぶつしゃべってみてください。人はその名前を口にして初めて、それを知るんです。

2にあてはまる人は、焦らずじっくり、まず見出しや枠から取り組んでください。見出しを言えないということは、歴史の大きな流れがわかっていないということです。

3にあてはまる人は、用語をまとめてわしづかむことの重要さに気づいてください。言葉に慣れたら、次は全部まとめて覚えきるための工夫が必要です。ゴロや替え歌は自分で作ると忘れにくいものです。ただし時間がかかりすぎてもバカバカしいので、既製品もじゃんじゃん使ってください。

4にあてはまる人は、ノートのあちこちに散らばってる用語を、同じ色にしてシリーズ化してみましょう。シリーズ物を覚えると、時期がとびとびのできごとも、ストーリーを思い出さなくても、一気にたくさんの用語が復元できます。

5にあてはまる人は、ノート一行一行のつながりを知っていると、そのつながり性から語句を思い出せるものです。近現代はつながり性が強いので、ノートの復元がしやすくなりますが、古代~近世でもそういう要素を意識するべきです。

そして、たぶん一番多いのは、5にあてはまる人だと思います。というのは、これは授業を熱心に聞いていないかぎりできないことで、そうしていなかった人が、よく「復元」につまづいているんです。で、そうなることが予想されるので、寝ている人がいると注意するんです。でも、それは最初のうちだけです。1回注意しても効果がない人は、何度注意しても変わらないからです。不親切とも言えますが、同じ人を何度も注意するのはえこひいきでしょう。他の生徒は授業がストップしている間、損してしまうのですから。

この話はまだまだ続きそうですが、今日はこの辺で……。

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復元がなかなかできない人へ(2)
復元がなかなかできない人へ(3)


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授業はどこまで聴くべきか

大嶋さんは立命館大にも合格してるんですが、それを知った西船橋のO君が、自分も同じ大学を目指しているからと、大嶋さんにアドバイスを頼んだのです。その返答はこちらです。

<大嶋さん>
問題が難しくないし(たまにマニアックな難問あるけど)、特徴がはっきりしてるから先生が指摘してくれた通りにそこをおさえて1問も落とさないつもりで頑張ってください。

立命館も学部ごとの違いはほとんどないので、他学部の過去問も解いてみてください。考古学や文化史分野に時々難問がありますね。言うまでもなく基本はノートです。先日のエントリーで、古本屋情報を教えてくれたO君は、立命館で特待生合格してました。

ところで、僕からも大嶋さんに一つ質問したんです。

<石黒>
堤君にしても大嶋さんにしても、授業中にノートではなく、僕の方を見ている時間が多かった気がするんです。あれは、文字を書くのが早いからなのでしょうか?自分ではどうだと思ってますか?

<大嶋さん>
書きながらだとどうしても聞き逃す部分が出てきてしまうので、下書きノートには自分だけが読める字で書いて極力前を向いて集中して授業中に理解しようとしてました。速記みたいなものです(笑)あとアチーブでは90点以上を取ってからは90点は落とさないようにしました。1回落としてしまった時は本当に悔しくて絶対次に取り返す!メラメラーって気分になりましたね(笑)ライバルがいたことも大きかったと思います。

やっぱり、これですよねえ。9割なんですよ。そこに届いていない人、なぜだか考えましたか?たいていは、次の2つのどちらかです。

1 入試問題を解くための理解をしていない。
いくら教科書や用語集や電子辞書を読んだとしても、入試問題を解くためのポイントをつかんでいなければ、なんの効果もありません。
【対策】
ノートを見ながら、自分で説明してみて、説明できないところは、授業を録音したものを聴き直す。問題を解くためのポイントは授業で説明してるんですよ?

2 暗記が完璧でない。
いわゆる「うろ覚え」というヤツです。
【対策】
本気で復元に取り組む。普通に覚えられないなら、ゴロや替え歌を作る。

厳しい言い方をします。現役生の場合、日本史が2学期から伸びる人は結構います。しかし、高卒生にそういう人は少ないです。なぜなのかと考えてみました。

1学期の段階で、高得点を取るための「理解度」と「記憶の度合い」、言い換えれば「適切な学習深度」ってものがつかめないと、低レベルな勉強から抜けられなくなってしまうから。

ってことじゃないでしょうか?世の中には、入試に必要な学習深度を、天性の勘でつかんでいる人たちがいます。また、天性の勘がなくても、上記の大嶋さんの言葉からもわかるように、早い段階で9割得点できる方法をつかめちゃった人がいます。素直に成功者からのアドバイスを受け容れた人です。

しかし、それが「つかめなかった人」は、高得点が取れず、また、取ることもあきらめたりして、授業をどの深さまで聞くものなのか、ノートはどこまで完璧に覚えるものなのかを、わからないまま、いや、わかろうとしないまま、一年間を送ってしまうのじゃないでしょうか?しかも、なんやかやと自分にいいわけをしたりして……。そういう意味では、4・5月は大切な時期でした。授業をどこまで深く聴くべきか、そこを間違えていたら、一年間を棒に振ります。

さあ、つかみそこねた人は、今から変われるでしょうか?

まだ合格に必要な学習深度がわかっていない人は、過去問を解いて、自分を目覚めさせるしか方法はないでしょう。4・5月の授業を受けても、目覚められなかったのですから。模試なんかじゃなくて、志望大学の本物の問題を解いてください。そこで8割正解できなければ、少しは気づくと思います。英語とは違って、日本史は勉強したら即点数に反映します。寝かせておけば熟成されるようなものは何もありません。

逆に開眼した人は、そのままのハイスピードで2月まで突っ走っちゃってください。


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続「どうやって勉強…」

授業が終わった後には、自分がしゃべったことやみなさんの反応とかをよく反芻しますが、このブログも書いてアップした後に、また読んだりしています。説明が下手だなあと思ったり、ちょっと書きすぎたな、とか、ふざけすぎたな、とか。で、昨日のエントリーを、今シャワーを浴びながらまた反芻したわけです。説明不足かなと思ったので、もう少し書かせてください。

深く理解することも必要ですが、「それなりに学習したことがある人」だったら、ゼロからスタートするようなことはやめた方がいいと思います。

この部分に対するフォローです。

昨日、質問にきた生徒に、「自分はまだ理解しきれていないから覚えられないんだ」と言う人が多かったんです。もしかして、それ、甘えてるんじゃないか?理解していないってのを言い訳にしてないか? って思ったんです。

どいういうことかと言うと、詳しく書かれた本を読んで理解したとしても、たくさんの用語が頭に残るわけではないですよね?僕も昔、高校生の頃にそう考えたことがありました。教科書よりもはるかにムズカシイ本に手を出してみたのです。もちろん、まったく無意味でした。そして、中学時代に地理で高得点を取った時の学習法に切り替えたんです。「まとめたものを覚える」というやり方です。ただし、やはり学習水準が低すぎて、センター試験(当時は共通一次試験)では9割取れましたが、私大受験には太刀打ちできませんでした。

ストーリーを知れば覚えられるなんてのも、幻想ですよ。映画やマンガで歴史を知るとおもしろいってのもあると思いますが、それはあくまでも歴史に興味を持つ、きっかけにすぎないんです。歴史をおもしろくドラマチックに語る先生は、そのきっかけを与えているんです。それを受けた生徒で伸びる人ってのは、その後に、いろいろ覚えようと努力したから伸びたんですよ。ストーリーで自然と覚えた用語なんて、ごくわずかにすぎないんです。逆に言えば、自然と覚えた用語の数くらいでは、難関大の合格水準には届きません。

さあ、「暗記の努力をしていない人」はいませんか?用語を何度も書いてるだけって人、それ、工夫しなさすぎです。
暗記法を工夫しましょう。

1 できごとを一つ一つではなく、いくつもまとめてわしづかんで覚える。
→ゴロあわせや替え歌を使った方が確実。
2 手も動かすが、声に出してしゃべって覚える。
→自分の声が聞こえることで二重、三重の暗記になる。
3 覚えたものをひとくくりに復元する
→紙に書かなくても頭の中でイメージする方が速い。

基本はこの3つでしょう。ちなみに、ワンステップ上の話として、複数のできごとをまとめて復元できるようになれば、「ストーリーなんて後からついてくる」ってのもあります。映画でも小説でも、時間が経てば忘れてしまうけど、目次や見出しがあれば、全体を思い出しやすくなります。だったら、その目次や見出しをわしづかんで覚えるべきじゃないですか?

本気で受かりたい人は、本気の努力をしてください。冷たいようですが、それができなきゃ、それまで、です。


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