歴史用語の中味って、どこまで覚えるの?
先日、こんな質問をいただきました。
<Mさん>
石黒先生こんにちは。先生の授業を通年で受けておけばよかったと後悔しているものです。
足し高の制について質問があります。とりあえず、在職期間中に不足分を補う、ということは覚えているのですが、役職による役高まで知っていなければいけないのでしょうか?
<石黒>
出題例はありますが、よく考えて消去法などを使えば解ける場合もあります。役職ごとに額が異なるので、何がポイントかわからぬまま単に暗記していくのは大変かと思います。
こういうことって、本気で受験勉強をし始めると気づくことなんですね。単に教科書を読んでいるだけではわからないことです。過去問を解いてみて、初めて「どこまで深く覚えるべきなんだろう……」と焦るものです。
2月・3月に行われる無料体験講座では、そのあたりの話まで踏み込もうと思っています。さっそく2月22日と3月1日の日曜日に、河合塾あざみの館でありますよ。22日が現役生向け、翌週が高卒生向けの授業となっています。ぜひ来てみてください。
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日本史初心者向けのおすすめ参考書
入試が行われている一方で、来年受験する人も動き始めているようです。勉強法に関する質問を紹介します。
<Hさん>
質問です。来年日本史で受験するのですが、初学者が最初にやる参考書としては『読むだけ日本史』と『きめる!センター日本史』のどちらが良いでしょうか?私大だけを受験するつもりなのですが。
あと、『受験生が本当にほしかった問題集』は近現代のみを扱ったものですが、原始?近世を扱う市販の問題集ではどれがおすすめでしょうか?積極的に勧められる問題集はないのかもしれませんが、石黒先生が一番マシだと思う問題集を教えてください。
<石黒>
本当に初心者なら、より易しい『きめる! センター日本史』、少し知識があるのなら『読むだけ日本史』が良いでしょう。『読むだけ~』のほうが情報量が多いのですが、センターでしか日本史を使わなかったり、かみ砕いたわかりやすい説明を求めるのでしたら断然『きめる!~』です。読みくらべてみてから購入された方が良いのですが、『読むだけ日本史』の方は現在書店から撤退しつつあります。ネット通販をご利用ください。
日本史の概要をつかんだら、古代から近世については『日本史事始』で問題演習をするのがベストです。
これから受験勉強を始める人は、このブログで紹介している受験生とのやりとりを読むと、予行演習になるはずです。でるとこサイトには、受験日本史の概要をつかむためのコンテンツがありますので、こちらもどうぞ。
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3番右~7番ページの学習法(再)
予備校の通年授業が、本格的にスタートしました。初回の授業では復習のしかたをプリントで説明していますが、ブログではもう少し丁寧に紹介していました。授業直後にやるべきことから問題演習まで、7段階にわたって解説していますので、ぜひ参考にしてください。
できるだけ早く学習ペースをつかんで、難関大合格への近道を行くようにしましょう。
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春期講習でスタートダッシュ
河合塾の4日間の春期講習が、最終日を迎えました。受講生からメッセージをいただいたので、紹介します。
<Tさん>
今日、南浦和の春期講習が始まりましたね。残り三日間宜しくお願いします。(中略)
1月の今から始める日本史(タイトルはあやふやですが)以来で、そのときよりも深めにノートをとる作業をしましたが、ついて行くのが大変でした。ただきっと通年授業はもっと大変そうだなと思いました。話を聴いて、書いて、考えて、覚えて…とやはり日本史は甘くないということが再認識できました。
友達が、通年授業と内容がかぶるから通年授業をとるなら、春期講習は受けなくても平気とチューターさんに言われたそうですが、きっといきなり受けたら焦って、さらに行間見逃して…と第一講から差をつけられてしまいそうなので受けてよかったと思います。(まだ通年授業をとることに承諾を得てませんが)
<石黒>
そうです、授業中は非常に忙しいのです。早くペースに慣れて、1学期からのレギュラー授業では、講義内容を最大限吸収しきれるようにがんばってください。これくらいわかってきたのなら、スタートダッシュできると思いますよ。そして何より、通年授業を受講できることを願っています。
レギュラー授業全体の時間数が少ないため、第1講からハイスピードで進めざるを得ません。オリエンテーション的なこともゆっくりやっている暇はないので、今のうちに講義のペースに慣れておきましょう。河合塾では、僕の担当する文化史の講座がないため、毎年この時期に『でる日講義−とことん文化史−』を受講している人もいます。文化史の映像講座でも、受験日本史のエッセンスをつかむことができるのでオススメです。
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単純暗記グセから脱却できますか?(再)
日本史は、丸暗記した知識そのままを答えにする問題と、その知識をもとに考えて答えを導き出す問題の、両方から成り立っています。後者のような問題が解けるようになるためには、かなり深く考えることを常態化しなければなりません。とくに難関大受験生の場合は、この思考力の高さが合格のカギとなるでしょう。自分がどこまで‘単純暗記’レベルから脱却できているか、客観的にチェックしてみてください。
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2学期から授業を受けて間に合いますか?(再)
当方の授業を受けると、真実の受験日本史情報がわかり、衝撃を受ける人がいます。こちらとしては正真正銘の情報で、「これが出る」「これは出ない」と言っているので、まったく悪気はないのですが、受講生側は自分のやってきた学習とのギャップが大きすぎて、途方に暮れてしまうわけです。「1学期から僕の授業を受けていればよかったのに……」と思わなくもないですが、悲観しすぎるのももったいないです。なぜなら、授業を受けていた人でも、復習がしっかりできていない人も多いからです。早慶大向けの講座だと、通年授業を受けている人のなかにも、うなだれてしまってる人がいるのです。彼らとくらべれば、それほど遅れを取っているわけではありません。今ようやくスタートラインに立った人でも、全力で追い上げてもらいたいと思います。
というわけで、夏期講習で危機を感じた人たちから、2学期の通年授業についてよく相談を受けるので、過去に紹介したものを再掲します。
<Xさん>
南浦和の河合塾で夏期講習の総合日本史演習発展の授業を受けて石黒先生の授業が大好きになりました。そこで2学期から先生の授業を受けたいと思ったんですが・・・。先生の南浦和での講座が早慶日本史で、私の第一志望は法政大学なんです。私は南浦和の河合塾にしか通えなくて・・・。なので先生の授業受けたいんですけどレベルが違くて受講するか悩んでいます。(中略)PS 石黒先生の参考書買いました♪
<石黒>
講座名は「早慶大日本史」ですが、実際には、MARCHレベルを第一志望としている受講生もたくさんいます。その点はあまり気にする必要はないと思います。というより、早慶大受験者はこの講座で満足せず、さらなるハイレベル用語を『受験生が本当にほしかった問題集』で、GETする必要があるほどです。河合塾の授業では近現代にかける時間が不足気味だからです。それより心配なのは、そろそろ南浦和の講座も締切になりそうだという点です。もし受講を希望されているなら、お急ぎください。
<Nさん>
夏休みに勉強が思い通りにいかなく志望校を国立から早慶に変更しようと検討中なのですが、二学期から先生の授業を受けて間に合うでしょうか? よろしくお願いします。
<石黒>
2学期からの学習で間に合うかどうかは、1学期部分、すなわち25番ページ左面までの範囲の学習水準しだいだと思います。残念なのは、夏期講習の早慶大対策講座を受講していないことでしょう。ハイレベル問題の解き方に触れるチャンスを逃したのは、大きいかもしれません。対策としては『難関大用語集解』を使うことだと思います。詳細はでるとこサイトをごらんください。
2学期からの受講生は、どうしても出遅れがちになります。もちろん要領のいい人なら、それでも十分早慶に届くのですが、残念ながらそういう人の割合は非常に少ないのが現実です。定番の注意ではありますが、次の点をクリアすることがカギでしょう。
(1)一刻も早く入試の水準を知り、そのものさしで授業を聴く。
(2)1学期部分の内容を、出題のポイントをつかみながら習得する。
そして、早慶レベルを狙う人なら、ハイレベルな問題をどのようにして解いていくかにも、気を配らなければなりません。そのための時間が夏の早慶大向けの講習なのですが、その重要さは実際に受講してみないとわからないかもしれません。そして皮肉なことに、そこに気づかない人こそ、受験センスのない人であることが多いのです……。
ついでに、早慶大向けの講習をやりながら思ったことを伝えます。スポーツの大会本番で、自己ベストを出せないどころか、まさかの失敗をしてしまう選手が結構いますよね? これって入試でも同じだと思いませんか? 本番で8割を取りたいのなら過去問では8割5分、8割5分取りたいのなら、過去問では9割正解しておくべきでしょう。じゃあ本番で9割取りたいのなら? さすがに9割5分の正解率は難しいでしょうね。そこで必要になってくるのが、ノーミスを成し遂げるチカラなんです。普段の過去問を解く時に、自分に厳しくあたっているでしょうか? 過去問や模試で間違えると、何かと言いわけをする人がいますが、そういう‘ぬるいタイプの人’は‘ノーミスな人’にはなれません。勝者からは、自己に対する厳しさを学ぶべきです。
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ブログやサイトで迷子になっている人へ(3)
●TwitterやFacebookもあります
ツイッターでは、ブログの過去記事をランダムに流しています。登下校などのすき間時間に、気軽にチェックしてみませんか?
またFacebookページでは、卒業生たちの作ったゴロあわせを紹介しています。スマホかパソコンからアクセスすれば、アカウントを持っていなくても見ることができます。
机に向かうだけが勉強ではありません。webも上手に使っていきましょう!
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ブログやサイトで迷子になっている人へ(2)
●でるとこサイトの使いかた
○サイトはここから読もう
初めての方向けのページは、スマホ・パソコンでごらんの方はこちら、携帯でごらんの方はこちらに用意しています。受験日本史の全体像、いつ何をやるべきか、先輩の体験談などから読み進めてみましょう。
○受講生専用コンテンツを使おう
今年度、予備校で石黒の通年授業を受講している方に限り、会員専用ページにアクセスできます。過去問や問題集を解いて知らない単語を見つけたら、用語を入力するとノート番号が表示される「40面ノート検索」を使ってみてください。意外な場所に載っていることがありますよ。スマホ・パソコンでごらんの方はこちら、携帯でごらんの方はこちらからご登録ください。
○‘鎖国状態’な独学受験生へ
地方にお住まいの方、予備校で石黒の授業を受けられない方は、こちらのページから情報収集を始めると、入試の実態を正しく把握できます。(携帯用ページはありません、ご了承ください。)
でるとこ関連webの活用指南シリーズは、明日が最終回です。
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ブログやサイトで迷子になっている人へ(1)
このブログやでるとこサイトでは、膨大な量の受験情報を提供しているため、すべてをうまく活用しきれていない受験生もいるようです。必要な情報を効率よくGETできるよう、ここで改めて説明します。
●でるとこBLOGの使いかた
○今読んでおくべき、おすすめ記事をチェックしよう
スマートフォンでごらんの方は右上のメニュー内の「注目記事」で、携帯でごらんの方はページ最下部の「注目記事」で、パソコンでごらんの方はページ上部のタブの「注目記事」で、時期にあわせたおすすめエントリーを拾い読みすることができます。1学期は、受験日本史の概要をつかんでスタートダッシュを切るための情報など、34本の記事を紹介しています。
また毎週水曜・土曜日には、タイムリーな記事が届く無料のメルマガを発行しています。こちらでも、ブログの過去ログの中から、今読んでおくべきおすすめの記事を再編集してお届けしますので、自分で過去記事をチェックするのが面倒な方にはとても便利です。登録はこちらからどうぞ。
○よくある受験生からの質問記事を読もう
スマートフォンでごらんの方は右上のメニュー内の「悩み相談」で、携帯でごらんの方はページ最下部の「悩み相談」で、パソコンでごらんの方はページ上部のタブの「悩み相談」で、多くの受験生が抱くギモンを扱ったエントリーを読むことができます。みなさんの悩みに対する答えが、ほとんど見つかるはずです。
○わからないことを検索して、答えを探そう
「悩み相談」コーナーで解決できなければ、ブログ内検索を活用しましょう。スマートフォンでごらんの方は右上の「検索」をタップして、携帯でごらんの方はページ最下部の検索窓に、パソコンでごらんの方はページ右上の「ブログ内全文検索」窓に、気になる用語を入れて記事を探してみてください。「夏休み 近現代 学習法」といった具合に、いくつかの言葉をスペースで区切って、and検索することもできますよ。
※スマートフォンをご利用の方で、ブログの表示が重くパソコンサイト調になってしまう場合は、ページ最下部にあるモバイルテーマの「ON」をタップしてください。
明日は、でるとこサイトの使いかたを紹介します。
※パソコンでのみ閲覧可能です。
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無料体験講座「早大日本史の検証」(再)
これから受験生になるみなさんは、来年の受験本番まで1年間どんな勉強計画でいくのか、今のうちによく考えておく必要があります。早稲田を志望する人は、勉強を始める前にまず、「早稲田の日本史」とは何たるかを知ることが大事です。それらを生で実感したい方は、早稲田予備校の「早大日本史の検証」にお越しください。今日は、この講座の様子を書いた記事を紹介します。
最新入試問題の解説講座「2013早大日本史の検証」は、以下の日程でおこないます。今年は、当方では解答速報および講評をおこなわなかった、政治経済・商学部の最新の問題を扱います。
早稲田予備校西船橋校 3/27(水)14:00~15:50
早稲田予備校東京本校(高田馬場) 3/29(金)13:00~14:50
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