新天地での40面ノート勉強法(3)

昨日の結城君からのアドバイスの続きです。

(3)過去問
これが一番大事だと思います。大学入試はあくまでも入試問題で点数が取れなければ、それまでの勉強はまったく意味のないものになってしまいます。私立大学の問題は多種多様ですし、どれだけ実力のある人でも入試問題の分析は必要だと思います。僕がガンガン過去問をやるようになったのは秋からです。それまではつまみ食いでやっていたのでやり残しが分かるように大学・学部・大門番号を記録していました。また、問題を解くときは東進さんのサイトから問題を両面印刷してホチキスでとめて、なるべく本番に近い形で取り組むようにしていました。直前にやるためのストックは2年分ぐらいでした。ちなみに僕は入試前日に昨年分の過去問を解いて撃沈しまくっていますが、それを本番でのモチベーションに無理やりつなげていました。常に崖っぷちに自分を追いつめていました(笑)。どんなことがあっても最後まで折れないで欲しいです。

あと普段の授業ですが、僕は最初から日本史は石黒先生以外の授業は受けないと決めていたので通年授業もテストの授業も1回も出ていませんでした。全ての教科に言える事ですが、色々なところに手を出してしまうのは一番の失敗パターンだと思います。その代わり夏季・冬季・直前講習はバッチリ受けました。早慶大を目指す方は、ノート復元に加えてこの講習でどれだけ吸収できるかがカギだと思います。受験勉強全体では、常に自分の勉強方法が最適なのかを考えて、違うと感じたら思い切って変えるようにしていました。また高卒生の中でも特に3教科受験の場合、フリーな時間が圧倒的に多くなりますのでしっかり自分を管理できるようにならないと厳しいですが、逆にそれができれば大きく合格に近づくと思います。高卒生はあまり伸びないなんてよく言われますが、やり方を間違えずに地道にやれば必ず驚くほど伸びますからがんばってください!

彼の合格報告によると、現役時代は偏差値40台からのスタートだったそうです。結果は日大から早稲田まですべて不合格。浪人しても模試の判定は、終始早稲田はE判定。それでもあくまで入試問題で点数を取ることにこだわり続け、最後の最後まであきらめなかった、とのことです。

結城君のように厳しい状況におかれても、最後まであきらめずに力をふりしぼることができるか、今年浪人生活を送ろうという受験生は、自分自身に問うてみてはいかがでしょうか。

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新天地での40面ノート勉強法(2)

昨日の続きです。
現役時代に僕の授業を受けていた結城君は、浪人して河合塾町田校に通い、今年、早稲田大学政治経済学部国際政治経済学科にみごと合格しました。この一年間は、夏期講習や冬期講習で僕の授業を受け、あとは derutoko.com の映像教材などで補っていたようです。先日、藤沢現役館に入試問題を持ってきてくれたので、直接、話も聞けました。

今日はともかく、彼から昨日の彼女へのアドバイスを紹介します。他の受験生にも参考になる話です。

<結城さん>
先日の生徒さんですが、藤沢で授業を取っていた方とは親近感が沸きます、是非第1志望合格を勝ち取ってほしいです!
勉強方法なのですが、僕自身新たな工夫をしたわけでもなく、やはり過去の偉人の勉強方法を真似していました。生徒さんの考えている勉強方法と僕も大体同じ考えで勉強を進めたのですが、一応手短に書かせて頂きます。

(1)普段の勉強
40面ノートは通年授業のペースに合わせ、昨年の授業の録音・ノートを使い完全に作り直しました(プリント部分も全部手書きです)。録音は1回しか聴いていません。その代わりにほぼすべての言葉をメモしてそれを使ってしゃべり勉強をやっていました。録音を聴き直すより、録音と同じことが書いてあるメモを見たほうが早いと思ったからです。ひたすらしゃべっているので、書き勉強は息抜きに漢字の総チェックをやるときぐらいでした(これは現役時にノートのワクなどの形自体は覚えていたからです)。塾の場合声を出せない環境であることが多いので、なんとかしてしゃべれる環境を作る必要があると思います。ちなみに僕はこの授業が始まる前の時期に、現役時代苦手だった文化史を何とかするためにとことん文化史を購入してひたすら繰り返していました。

(2)ノート復元の仕方
「しゃべり勉強」は、単純に授業でやったことをメモを使いながらしゃべるようにし、「授業復元」を目標にやっていました。ただ単純に全部やっていると日本史で一日が終わってしまうので、確実に説明できるようなところは流していました。「もうこの話はいいだろう、これもいいだろう」って飛ばしていくことができるようになれば、ページにもよりますが早ければ5分くらいで1ページ終えることができるようになると思います。英語が苦手ならば、先生もおっしゃっていることですがやはり日本史を出来るだけ効率よくこなし、残りの時間をひたすら英語にかける事が大事だと思います。他の教科に時間をかけることが出来て日本史自体も得意科目にできるのは、石黒先生の授業を受けている人の強みです!
また、覚えるときには五感をなるべく使っていったほうがいいと思います。味覚と嗅覚は難しいですが見る、きく、しゃべるはとことん駆使して欲しいです。僕は替え歌やゴロあわせも最大限活用しました。どうせ長い時間勉強するのだから楽しんでやろうという気持ちでやっていました。あまりお気楽すぎるのもよくないとは思いますが・・・勉強すること事態は苦痛ではなかったです。

結城君からのアドバイスは、明日に続きます

そういえば、彼とのやりとりは、以前に「高卒生ならではの落とし穴」で紹介していました。

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新天地での40面ノート勉強法(1)

今週は河合塾の春期講習でいっぱいいっぱいになっています。1限に埼玉県の南浦和、3限に東京都の池袋、6限は神奈川県の藤沢と、3都県またぎのタームなのです。そうしたら池袋でおもしろいことがありました。通年授業は南浦和で受けるのに、今回の講習だけは池袋に来ているという生徒がいたのです。理由を聞いてみると、1限は英語の授業とかぶっていて、南浦和での授業が取れなかったからとのことでした。

僕のことは先輩から聞いていたらしいのですが、他校舎で講座を取るというぬかりなさに驚きました。うまくスタートを切って、第一志望合格につなげてもらいたいものです。

さて今日は、残念な結果に終わった人からの相談を紹介します。

<Xさん>
(前略)色んな方の合格報告をたくさんお受けになっているなか、この様な相談メールを送らせて頂くのは心苦しいのですが、浪人することにしました。第一の慶應、第二の青学が駄目で、家族と相談したところ、もう1年のチャンスにかけることにしました。自分の甘ったれ具合は痛いほど感じていますが、此処に長々と書かせて頂くと言い訳がましいので、割愛させて頂きます。

此処からが相談なのですが、日本史は変わらず石黒先生のやり方でやっていきたいと思っています。ですが、予備校の通年授業は、早稲田予備校はかなり遠くて、断念しました。授業は、河合塾の講習でお世話になろうと思っております。

それで、講習以外の勉強の仕方なのですが、
・40面ノートを、昨年の下書きと録音を聞き直しながら作り直す(河合ではプリント部分が多かったので、そこも手書きに)
・過去問を早々に始める(4月からやろうと思います)
・でるとこ教材でまだ買っていないのを買う
・とは言っても英語が一番出来ないので、英語に一番力を入れる

自分なりに考えてみたのですが、どうでしょうか…?駄目な部分、これはやらないのか?などありましたら示して頂けると嬉しいですm(__)m

それと、予備校は河合塾にしました。浪人コースは受けなくてはいけない科目が決まっていて、日本史も受けなくてはいけないみたいです。河合の人には、とりあえず日本史は受けてみてから決めたら?と言われました。テストは受けようと思いますが、授業の方は出るの辞めようかなと考えています。

現役では完全に夢見る受験生で全然ダメダメだったので、今年は自分としっかり向き合っていきたいと思っております。お忙しいなか、長々と失礼しました。

<石黒>
(前略)2年目は別の予備校で受講する人向けのアドバイスは、ブログで何度か書いていますので、こちらを参考にしてみてください。
「春休みのおすすめエントリー」

これらの中で、今回の質問に関しては以下の記事が参考になるかと思います。

他の予備校に通う人へのアドバイス
再チャレンジの人たちとのやりとり

この他にも、「高卒生向け」のコーナーを中心に読んでみてください。

勉強の仕方に関しては、この環境ではXさんが考えたやり方で問題ないと思いますが、デメリットもきちんと把握して進めてください。それらは、上記の記事を読めば見つかるはずです。実際のところ、浪人して念願の第一志望に合格した人というのは、それほど多くいません。合格報告が非常に少ないのですよ。それだけ大変ということですが、自分を変える覚悟はあるでしょうか? 相当な覚悟と実行力が必要です。(後略)

<Xさん>
Xです。返信ありがとうございます。浪人生活は現役よりももっと大変だと言うのはよく感じました。偉人の方々のアドバイスをフル活用して頑張ります。
後、私は本当に優柔不断なので、自分で何かを決断して実行することにきちんと責任感を持ちます。やっぱりそういう面でも現役は駄目だったのだと思いました。

それと私は石黒先生に限らず、先生に質問しに行くことをなかなかしない人間だったので、もっと積極的に質問にも行きたいと思います(初歩的でお恥ずかしいですが)。
先生に直接お会い出来る機会があまり無いのは残念ですが、講習で教えて頂く時に自分がどれだけ成長出来ているか、その日を楽しみにしています!(後略)

Twitterで、浪人して第一志望に合格した人がいないか呼びかけたところ、ありがたいことにさっそくアドバイスをいただきました。次回紹介します。Xさんと同じような境遇の人は、参考になるはずです。

難関大用語集解

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2つのブログ記事の、その後

先週の「双子の兄弟がノートを見比べた」という話は、みなさんの興味を引いたのか、結構大勢の方に読んでいただけたようです。その後ワセヨビの高卒生から、やはり別の予備校の友達と授業を比較しあった話を聞きました。その友達はある中堅予備校に通っているそうですが、なんとそこの先生が、わざわざ授業で僕のことを批判しているのだそうです。「俺ってそんなに有名か?」とか、「よくそんな暇があるな」とかいろいろ笑えるわけですが、すごいのはその友達です。40面ノートを見てレベルの高さに驚き、「自分の先生の言ってることの方がおかしい!」と気づいてしまったんだそうです。
予備校の授業は教養講座ではないので、あくまでも入試に出るかどうかで扱う内容を分別しなければなりません。ところが世間では意外とそうなっていないようです。おかげで当方の受講生が優位に立てるというわけです。受講生のみなさんは授業で、地方の方は derutoko.com 教材で、本当に受験に役立つ知識を吸収してください。

さて、一昨日「近現代を1学期にどう勉強するか−高卒生と現役生からの質問」の記事をアップしたところ、鈴木君からメッセージをいただきました。この速さが現代のネット社会ですよね。すぐに相談者のOさんに転送しておきました。そのやりとりを紹介します。

<鈴木慶太君>
5月25日のブログのO君と、昨年度同じ状況だったので、少しでも役に立てればと思って、メールを差し上げました。
私も石黒先生の意見に賛成です。
これから差がついていく近現代だからこそ、どんどん自分で進んで勉強したい(特に去年のノートがある場合)というO君の気持ちは良くわかります…。しかし、去年石黒先生の授業をキチンと受けていたとなると、他の受験生よりも近現代のベースはできていると思います。私自身、2学期の授業は1学期以上に集中して、理解して受けることができました。(石黒先生が板書するタイミングとほぼ同時にノートを書くようにして、先生の話す内容を全部吸収しました☆石黒先生もおっしゃっていましたが、本当に2学期は1学期よりも、話す内容が濃いように思います)
だからこそ、そのアドバンテージを利用して、英語の勉強をやっていくべきだと思います。日本史の場合、石黒先生の授業と並行して過去問・問題集を解くという形がベストです!!それで十分に間に合いますし、英語と国語も合格点までもっていけるようになると思います。

<Oさん>
夜分遅くになってしまいすみません(>_<)!鈴木さんからのアドバイスびっくりしました!!!嬉しいです!(^o^)ありがとうございます!石黒先生も鈴木さんも、おっしゃっていた通り、やはり今は英語や国語に時間を割きたいと思います!今しっかり習っているところを完璧になるまで繰り返し何度もやることにします! 私は国語が苦手で今正直、英語と国語でいっぱいいっぱいになってしまっていて、そんな中、すきま時間を見つけて日本史を少ない時間でやることと石黒先生がおっしゃっていたことは、これかー!!と今さらながら改めて思いました!今はドライヤーやりながら文化史覚えています!授業で習った範囲の文化史は完璧にしたので、これからは頭の中で歩いている時などやることにして、ノートの方にもっと時間を割くようにしたいです!(中略) 長々となってしまいましたが、石黒先生、鈴木さんありがとうございました☆ 彼女は苦手だった荘園もようやく理解できて、好きになったんだそうです。これで「理解する」ステップまでは大丈夫なのでしょう。後は「覚えきる」ことと、「問題を解く」ことができればOKです。それぞれ復元と問題演習で試してみてほしいと思います。


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近現代を1学期にどう勉強するか−高卒生と現役生からの質問

今日は開国以後の近現代についての質問を二つ紹介します。一つめは昨年、夏くらいから通年授業を受講してくれているワセヨビ生からの質問です。

<Oさん>
石黒先生今晩わ、まずノートのことなのですが、今復元を授業で終わったページ+25ページ~の復元をやっています。赤本は、授業で終わった範囲+25~ノートに相当する範囲もどんどん解いていってもよろしいですか?(でも授業で終わった範囲を中心に解いていますが、)あと、一般の問題集だと、1つの単語を答えさせる問題で、考えて解かせる問題がありません。単語1つ答えるだけならば、自分で復元した方が断然いいに決まってるよなぁと思いました。なので問題は、テキストとあるある正誤問題と赤本でやっていこうと思います!

<石黒>
なるほど。昨年近現代を受講していたので、その範囲の問題が解けるというわけですね。「授業で終わった範囲を中心に解く」というのが正解です。たぶん今年、再び近現代を受講すると、去年は理解できなかったけど「ようやくわかった!」なんてことがいくつも出てくるはずです。近現代の問題を本気で解くのはその後でも十分間に合います。それをあわてるよりは、今は英語に力を入れるべきです。以前には日本史と英語のかける時間比率が1:9なんて人もいたほどですから。解くべき問題は、そこに講習のテキストについているものを解けば十分です。ワセヨビには赤本が豊富にありますしね。

次は河合塾の現役生からの質問です。

<Tさん>
河合塾藤沢で石黒先生の授業をとっているTと申します。大変低レベルな話で申し訳ないんですが、学校の定期テストで日本史だけで2つあるんです。とりあえず古代のテストは終わったのですが、徳川吉宗~日露戦争までが範囲で入試問題の切り貼りなんですけど…まだ石黒先生の授業でやっていない範囲なので、自信がないんですけど、とりあえずどうすれば高得点につながりますか?
二年生の時にさらっとやったんですが、正直言うと去年のノートでは入試問題に立ち向かうことが到底出来ません。そこで読むだけ日本史を読んでいるんですが、それだけでは問題を解くことは難しいですか。あと出来ればアドバイスをくださるとありがたいです…。本当に低レベルのコトを言っていて申し訳ないんですが、推薦と入試の両方を狙わなければいけない人間として石黒先生の授業でまだやっていない範囲の入試問題が出るので、とてつもないくらい不安なんです。

<石黒>
『読むだけ日本史(1)』はA~Cランクの用語を網羅していますが、『読むだけ日本史(2)』は網羅しておりません。このためそれだけでは高得点にはならないでしょう。書籍でこれを補うには『受験生が本当にほしかった問題集 日本近現代史』が最適です。学校での授業内容に不安があるなら、『でる日講義−つながる近現代−』の受講をお勧めします。

一般受験と指定校推薦の両方を狙うということは、負担がかなり大きくなりますね。毎日の学習を着実にこなす人で、定期テストのような範囲試験を得意とし、広い範囲の試験を苦手としている人なら、指定校推薦狙いが向いているでしょう。しかし、単に「合格のための手だてを何本も持っていたい」という気持ちなら、もうその姿勢からして「甘い」と言わざるを得ません。一般受験と学校の定期テスト対策がズレていることも多いからです。指定校推薦の競争に敗れた時に、一般受験に切り換えても対策が間に合っていない人をよく見かけます。つまり、一般受験と指定校推薦の二股をかけるなら、相当要領が良くなければならないわけです。それができる人は、結局一般受験でも難関大に受かるようにも思いますが……。

というわけで、「二兎追う者は一兎も得ず」とならないよう要注意でお願いします。


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近現代の予習は、去年のおさらいで大丈夫ですか?

開国後のおよそ150年間を近現代と言います。150という数字だけ見ると短く思えるのですが、政治・外交・経済・文化が複雑にからみあう大変密度の濃い時代となっています。一度授業を聴くだけでは、難関大の入試に通用するレベルの理解に達しないことも多々あります。このため夏期講習で近現代の講座を受講することをお勧めしているのですが、他の講座と日程が重複する方には、映像教材『でる日講義−つながる近現代−』で受講する道もあります。これならわかりにくいところを何度も見られるという利点があります。

ところで、その近現代についてだいぶ前に質問をいただいていました。

<Hさん>
初めまして、ワセヨビで授業を受けているHです。去年、日本史で受験をしました!なので一通り日本史は勉強しています。今、授業では7世紀頃をやっているのですが、近現代をやるのは2学期頃になりますよね?近現代を授業でやるまで、もし何もやらなかったら近現代を忘れてしまうので、今の時期に、今授業でやってる範囲の勉強と、予習(というか去年の復習?)をやろうと思うのですが…どんな風にやったらいいのでしょうか?問題集を解いたりでいいんでしょうか?それとも予習は必要ないですか?(さすがにやらないのはまずいかな…と思ってるのですが)忙しいなか申し訳ないのですが、よろしくお願いします。

<石黒>
近現代を昨年の知識で予習する場合に心配なことがあります。それは「正しい理解なのか?」という点です。たとえば今おこなわれている授業で「自分が理解していたことと違ってた!」とか「そんなことがポイントだったのか!」とか、さらには「この用語とあの用語で迷った時は、そこで見分けるのか!」などと思ったことはありませんか? もしあったら、去年の教材を利用して記憶を上塗りするのは危険な面もあるのです。その理解のままで問題集を解くのはさらに悪影響を及ぼすでしょう。しかも近現代は考えて解く問題が多いですから、通年授業で頭を鍛えてから解いた方が、問題演習の効果が大きいのです。

というわけで、どうしても急ぎたいなら『読むだけ日本史(2)』『でる日講義−つながる近現代−』をお勧めします。確かにすでに『でる日講義−つながる近現代−』で予習しているワセヨビ生もいますから。いずれにせよ1学期の段階では英語に相当力を注ぐべきだと思います。

すでにどこかで日本史を学習したことがあると、「自分は知ってる」という過信のせいで、授業内容を100%吸収する気にならない落とし穴があるのです。鎌倉時代から簡単な例をあげてみましょう。

「文永の役の後に異国警固番役が……」と聴くと、「ハイハイ、防衛のための役職を設置したんでしょ?」などと早合点する人はいませんか?
異国警固番役は役職ではありませんよ? さらに早慶レベルなら、文永の役の「後」と単純にとらえるのもどうか……です。そして、番役を負担したのが誰でしょう?
こうしたポイントを聴き逃さないためには、それなりに予習はするものの、「授業で理解しきろう!」という姿勢が大切です。せっかく授業料を払っているのですから、貪欲に授業内容を吸い取ってください。


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使いものにならなくなる現役時代の40面ノート

昨年、河合塾で現役生として通年授業を受講していた人から質問がありました。最初のメールでかなり驚かされたのですが、その後にもっと驚かされました……。物事を冷静かつ客観的にとらえることができないと、難関大合格は難しくなります。ちょっと長いですが、二回に分けてオチを先送りするのももったいないので、やりとりを全部載せます。

<Tさん>
石黒先生こんばんは
報告ずいぶんと遅くなりましたが浪人しています!3月が長かったので自分の弱いところも辛かったですが、見つめ直せました。慶應経済、商にリベンジします!今年はSFCと早稲田政経も受けます!今は△△予備校で勉強しています。本当は早稲予備で先生の講義をもう一度受けたかったのですが、遠いので時間を持て余す不安と、△△予備校で特待生になれて授業料全額免除だったのでここに決めました!高校の部活の先輩がアドバイザーなのにも後押しされました。今は3週間が過ぎようとしています!△△のよさである面倒見のよさ、授業の復習テスト、毎朝の英単語熟語テストにも慣れてきて良い感じです!日本史の先生は○○先生といいます!講座は週2回3時間の講義とαクラスの演習講座があります!演習講座は明日が最初なのですが、普通の講座を6回受けた感じから言うとテキストのノート欄に書き込んでいく形態です。去年40面ノートで勉強してきたので、時期が掴みにくいという欠点があります!そこで先生に相談したいのですが、40面ノートをベースでやり、△△で知識を足していく方法か、40面ノートはやらずに△△だけの方がいいか?というものです。前者だと早稲予備で今生授業をやっている人達には勝てないのではという不安が少しあります!一年たつとメモがあるといっても完璧ではないですから…どっちにせよ先生の聞くだけシリーズは行き帰りで聞くのは決まっていますが。後者では時期把握が曖昧になるのではと思っています。○○先生は去年の教材あるなら使ってくれて全く構わないと言っていました!是非石黒先生の意見が聞きたいです!授業もありお忙しいと思いますがよろしくお願いします。では、失礼します

<石黒>
△△予備校での授業内容がまったくわからないので、判断のしようがありません。ただし2つの点で疑問を持ちました。40面ノートに加える知識というのが、本当に必要な入試情報なのかという疑問と、40面ノートよりも△△のテキストの方がよくできているのかという疑問です。まあ一年間僕の授業を受けた人が思うのですから、それはそれで素直な感想なのだとは思いますが……。自画自賛のようで申しわけありませんが、もしかして40面ノートを使いこなせていなかったのではないでしょうか? これはびっくりする質問だったのでツイッターで意見を求めてみますね。

<Tさん>
補足になりますが、40面ノートで大丈夫かなと思ったのは録音を保存していなかったのでまた正確に復元できるか不安だったためです。時間が空いたので行間を完璧に埋めて復元できるか?ということです。

<石黒>
メモがどれだけあるかによりますが、授業内容を再現することはどちらにしても難しいと思います。

<Tさん>
お恥ずかしい限りですが使いこなせてはいませんでした。使いこなしていたら浪人ではなかったかもしれません!それは先生のおっしゃる通りです!知識を補うと言ったのは地図や因果関係などです、誤解があったようですみませんでした。△△の授業でこんな疑問はありました。江田船山と稲荷山の見分け方で剣か刀で見分けるのは早慶って言ってました。「えだたち」で覚えてたのでこれって早慶なの?と思ったのは事実です。あと黒塚古墳って出ますか?MARCH~早慶って言ってましたが初めて聞きました!△△では当然の単語みたいです。あと布帛もでますか?同じくMARCH~早慶です。お願いします。

<石黒>
剣か刀で見分けるのは、以前青学で出ていました。早慶だけとは限りません。
次に黒塚古墳は時間の短い河合では言えなかった可能性が高いですが、でるとこサイトの「青学」のページに書いてあります。(パソコンからのみ閲覧可能です。)関東の大学なら青学でしか見たことがありません。捨ててもいい用語です。布帛はめったに出ませんが、一応6番ページにあります。
やはりノートが弱いですね。念のためお伝えしますと、40面ノートに補足するなら、前近代は『難関大用語集解』、近現代は『受験生が本当にほしかった問題集 日本近現代史』がベストです。『聴くだけ日本史』よりはるかにレベルの高い内容がつまっています。よろしかったらどうぞ。

<Tさん>
石黒先生の教材出来る限り行間を補わせてもらいます。ノートでは布綿となっていました。そもそも漢字を間違えていたみたいです。すみませんでした。付け加えますと△△テキストでは、私地私民制を廃止し、代わりに豪族には食封を支給・下級役人には布帛を支給とありました。その布帛がMARCH~早慶らしいのですが、どうなんでしょうか?たびたびすみません。

<石黒>
改新の詔の史料に「布帛」が出てきますね。しかし、史料としても普通の問題としてもまず出ません。その先生が授業のために仕入れたネタは、入試問題ではなく、どこかの参考書なのでしょう。よくある話です。

<Tさん>
そうなのですか!では今後もそのようなものにも重点をおくと思って間違いありませんね。これからの日本史は40面ノートを復元して△△の講義は欠けている行間を埋めるのと問題演習として受講して、石黒先生の教材で強化していきます!△△は1学期のテキストが分国法までですしね…
最後にお聞きしたいのですが、夏までに40番まで完璧にしますが、もう少し遅い方がいいのでしょうか?早いほどよいのですか?つまり浪人は夏までにどこまでやるのがいいのでしょうか。何度もすみません。夜分遅くまでお付き合いしていただきありがとうございます。

<石黒>
その話、4月27日のブログに書いたばかりです……。もうちょっと情報ってものを重視した方がいいです。

<Tさん>
そうなのですか、ブログは見ていなかったです。見てみます!どうもありがとうございました。

最後の最後で、本当に目が点になりました。逆に今この記事をご覧になっているみなさんは、もうそれだけで優位に立っているってことではないでしょうか。昨年、通年授業を受けた人で他の予備校に通っている人は、受験に対する自分の認識が間違っていないかの見直しから始めてください。ライブドアサーバーから引っ越したので、パソコンからならブログ内検索がしやすくなりました。たとえば検索窓に「浪人 ノート テキスト」と入れて検索すると、いくつも記事が出てきます。その中で「去年の受講生なんですが、勉強法で悩んでます」とか、「伊勢神宮ってよく出るAランク用語ですか?」などを読むと参考になると思うのです。


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2年目の河合塾冬期・直前講習

河合塾の講習についての質問をいただいていました。

<Yさん>
お久しぶりです。以前質問させていただいたYです。今日は冬期講習について質問させてください!僕は河合塾横浜校に通っているのですが、石黒先生の藤沢現役館での早慶大日本史を受講しようと思っています。去年の冬期と直前講習に藤沢現役館で石黒先生の早慶大日本史を受講したのですが、今年も受講するにあたって内容が重複していることがありますか?授業内容は河合塾のテキストと石黒先生が出される問題を解いていくという形式ですか?僕個人としては石黒先生の授業を受けたいですし、石黒先生からしびれるような刺激を受けたいのですが、内容が重複して時間がもったいないのかどうかをお聞きしたいです。お返事よろしくお願いします。

<石黒>
全般的に異なる部分が多いですが、重複する部分もあります。
まず、冬期講習も直前講習も、
河合塾のテキストの問題はすべて異なっています。
次に僕が配布するプリントですが、冬期講習の「早慶大日本史」では、
大問部分は異なっていますが、類題部分はほぼ同じです。
直前講習の「早慶大日本史テスト」では、
プリントのほとんどは去年と同じです。
こうした重複する部分は、よく勉強してあるところなら、
「あー知ってる知ってる」となるでしょうが、
去年の段階で理解しきれなかったところだと、
「ようやくわかった」となるでしょう。
授業内容は基本的に問題解説です。

<Yさん>
お返事ありがとうございます。去年のプリントを見直してみてもやはりそう簡単には解けないですし、完全に吸収できていないところがたくさんあると思います。冬期以降の最後の追い込みのためにも石黒先生の授業を受ける事がモチベーションを高め、最後まで突っ走る気力を与えてくれると思っています。冬期の授業までにより高いレベルまでいけるよう努力するので、よろしくお願いします!


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去年解いた赤本は、解き直すべきか?

高卒生の中には、
すでに去年の段階で赤本を解いてしまった人がいます。
早稲田の赤本に掲載されているのは、過去7年分ですが、
それをはるかに超えて20年分も解いてしまった強者までいます。
現役生は、こういう人たちを相手にどう戦うべきかを、
よーく考えなければなりません。
スタート地点が違いすぎると思いませんか?
彼らは、実際の入試のレベルを身をもって実感していますから、
講義内容の吸い取り度合いが、おのずと高くなるわけです。
なんとなく授業を受けてしまっていたために、
過去問を解いたときに初めてビビるというのは、
典型的な撃沈パターンです。

さて、その赤本について、数名の高卒生から同じ質問を受けました。

<Hさん>
夜分、遅くにすみません。ワセヨビ西船橋校のHです。赤本について質問があります。去年解いた赤本の問題はもう一度解いた方がいいのでしょうか?今のところ志望大学の赤本だけやっています。あと、今月のアチーブで92点(漢字間違いがなければ)とれました。去年、日本史に時間をかけ過ぎたことを踏まえ効率的にやっていこうと思い、勉強法を脳内復元としゃべり勉強に完全に変えました。結果、1日の日本史勉強時間が1時間弱になりました。これからもアチーブで9割以上(あるいは100点)取り続けられるように頑張ります。

<石黒>
アチーブで9割取るための「勉強の感覚」がつかめたようですね。
いいことです。
9割得点をいつまで続けられるかが一つの勝負です。
それから赤本ですが、
すでに解いた問題はもう一度解くと正解できるヨロコビに浸れる一方、
貴重な時間を無駄にしてしまいます。
間違えたところがメモしてあるなら、
それをサッと読んですますのが良いでしょう。
何を、覚えていない、もしくは理解していないせいで間違えたのか、
それを把握していれば十分だと思いませんか?

このことは、一度解いた模試や問題集についても言えることですね。
もう一度解き直すという行為は、
本当に賢い人ならやってる途中でバカバカしくなってくるはずです。
それを感じながらも律儀に続けてしまう人は、
偏差値55以上の中途半端な‘マジメちゃん’です。
成績を飛躍的に上げるためには、
何事も短時間ですまさなければならないのです。
そうしなければ学習量を増やせませんよ。


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高卒生の伸びしろ

先週、高卒生向けの通年授業が始まりました。
早稲田予備校=ワセヨビでの授業です。
高卒生の場合、それまでの学習法にとらわれてしまって、
僕の提案する方法に乗れない人の割合が高いのが心配です。
まだ未開発の学習法があるということは、
すなわち成績の「伸びしろ」があるということなのに、
実にもったいない話です。

今日は、その逆の、
レールに乗っていけそうな方からのメールを紹介します。

<Tさん>
(前略)レギュラーの授業は始めてだったので、たくさんの刺激を受けました。それと同時に、自分にはまだノビシロが沢山あり、昨年度までは受験生ゴッコをやっていた”なんちゃって受験生”だったことに気づき、恥ずかしくなりました。こんな情けない自分ですが、先生の提示してくださるものを全て吸収して頑張って行こうと思うので、1年間よろしくお願いします。(さっそく、昨年度受けていた××(編注:予備校名が入ります)のテキストとY先生とI先生のプリントはビリビリに破いて捨てちゃいました(笑))最後に1つ質問なんですが…第一講が始まったばっかりですがderutoko.comの会員専用ページは登録することは出来ますか?よろしくお願いします。

<石黒>
T君、もちろん覚えていますよ。
今年こそ背水の陣で勉強していきましょう。
今までのやり方にとらわれることなく、
柔軟な姿勢で臨んでほしいと思います。
健闘を祈ります。
会員登録は、すでに受け付けています。
こちらのページからどうぞ。
(パソコンでごらんの方はこちらからどうぞ。)

<Tさん>
お返事ありがとうございました。さっそく、登録させて頂きました♪全然話は違うのですが、「おめでとうなみなさん」に載っていて、藤沢現役館でチューターをしている早稲田政治経済学部のYは、高校時代同じクラスでした!!他にも高校の友達や知り合いが先生の授業を受けて志望校に合格しているので、自分も死ぬ気で頑張ります!!!一年間どうぞ宜しくお願いします。それでは、失礼します。

<石黒>
なんと! Y君は去年、僕のクラスの担当でしたよ。
彼は僕の言う学習法が、かなりわかっている人です。
何かあったら聞いてみると良いですよ。


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