1学期の学習法まとめ−政治史編1(再)

早くも、1学期の授業は残り4週となりました。ノート覚えと並行して、問題演習は進んでいるでしょうか。いくら暗記をしても、問題を解く演習力がなければ得点につながりません。問題集を使って自分の実力を確認したり、志望校の過去問を解いて出題形式に慣れるようにしていきましょう。
どんな問題集を使えば良いのか、レクチャーした過去記事を紹介します。

1学期の学習法まとめ−政治史編1

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良い問題集の条件(再)

みなさんは、良い問題集の条件とは何だと思いますか? 問題集選びで失敗しないために、先人の軌跡をたどってみてください。

良い問題集の条件

問題集などを解く際には、常に要領の良いやり方を心がけたいものです。問題集の使い方に関する記事も紹介します。

問題集は何回やり直すべきですか?

日本史事始

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大人のでるとこユーザーからのご質問

derutoko.com の教材は、大学入試対策として制作したものばかりですが、受験をしない社会人の方にもお使いいただいています。今日は、そのお一人であるTさんからの質問メールを紹介します。『日本史事始』をお使いの方は、ぜひお読みください。さすが社会人だけあって、問題・解説の読み込み方が丁寧です。

<Tさん>
「つな近」では近現代の基礎を楽しく学べました。今まで高いと思っていたハードルがぐっと低くなった気がします。学び続ける自信も生まれました。
ところで、「日本史事始」について質問させてください。受験問題なのだから得点できればよいと割り切ればよいのですが、受験生でないので細かな点も気になってしまいます。とんでもない勘違いでしたらお許しください。
問題番号14遣隋使・遣唐使の最後のパラグラフ
疑問点(1)
鑑真の渡海の試みは、753年までの約10年間に5回失敗に終わり、753年の6回目でようやく成功したと理解しているのですが、問題文では時間的前後関係が全く逆のような気がします。
疑問点(2)
解説に、「鑑真に直接会って来日を要請したのは栄叡と普照」とありますが、これを前提にすると、阿倍仲麻呂と藤原清河は直接ではなく誰かを介して要請したということでしょうか? そうだとすると今度は「揚州の延光寺で鑑真に来日の要請をした」(浜島書店・新詳日本史より)と矛盾する気がします。私の推測ですが、最初に直接要請したのは栄叡と普照であったが、直接要請した者は藤原清河など他にもいたということではないでしょうか?神経質すぎる質問で誠に申し訳ありません。

<石黒>
(1)おっしゃる通り、たしかに矛盾した説明です。P.24下から2行目の「その後」を除けば正しい文になるかと思います。

(2)T様の「推測」の通りです。最初に鑑真に渡日を要請したのは、733年の遣唐使に従って入唐した栄叡・普照です。鑑真に会ったの742年のことでした。その後、ご存じの通りおよそ10年間にわたって5度も渡日に失敗するのですが、その間も、栄叡らは懇願していたようです。やがて栄叡も没し、752年の遣唐大使藤原清河らが重ねて渡日を要請しました。解説では、そのあたりの経緯を端折って説明しています。これは、大学入試対策として「栄叡・普照による要請」を重視したいがためです。あしからずご了承ください。

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1学期の学習法まとめ−政治史編1

記憶の定着がある程度できたら、問題集を使って習得度をチェックしましょう。おすすめするのは『日本史事始』です。これは古代~近世を扱ったオーソドックスな問題集で、はじめに取り組むのに適しています。時代順に並んだ大問67題を、学習の進度にあわせて解き進めていってください。
(早稲田予備校で受講している方は、『日本史演習編PartI』とほぼ同内容になりますのでご了承ください。)


(携帯でごらんの方はこちらからどうぞ。)

問題演習を進めていくと、理解度が浅いために正誤問題につまづく受験生が出てきます。そうした人におすすめなのが『あるある正誤問題』です。あるある誤文(定番のウソつき文)や、センター試験で出されやすい正誤問題を集めた問題集ですが、私立大の出題率も考慮しながら作ってありますので、センター・私大の別を問わず広くおすすめします。難関私大の正誤問題に挑む前に、これで地ならしをしておきましょう。

インプット学習が一区切りついたら、実際の入試問題がどれだけ解けるのかを必ず確認するべきです!
関連記事「良い問題集の条件」

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独学受験生のしゃべり勉強

河合塾の夏期講習に来てくださったものの、通年授業が締切で受講できなかった方がいます。当方の教材を使ってくださっているので、できるだけバックアップしたいと思っています。

<Mさん>
(前略)最初に、僕は石黒先生の授業をうけるまで東進の一問一答と、Z会の問題をやっていたのですが講習後に読むだけ日本史と難関大用語集解を購入しました!あと南浦和での文化史講座を受講するのでよろしくお願いします。
講習の復習が学校で使用しているプリントで支障はなかったので夏休み中は 読むだけ日本史、難関大用語集解、学校のプリントをやりつづけ、昨日復習も定着してきた江戸時代以前までの早稲田の過去問を数年分解いたところ約6割後半~7割でした。文化史と資料に弱いです。まだまだですね。
そこで質問なのですが、夏休み中覚えることに専念していたため問題演習はZ会の以前使っていた問題集の出題大学がかかれたもののみ少しやった程度なのですが、今からでも日本史事始を買ってやったほうがいいのでしょうか?近現代に関しては受験生が本当に欲しかった問題集を購入しようと考えているのですが、、、
あと、家で勉強するときは日本史や英語、国語でも時間短縮のためにしゃべり勉強をメインにやってるのですが(意外と楽しんでやってます!)
1、関連性のあるものを連続して
例えば、「1560尾張桶狭間の戦い今川義元」×10や、「菅家文草菅原道真、菅原道真菅家文草」×10
2、1で頭に入ってきたらストーリー仕立てに
織田信長シリーズ1560尾張桶狭間今川義元(この後家康と同盟)1565松永久秀義輝暗殺、、、1582甲斐天目山の戦い武田勝頼(勝頼はここで死ぬ)本能寺明智光秀により死
と1で覚えて2でストーリーにしてポイントをつけたして説明するみたいにひたすら話してるんですが何か改善点や他につけたしたほうがいいポイントなどありましたら指摘していただけるとありがたいです。(英語でも使えるので1日家で勉強してると舌がつるほどしゃべってるんですが笑、間違ったやり方が定着してないか心配だったので!ちなみに英語はほとんど1のやり方です)
あと、これから赤本をかなり解いていくことになりますが2、3年ぶんをセンター後あたりに実際どのくらい時間がかかるのか、どのくらいとれるのかを確認するためにとっておいたほうがいいのでしょうか?そのようなことがなければ気にせず解いていくのですが、ふと思ったので。
最後に、これから赤本をといていき解説等をよんでも納得いかなかった場合などは、またメールでおたずねしてもよろしいでしょうか?
長々と失礼しました お忙しいとは思いますが返信いただけるとありがたいです。

<石黒>
返信が遅くなって申しわけありません。

『日本史事始』はわりと基礎的な問題集なので、基本部分ができていればやらなくてもいいかもしれません。もっとも早稲田の過去問で6割後半ということは、基本部分を逃している可能性があります。

しゃべり勉強については、わりといいと思いますが、「菅家文草菅原道真、菅原道真菅家文草」とひっくり返すのはどうかと思います。同じイントネーションで決まったフレーズを覚えるほうが定着率が高くなって良いと思います。ストーリーのほうは何度もしゃべると時間がかかるので、2度目3度目は短縮化すべきでしょう。

過去問を取っておく話ですが、2年分くらいでいいと思います。そのかわり、大問ごとにつまみ食いする時は制限時間を設けて解くと良いでしょう。ブログでも過去に同じような話をしています。
みなさんからの質問(11)

過去問についての質問はお気軽にどうぞ。

<Mさん>
お忙しいところ、返信ありがとうございます!迷って買わず、取りこぼすよりは、、と思って、受験生が本当に欲しかった問題集と聞くだけ日本史内閣編、日本史事始購入しました!日本史事始は1日5、6題ペースで進めて、今のところほとんどの問題に対応できていますが、ちらほら知ってる単語なのに答えられなかったといったところもあるので、出題のされ方考え方など参考になり買ってよかった!と思っています。
しゃべり勉強に関しては、先生のおっしゃる通りにしてみようと思います。最近は読むだけ日本史も家でできる限り音読してるんですが、やっぱりしゃべりは書いたり黙読するより断然記憶に残りますね(^_^)v時間短縮にもなりますし。
過去問についてありがとうございます!参考にして解いていきます。(中略)
冬期講習も南浦和で先生の講座を取ろうと思っているのですが、、、レギュラーの授業のように定員オーバーにならないことを祈ります(>_<)!

心配なのは冬期講習ですね。抽選になってしまう恐れがあります。河合塾の冬期講習については、でるとこサイトをごらんください。パソコンでごらんの方はこちらからどうぞ


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『日本史事始』をお使いの方へ

今日は問題集『日本史事始』を使っている方にお知らせです。本来は直接メールをお送りするところですが、内容訂正というわけでもないので、この場でお知らせいたします。本編33ページの問題について、こんな質問メールがありました。

<Iさん>
初めまして。先日、日本史事始を購入した者です。日本史事始には「菅原孝標女」を「菅原孝標娘」と表記しているのですが、これは東京経済大学がこのように出題したからですか。

<石黒>
過去問を使用した演習問題については、基本的に大学の出題通りに掲載しています。東京経済大の「菅原孝標の娘」も、本物の問題通りの表記です。表記に若干の違いがある用語は、出題者によって書き方が異なるのです。普段はあまり気にせずに、授業やプリントの表記に従って覚えるので問題ありませんよ。ちなみに、「菅原孝標女」の「女」の読みが「むすめ」だってことは、大丈夫ですよね?ちょっと不安になりました。「菅原孝標女」も「菅原孝標娘」も、菅原孝標の‘むすめ’で同一人物です。


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『日本史事始』の感想をいただきました!

早稲田予備校に通っているにもかかわらず、『日本史事始』を買ってくださったOさんからのメールを、一部紹介します。

<Oさん>
『日本史事始』の出来には、とても満足しています。ちなみに僕は初回アチーブメントテストの対策のために、今年の演習編テキストで既に中世終わりの40題まで解いてしまいましたが、それでも間違えた問題や、『日本史事始』のパワーアップした解説を読んでさらに知識を吸収していこうと思います。
さて、感想ですが…まず、表紙がかっこよいですね。シンプルに大きく「一、」と書かれた表紙を見るだけでやる気が湧いて来ます。その「、」は余韻のようで、そこには先生何かしらの思いが込められているのかな、等と勝手に解釈したりしています。そうだ、「一だけど、これは通過点に過ぎないんだよ」、これをステップにして上のレベルへ、或いは以降の時代すなわち近現代史へ、という意味で「、」を付けたというのが現時点での僕自身の読みですが…。そういえばその通過点の意での「、」は芸能人の藤岡弘、と同じことですね(苦笑)。どうでもいいことですが…あ、ご存じなかったら申し訳ありません。
ちなみにさきほど述べた通り、僕は早稲田予備校生なので演習編のテキストを持っていますが、今回の『日本史事始』創刊によってそれまでの解説が大幅にパワーアップしたのと、“事始雑記”というコラム的なものに、僕が授業で聞き取れず或いは授業の内容よりさらに掘り下げて詳しく聞いてみようと思いつつも、つい質問し忘れてしまったことに言及があったり等ということで、演習編と問題が同じだから後悔…は無く、寧ろ買って良かったなと思っています。ところで言及というのは、特にP14の辺りなどです。ゴロが載っているのも嬉しいですね。かくいう僕はゴロや替え歌を思いつくのが苦手なので。
また、その上、無駄な余白が無いようページの使い方が合理的で、地球に優しい構成になっているなあ、と思いました。“事始雑記”もいわゆるコーヒーブレイクのようで(それでも単なる雑談に終始せずで)、つまり問題解きながら→疲れてきた時にはこれを読んで回復だ?という、いわばインターバル的な構成も素晴らしいです。ブログからの抜粋も、赤本(過去問は何年やるか)のことといい、多くの受験生が気になる質問で何度読んでもタメになります。
以上のことが相俟ってか、この問題集には“石黒先生らしさ”がにじみ出ているなと実感しました。
これからもユーザーライクな設計且つ受験に特化した素晴らしい教材作りを続けて下さいね。これからのご活躍をお祈りしています。

<石黒>
さっそく感想をいただきありがとうございました。しかし表紙の「一、」について、いろいろ推察してくれたようですが、とくに答えはありません。しかし、読点を提案したスタッフは「絶対必要」と主張していました。「事始雑記」に共感してくれたのは、非常にうれしく思います。僕もあのコーナーはなかなか気に入っています。

<Oさん>
本当にこのような素晴らしい問題集をありがとうございました!旧国名チェックも良いですね。演習編テキストを配布される早稲田予備校生でもこれを買っても全然損は無いと思いますよ。繁華街のきらびやかなネオンや、雑誌やTVによる巷にありふれ且つ過剰で執拗な宣伝(CM)が嫌いな僕が言うくらいですから(笑)。日本史選択者なら『日本史事始』は誰もが買うべき問題集で、最初の一冊目として解いておくべきものだと僕は考えています。また表紙の「一、」の表す通り『事始雑記』には、そこから「一、」をステップにして二やそれ以上のレベルに進むために必要な“格言”が所々にちりばめられているので、(自分含め)受験生は飛ばし読みせずに、しっかりと熟読しておくべきでしょう。

「事始雑記」というコーナーは、問題集の中に43個も入っているのですが、今回はそのラインナップを紹介します。

(さらに…)


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良い問題集の条件

最初にワセヨビ生のみなさん向けの業務連絡です。『日本史事始』は『日本史演習編PartI』のテキストの内容と、大部分が重複しております。解説のみ、でるとこバージョンとして書き下ろしたものです。要するに、この問題集は主にワセヨビ以外の受験生に向けて、作られたものなのです。ワセヨビのみなさんには、アチーブメント・テスト(校内模試)や、夏期講習・冬期講習などで僕が選んだ問題を、「これでもか」と言うくらいやってもらいます。そういう意味では、『あるある正誤問題』の方がお勧めです。

ところで、先日のN君とのやりとりは、さらに続きがあります。

<Nさん>
先週もメールさしてもらった立命館大学志望の大阪のものです。立命館は問題の問い方が難しいからいろんな聞かれ方を勉強するために問題集を併用した方がいいと言われました。一つは。石黒先生の本を買うつもりなんですがもう一つは何がいいかわりません。石黒先生が前に言っていた入試問題を使った本がいいと言っていたのでZ会のはじめる日本史50テーマにしようと思っています。他に何かこの問題集なら勧めててもいいというのがあるなら教えてください。

<石黒>
応用力をつけるために問題集をたくさん解くことはいいと思います。『はじめる日本史50テーマ』を買ってみることは否定しませんが、この問題集は解説がついていないので、わからない問題があった時にはどうすれば良いのか、僕にはわかりません。先日も言ったように、解説がしっかりされていることは基本だと思いますよ。

お勧めの問題集というのはなかなかないので、入試問題を扱っていて解説が丁寧なものを選んでみてください。

<Nさん>
ありがとうございます。あとブロクにいろいろ載せてもらってありがとうごさいます。解説と問題が両立してるのはなかなかないですよね。書くがわが解説を書くのはめんどくさいんですかね。史料は石黒先生ので十分ですか?

<石黒>
解説は、もちろん書くのが面倒だからです。執筆者が入試問題に精通していないために、的確な解説を書けないという理由もあるでしょうね。

史料は『どこでも史料問題』の4点セットをやれば合格ラインは十分越えます。立命館対策としては、空欄記述問題対策がカギになるでしょう。ただし、その出題にはムラがあり、定番史料ばかりの時と、未見史料が多く出される時があります。後者の場合は史料を読解し、既存の知識から解答を導きだすことになります。それができるようになるには、定番史料の学習から入って、立命館や他の大学の過去問などで未見史料問題にもチャレンジしておく必要があります。

良い問題集の条件というのは、使う人によって変わってきますが、大きく2つあると思います。

まず1つは、問題が入試問題でできていることです。もちろん、完全に入試問題そのままでなくてもかまわないのですが、執筆者が変に手を入れて、めったに出ない問題を、その執筆者の好みで追加してしまっていることがあるんです。出題率を知らない人が作るとそうなります。まあ、もっと悪いのは、逆に意外と出る問題を削除してるものなんですけどね。それは予備校で使われている教材だとしても同じことです。受験生のみなさんが知らないだけで、真実は結構ひどい状況なんです。

2つめの条件は、良い解説がついているということです。何を覚えるべきか、どういうプロセスで解くべきかが、入試の出題率にあわせてはっきり書かれているものが良い解説です。

上記の2つの条件を兼ね備えているものを見つけるのは至難の業です。もし、よさそうな問題集があったらご紹介ください。


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これでそろった、でるとこ日本史

『日本史事始』を出せたことで、ようやく受験日本史全体をフォローできました。今日は4冊の本の位置づけを紹介します。

まず、日本の歴史を二つの時期に分けてとらえてください。旧石器時代から江戸時代後半までの前近代と、開国から現代までの近現代です。

【前近代】古代~近世

(1)『読むだけ日本史(1)』(学研)
政治史を説明した参考書です。この時代のA~Cランク用語の95%が赤字で掲載されています。黒字の部分も貪欲に吸収していけば、Dランク用語もかなり拾えます。コンパクトな本ながらも、相当な密度の濃さに仕上がっています。

読むだけ日本史 1

(2)『日本史事始』(derutoko.com)=通信販売
くまなく完璧に網羅された問題集ではありませんが、一番最初に取り組むべき問題をセレクトしました。解説ではどこから解答を導き出すかが的確に書いてあります。また「事始雑記」のコーナーに、新ゴロや定番質問、地図問題、さらには学習アドバイスなどが満載です。ここから問題演習を始めて、過去問などにステップアップしてください。

日本史事始

【近現代】開国~現代

(1)『読むだけ日本史(2)』(学研)
政治史を説明した参考書ですが、上記の(1)とは違ってA~Cランク用語でも抜けがあります。実は(1)よりも先に出版されたものであるため、一つのテーマを見開きで書ききることを優先し、どん欲に詰め込むことはしませんでした。

読むだけ日本史 2

(2)『受験生が本当にほしかった問題集 日本近現代史』(文英堂)
近現代についてくまなく、実にDランク用語まで網羅した問題集です。『読むだけ日本史(2)』の弱点を補うべく、あらゆる問題を合成して覚えるべき用語を拾い集めました。問題文中にも、解説中にも赤字を施す作戦を取ったのです。それでも足りない分は「ノーマーク用語」と題して、箇条書きで説明文が並べまくってあります。パソコンの検索機能がなければ到底できなかった問題集です。

受験生が本当にほしかった問題集日本近現代史—大学入試

これに文化史・史料・正誤問題の対策を、予備校での受講講座や自分の志望大学・弱点分野などにあわせて、進めていってください。


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タイトル発表! 新作問題集

先日、南千住を歩いていたら、回向院(えこういん)という寺院の前を通りかかったんです。そのあたりは江戸時代は小塚原(こづかっぱら)の刑場があったところで、20万人もの刑死者が埋葬されたんだそうです。そして、回向院には吉田松陰や橋本左内の墓がありました。吉田松陰の骨は今はないとのことでしたが、安政の大獄で処罰された人たちだけでなく、桜田門外の変や坂下門外の変の事件を起こした人たちの墓が並んでいました。厳粛な気持ちになりながら手を合わせましたが、お墓の写真はとても撮る気にはなれませんでした。

ところで、ここは杉田玄白や前野良沢たちが、腑分け、すなわち人体解剖を見た場所でもあるわけです。この時の衝撃をきっかけに、彼らは『ターヘル・アナトミア』の翻訳に乗り出すわけですが、それはそれは、「誠に艫(ろ)・舵(かじ)なき船の大海に乗出(のりいだ)せしが如く」大変な作業だったわけです。回向院の壁にはこんなレリーフもありました。

回向院

回向院を後にして、しんみりした気持ちで南千住駅に向かい、地下鉄日比谷線に乗り込みました。

そして、ひらめいたんです。

「日本史事始! にほんしことはじめでいこう!」と。

卒業生のみなさんならわかるでしょう。杉田玄白のアレ、です。初心者の方に説明しましょう。玄白は『解体新書』の翻訳作業の苦心談を、晩年になって『蘭学事始(らんがくことはじめ)』という本に著したのです。

実は、その日は朝から新しい問題集のタイトルを考えていて、「最初に取り組む問題集だから、『はじめ』って入れたいなあ」と、ずっと思っていたのです。ちょうどそこに杉田玄白先生が現れてしまったんです。このタイトルを思いつかない方が不思議なくらいですよね。

「にほんしことはじめ、にほんしことはじめ……」と何度かつぶやいて、新しい言葉がなじむかどうか確かめました。みなさん、どうですか?その時の僕は「これはいいぞ」と感じ始め、もう無我夢中状態で、すぐに表紙のデザインを考え始め、気づいたら乗換駅を2駅も乗り過ごしていました。

そうしてできた表紙がこちらです。

事始 表表紙

これ、裏表紙につながっているんです。ほら。

事始 裏表紙

買ってくださった方は、ぜひバッと開いて見てみてください。斬新なデザインだと思いませんか?


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