加賀庸介さんの遺言 <2003年度入試>
これからの体験談は、特に現役生に参考になるだろうと思われます。僕の受験生活を、まとまりのない文章ですがそのままに伝えようと思います。
<受験生活>
僕の日本史は高2の3月から始まりました。高校も高3から始まるので、何もわからず最初は不安でしたが石黒先生の斬新かつ面白い授業でやっていけると確信しました。
○受験生活開始
高3がスタートしました。現役生は(特に部活で忙しい人は)勉強になかなか集中できず高校でもつまらない授業に疲れ、休み時間は友達とワイワイするために夜からの授業がとてつもなく眠く感じるはずです。僕は部活に入っていなかったため、そこまで忙しくはなかったですが実際授業中は相当眠くて先生の授業を何度も寝てしまったことがあります。いくら先生の授業が楽しくても、眠ってしまっては水の泡です。そうならないためにも生活リズムを早めに改善してください。
○やっかいな高校のテスト
高校と予備校に慣れてきた頃、校内テストが始まります。高校のテストは最初のうちに点を取れるだけ取っておいた方がいいです。が、しかしそのテストの対策は力をかけないようにしてください。たいていの高校は授業でやったことがそのままテストになると思いますので適当に教科書を読んだりノートを見直したりして復習をしたら、すぐに切り上げひたすら日本史の対策に力を入れてください。これは絶対といってもいいくらいです。ちなみに僕は前期に点を稼いでいたので、後期に瀕死だった教科も何とかなりました。
○夏休み
「受験の天王山」とも呼ばれるこの季節、現役生は相当勉強出来ます。運よく高校の宿題が出なかったら、もう喜んで勉強してください。とにかく現役生は浪人生と違って対策の時間が限られているのです。僕は石黒先生の日本史の授業は全て登録しました。ハッキリいって、予習がつらかったです。追いつきませんでした。なので、無理をせずに限界の1歩手前くらいまで日本史の登録をしましょう。しかし、夏期講習でしかもらえないテーマ史のプリントなどといった通常授業ではもらえないものや、聞けなかった細かい話などが聞けます。夏期講習だけの特典…ってやつでしょうね。今思うとよく全部取ったな、と思います。そしてこの頃、僕にとって本当にいいライバルが出来ました。夏期講習中はその人といろいろ日本史のノートを使って問題を出し合ってました。友達は早めに出来るといいですよ、本当に。切磋琢磨できます。
夏期講習も無事に終わり、さぁ赤本を解くぞ〜と意気込んで解いてみると何と全然問題が解けず、これでは志望校どころか滑り止めすら危い点でした。原因は復習をしなかったことです。実際夏期講習が終わるまで何もしてませんでした。僕は9月からの新しい領域と厳しい今までのツケを同時に学ぶハメになりました。
○勉強の秋
高校が再開しました。また曜日が空いていたので、高校に近い稲毛海岸校での史料・文化の日本史も登録しました。史料と文化はおろそかにしがちですが、きちんと片付けないと致命傷になります。そして、この頃から高校での授業中は毎日内職をすることにしました。高校の先生はとても気分が悪そうでしたが、運がよく容認してくれたため助かりました。自分の受験科目以外の授業は、全て内職の時間に当てるようにしてください。あと、頑張れる人は先生に注意されようが怒鳴られようが無視して内職してください。ちなみに僕は席替えで1番前になってしまったこともありますが、気にせず内職しました。受験勉強してるんだから、高校の授業にかまっているヒマがないのです。そしてZ会・旺文社などの中でも規模の大きい模試を受けてみました。結果はもちろんEです。しかし模試はあくまで場慣れなので、判定は気にしないでいいです。判定気にしているヒマがあったら、ドンドン勉強してください。でも間違えの見直しはすること。
○嫌な焦りを感じた冬休み
高校も冬休みに入り、冬期講習が始まりました。冬は言うまでもなく寒いので、風邪をひかぬよう体調管理に気をつけてください。また栄養と水分と睡眠をタップリ取ること。お茶・ミカン・暖かい布団は必須です。これまた日本史の授業を全て登録しましたが、予習は冬期講習前に全て終わらせました。冬期講習も何とか切り抜けて赤本を再度解いてみました…すると! 7割まであと少しなのに…伸びません!伸びない伸びない! 復習もあれだけやったのに伸びない…本当に泣きました。あっという間に時間は冷たく過ぎていきますが、諦めてはいけません。諦めてしまっては、これまで積み重ねてきたことがパーです。自分の第一志望校を、簡単に諦めてしまえる…わけがない! あまりに悔しかったので「何としても受かってやる!」という気合いが逆に湧いてきました。そのおかげで1月入ってから毎日赤本を解くようになりました。現役生は、この「がむしゃら」で「ありえない」くらい伸びるもんです。
○受験当日
僕は全部で3大学・8学部を受けました。受かったのは法政大学国際文化学部・早稲田大学社会科学部の2つでした。Z会の早大模試の判定に見事に裏切られました。人生わからないものです。肝心の日本史は自己採点で65%でしたが、英語と国語に助けられました。
<受験対策>
僕の日本史対策グッズはこの4点です。
1.石黒先生特製ノート(B4・授業用)
2.石黒先生特製ノート(B4・清書用)※ノートは行数が多い方がよいです。
3.録音可能なポーダブルMDプレイヤー
4.色ペン(5色以上)
手順はこうです。
@授業が始まったら、MDに(もしくはテープに)録音する。
この時プリントは授業用には貼らず、何番のプリントを貼るかを書き込むだけにする。(コピーがしてあるならOK)
A授業用ノートに黒板の内容を可能な限りきれいに写す。(字の汚い人は特に注意が必要)
B家に帰ったらすぐに清書をする。
プリントは貼っても良いが、可能なら自分で全て書き写す。
CわからなかったところはMD(テープ)を聴きながら清書したノートを見て復習する。
D志望校の過去問題を解く。
赤本でも青本でも緑本でも、過去問題なら何でも良い。過去問題は早めに解き出すことが肝心で、習っていない範囲・解けない問題があっても6月あたりから解き始めるのが望ましい。
E解き終わった過去問題で、苦手なところがあったらその問題をノートと照らし合わせて、チェックしていく。
わからないところがあったら、直接石黒先生を尋ねる。過去問題の解答は必ずしも合っているとは限らない。
F寝る前、ゴロゴロしながらでいいからノートを確認。
ひたすら、これを繰り返してください。すごく大変ですが、慣れればドンドンスピードも上がって楽しくなります。時間が短くなれば英語・国語の対策も出来るようになります。ちなみにノートですが、僕は史料・文化の日本史のプリント・夏期講習と冬期講習の日本史のプリントを1冊のノートに写し、貼り付けてまとめました。ノートは1冊にした方が荷物にならず、全てを確認できるので便利です。
<最後に>
受験は当分先のように感じますが、あっという間にきてしまいます。志望校がハッキリ決まらないと、ダラダラして満足できる勉強が出来ないと思います。あと、学力的な理由で志望校を変えてはいけないと思います。自分の行きたい大学はやれるところまでやってみないと合格するかどうかなんて誰にもわかりません。簡単に志望校を変えてしまうようでは、多分ズルズルとなっていくと思います。またひたすら石黒先生を信じてください。「先生は神」くらいの勢いで。最後に、人事を尽くして天命を待つ。ノートは大事ですよ、きちんと書いてきちんと覚えましょう。
●コメント
現役生は学校の勉強との両立が大変ですね。よく「部活と勉強を両立できるか」何て言いますが、本気で現役合格したい人の悩みは「学校と予備校の勉強を両立できるか」のようですね。上記のようなメッセージは、高校の先生には顰蹙を買いそうですが、効率よく現役で難関大に入りたい受験生からすれば、正直な悩みです。
というわけで、同じく現役で慶應大に合格したMさんから、この「両立」についてメールをいただきました。
高校なんて出席日数が足りていれば、よっぽどのことがない限り単位はくれます。なので、いくら赤点を取って先生に目をつけられようと、親を呼び出されようと、うまくあしらう術を身に付けた方が賢明です。テスト勉強は、学校の授業のノートを軽く復習……と言いますが、学校の授業中にノートなんてとっちゃいけません。内職しなくちゃです。しかも春から。ちなみに私の場合は、高3の時の必修世界史は10段階評価で2でした。本当は卒業できません(>_<)
これはすごいですね。彼女は都立高校なので、加賀君とはまた事情が違うのでしょう。彼女は「内職」を春からしていたそうです。徹底してますね。しかし、学校ってなんなのでしょうねえ…。このサイトは決して学校を敵に回そうという気持ちはありません。僕自身は、学校には予備校とは違う大きな役割があると思っています。日本史で言うなら、受験勉強とは違う「歴史教育」です。この話は長くなるので、ここでは割愛しますが、予備校ではとてもできない、それはそれは大変大切な教育です。でも逆に言えば、予備校で講義しているのは、本当に大学入試を想定したものです。大学に受かるための勉強をしたいのなら、思いっきり優先していい内容です。
そういえば、先日、某私立S大学付属高校の生徒から聞いた話では、その高校では定期試験の点数だけで厳しく留年しちゃうそうです。ご愁傷様です。でも、早慶とかに受かっても本当に留年させるんですかねえ…。
ちなみに、このMさんは最後にこんなコメントも寄せてくれています。
これは私が現役の時、周りを見てて思ったことですが、高1〜2年にちゃんとした成績を修めてきた人なんかは、学校の勉強を切るのはなかなか難しいのだと思います。
そうなんでしょうね。友達や先生、ご両親など周囲への体面もあるでしょうし。ただ「定期試験は赤点だらけ。なのに難関大に合格!」なんてことができたら、すごーく気持ちいいと思いますよ。今までそういう生徒を何人も見てきましたし、僕自身も学校ボロボロ派でした。自分にとって一番大切なものが何かを考えましょう。
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