大濱峻さんの遺言 <2007年度入試>
<石黒から>
以前にブログで紹介した大濱君が、アドバイスを書いてくれました。彼は、早稲田(商)の指定校推薦を蹴った上に、第一志望の早稲田(政経)に合格を遂げたツワモノです。ブログにも書きましたが、見上げた根性とはこのことですね。そして、早稲田入試の正解率も教えてくれました。
政経(合格) 英語:採点不可能 国語:82% 日本史:76%
法(不合格) 英語:68% 国語:採点不可能 日本史:83%
教育(合格) 英語:75% 国語:70% 日本史:90%
採点基準が明らかでないため、正解率がわからないものもありますが、受験の厳しさがうかがい知れますね。大濱君は、「日本史の得点率は低かった」と言っていますが、十分高得点ですよ。教育にいたっては9割ですから。それでは、いただいた遺言を紹介します。
何か自分にアドバイスできないかと考えていたのですが、自分の場合、「自分が去年実際にやったこと」をそのままお伝えすることにハッキリいって何一つプラスの点を見出せないので、「こうすればよかった」ということをお伝えしたいと思います。というか、むしろ去年の今頃の自分を戒めるつもりで考えました。自分は「よく受かることができたな」と今でも思っているほど反省点だらけです。少しでも参考していただけたのなら幸いです。
<1学期について>
去年の自分を含め「もうすでに受験は始まっている」と認識できていない人が多いと思います。勝ちに行く人たちはもうとっくに動き出しているということを自覚してください。この頃の自分はもう部活は引退していましたが5月の学園祭のクラスの劇に出る立場だったため受験一色には染まれませんでした。「まだ部活が…」とかいう人もいるかとは思いますが、やることはやってください。まさか家でテレビなんて見てませんよね? 受験を通じて思ったことは意外にいろいろ無くても生きていけるということです。
今もそのままテレビはほとんど見ない人間になってしまいました。テレビ見ているとなんかもったいない気がしてくるんです。この時期は早く自分自身を分析してください。どんな勉強法、参考書、時間の使い方が自分にはあっているのか…人によって違うはずです。受験は要領、情報、モチベーションです。石黒先生を積極的に選んだ方々は情報の面では第一段階クリアーじゃないでしょうか。(ただし人気講師の方の授業を受けただけで受かると思っている人はそれ以前の問題ですが…)
<去年の反省点>
ここは日本史の話ではなく、英語、国語の話ですが、去年最大の反省点を挙げるとするなら「基礎に穴があった」ことです。この原因には模試の存在が大きかったです。「模試は結果が悪くても気にするな」とよくアドバイスされましたが、では逆にある程度の好成績だったらどう捉えたら良いのでしょうか。こんなこと自分で言うのもアレなんですが僕自身模試の成績はわりと好成績(偏差値60前後〜)でした。ここに落とし穴がありました。当時「英文法のあのへん微妙だな」とか「ちょっと長文つまづいたな」とか思っても、模試の結果を見ると「まあ数字がでるということは深刻じゃないのだろう」とスルーしてしまいました。そのツケが11月以降に一気にまわってきたのです。完答ができない。なぜかちょこちょこ間違える、つまずく。でもミスの理由をみると「なんだ、そんなことか」といったもの。そんな感じで点数の伸び悩みが生じました。さらにそれをなんとかしようとして気づかないうちに我流に走る、点が下がる…最悪の悪循環です。「基礎が大事」といろいろな人が言います。
当時の自分が「基礎が大事」と聞いても「もうそれ何回も聞いたし」と流してしまいました。愚の骨頂です。基礎とは
×入門的で簡単な事
○絶対に穴があってはいけない事
だと感じました。ここに穴があると地獄を見ます。ですから1学期は基礎を固める時期だと言われ「なら大丈夫か」と何の根拠もなく思っている人、考えを改めてください。前期に手を抜くと後期にいくら必死こいて応用やっても意味が無いです。具体的に個人的な目安ですがセンター試験の英文法の問題で「他の選択肢が違う理由を解説できたうえで満点」じゃない人は確実に英文法の基礎に欠陥があると思います。
模試の成績表に数字としてはでない隠れた弱点を見て見ぬフリをしないでしっかり一つ一つつぶしていくべきです。1学期はそれができる時間がありますし、むしろ1学期から夏にかけてしかできないと思います。うっすら感じている曖昧な点にもしっかり目を向けて自分みたいに直前期に後悔する人間にならないでください。ただ模試の結果を見て、「ま、入試じゃないからいいや」とか「入試ではこの形式出ないからいいや」とか言ってる人、果たしてそういう問題でしょうか? 要するに模試は「やった事が出来なきゃヤバイ!でも出来ても意味はない。何か弱点は無いか?」というスタンスでいくといいと思います。
<英語>
1学期は特に語彙力増強に努めました。語彙は最後の最後まで貪欲に覚えた方が良いです。語彙分野で使ったものは
@速読英単語(必修編と上級編)
A単語王2202(冊子版とカード版)
B英熟語ターゲット1000
C解体英熟語(カード版)
D英熟語・構文のトレーニング
です。@は学校指定でしたが合わなかったためAに切り替えました。Aをある程度覚えたら@の上級編の本文を一日3章くらい寝る前に読みました。熟語はBCDの順です。Dは確認程度でやりました。また、長文では河合塾のテキストを完全消化し、それだけでは不安だったため秋からOSPというMD講義の教材を使用しました。
とにかく英語に慣れることは大事です。熟語や長文読解を繰り返しやっていくと前置詞のニュアンスなどもつかめてきます。長文を読み返す時は「ここで筆者は賛成してるから後のほうにbutとかhoweverとかのパラがくるだろうな……ほらやっぱりきた!」みたいに解説しながら読むと良いです。周りから見たらキモいですが自分の部屋なので余裕です。文法もしかりです。自分で解説は本当に理解が深くなります。
<現代文>
現代文は何もしなくてもある程度できてしまう人がいたり勉強法がわからなくて困ったりと扱いが難しい科目ですよね。しかもいろんな受験体験記を見ても書いてあることは英語や社会ばっかで国語に関するアドバイスは少なく、「特にやらなくて良いのかな…」と思ってしまいがちです。僕の場合前期は迷走していました。そして後期に焦り思い切って講師を変えました。講師によってアプローチの仕方がかなり違うので自分にあう方を見つけましょう。僕は幸運にも変えた講師が完全に自分にマッチしており、一気に伸びました。具体的には
問題を解くときに自分のアプローチの仕方をある程度記憶する(どうしてこの選択肢をきったかなど)
↓
講義を聴く(録音!)
↓
納得いかなかったら質問、スッキリして帰る。
↓
自分で頭の中で先生の解き方を再生しながら一文一文読む。(つまづいたら録音を聴く)そして問題の解答の根拠を再度聴く。
↓
全体像をつかむ(要は何が言いたくてどういうつもりで具体例を出したのか)
↓
本文要約(先生に添削してもらう)
これで次第に自分の現代文のアプローチの仕方がその先生のやり方と重なっていきました。その先生の観点から考えられるようになったのです。そして、後は軽視しがちな概念語(経験、世俗化など)や思想の時代背景(西洋中心主義など)を理解しました。これをすると評論文の理解度が相当変わります。具体的には河合塾の現代文のサブテキストの重要語欄が解説がくわしくて良かったです。
<古文>
申し訳ありませんがこれはあまり良いアドバイスはできないです。結局最後まで嫌い&苦手でした…ただ古文単語はゴロで覚えるよりもマドンナ古文単語など単語のニュアンスなどの解説がしっかりしてるものがベターだと思いました。古文単語はひとつの語に本当に様々な意味があるためゴロで思い出しても本文に対応できなかったりその語がかもし出す雰囲気をつかめなかったりするので古文単語においてはゴロは使いませんでした。
そして例のごとく古文も慣れが必要だと思いました。古文が得意で同じく早稲田に受かった友達は「読み解き古文単語」などで古文を読みまくっていました。古文は評論と違って情緒的なので「なんでこうなるんだよ」と古文を読むたびに思ってイライラしていましたが、その友達によれば読みまくっているうちになんとなく「掴める」ようになってくるそうです。自分は結局そのレベルには達せなかったので評論系や日記系は解けましたが複数の人物が出てきて主語が省略されまくる文章は最後まで苦手でした。
<漢文>
一応「早覚え即答法」を何周かした後過去問といった形です。この科目もあまり勉強法を探求していないので、良いアドバイスはできません。ですが漢文はそこまでマニアックな問題が出ないわりに全く勉強してない人が多いのでちゃんとやりましょう。無勉で入試に挑む人の思考が理解できません…。
<日本史>
はい、石黒教です(笑)特に近現代はもうおもしろくておもしろくて仕方なかったです。復元も近現代の方が早かった気がします。意識が高まってきたころの自分はまず毎回座る場所を固定しました(笑)前のドア近くです。トイレや出席表などの移動が少なくてすむし、授業は先生の近くで聞けるし、質問があったら誰よりも早く教室を出れるし…(笑)ちなみに自分は他の科目の授業も前のドア付近でした。
毎回教室が開く時間(授業開始一時間前)の一時間前つまり授業二時間前に来て単語などのノルマをやっていました。石黒先生の通年授業は同じ学校の人がいなくて一人だったためその時間にこないと友達連れの人に何人分も席が取られてしまうんです。ここが一人の不利な点でしたね…(今年はチューターになったのでそこらへんをなんとかしたいつもりですが)だから先生のいう「意識の高い友達」はクラスにはいなかったのですがブログや意識の高そうな生徒を見極めて勝手に静かにメラメラしていました(笑)アプローチの仕方は以下の通りです。
まず授業を聴く(ノートは下書き用に走り書き、先生のしゃべっていることもメモ)
↓
その日のうちに清書、復習
↓
次の日にまた復習(しゃべったり、ゴロ考えたり…自作の替え歌も結構あります)
なるべくすぐ復習に取り掛かったので定着しやすかったです。その後は時間を見つけて復元復元です。なかなか覚えられない語などは小さい付箋(ちょうどノートの行にマッチするのがあるんです!)を貼ったり、左手の甲に書いていつも目に入るようにしました。もちろん過去問もかかしません。そして、友達が授業にいない自分にとって、でるとこ模試は自分の位置を知る良い機会でした。(今年もあるのでしょうか…?)そして聴くだけ日本史のおかげで近現代と文化史は「反射」できるようになりました。頭の回転が本当に速くなります。そしてもちろん石黒先生の近現代の問題集もやり、あと前近代の問題集は「早慶大日本史」をやっていました。解説に「これは捨てよう。」とか「こんなのは難問」とかあるにもかかわらず40面ノートにはそれが普通にある。そして自分は解ける。これは感動です。「そうか。ここで周りの受験生に差がつけられるわけか」と噛み締めていましたがこの問題集は先生は薦めていないことを途中で知ってショックでやめました(笑)今は前近代の問題集も先生が出しているものがあるので心配ないと思います。というかうらやましい限りです。
結構悔しかったので一瞬買おうかと思いました。とにかく日本史は石黒先生についていけば大丈夫です! むしろ入試前に教科書や実況中継を見ている人を発見すると「勝ったな」とニヤリできました。本番でここまで自身が持てるところがあるというのは相当な強みでした。本当に日本史は精神的にも支えになりました。(本番での得点率は先生や偉人さんには申し訳ないくらい低かったのですが…)早めに先生の言う「こっち側」に行っちゃってください。
<全体を通して>
よく「自分は国語が苦手だから英語や社会でカバーする」とか言う人を見ました。自分自身も古典に関しては努力が欠けていたことは否めません。そんな自分を棚に上げて申し訳ないのですが、ただでさえ私立文系は理科や数学などを削っているのにこれ以上削ってどうして勝てるんですか? 入試は何が起こるかわかりません。得意科目がこけることなんてざらにあります。逆に思わぬ教科に助けられることもあります。たとえどの教科がこけても他のでカバーできるよう全教科を極限まで高めるよう頑張ってください。入試は本当に厳しいです。甘くないです。こんな偉そうなアドバイスしておいて正直自分はギリギリ合格でした。一歩間違えれば全滅でした。今「7割とれば受かる」とか赤本の合格最低点見て安心している人は考えを改めてください。そして学校の授業は1学期のうちに稼ぐだけ稼ぎましょう。欠席して良い日数が決まっているならば前期はまだそのストックは極力使わないで後期にまわしましょう。いつか「使い時」がやってきます(笑)
夏期講習や冬期講習は塾側には「一日に何講座も入れると大変だからばらつかした方が良い」と言われましたが、個人的には一定の期間にまとめて入れてしまえば他の期間は塾に行く必要は無くまとまった自習時間が確保できて良かったです。ですので一概に「まとめて取らないほうが良い」とは言えないと思います。本番は3日連続入試とかの人も出てくるのですから3講座連続なんてリポビタンDあれば大したこと無いです。
そして直前期は自分も自習室でなく自宅にこもっていました。理由は早稲田全勝のSさんと同じで、朝起きてすぐ勉強できますし移動時間はゼロ、しゃべり勉強可能、周りを気にしなくて大丈夫、風邪はうつらないで良い事尽くしです。2月は隣の隣のコンビニと入試会場しか行ってません。おかげで入試が終わった後はいろいろな人に「顔色が悪い」と突っこまれましたが…。デメリットといえばもともと白い顔がさらに白くなった程度です。
直前期にはそれまでの「小さな妥協」が何倍にも重くなってのしかかってきます。そして「あの時ああしていれば…」と激しく後悔します。そんなことが無いよう今からこつこつと、周りと一線を画すつもりで常に時間の効率をはかりながら頑張ってください。では、読みにくい駄文申し訳ありませんでした。
back
(C) 2003 derutoko.com