佐々木まりなさんの遺言 <2005年度入試>

こんにちは、2005年卒業生の佐々木まりなです。私は今、河合塾藤沢現役館のチューターとして受験に関わっているのですが、最近の日本史に関する相談はほとんどが同じような内容で、みんなこの時期に同じような不安を抱えているんだな、と感じていました。また、先日石黒先生と少しお話をした際、「遺言ページに何かメッセージを」と言って頂けたので、この機会に私が受験生時代に心がけていた事や、具体的な勉強法などを書いてみようと思います。


<心がけ>
まず、私は毎回勉強する前にちょっと考えることがありました。それは「どうやったら一番時間を有効に使って勉強ができるか」の計算です。私は「一日にやる基本量+その日やる科目」というサイクルで勉強していたので、その日の勉強を始める前、頭の中で↓のように勉強するものを分けていました。
机に向かうもの→英語長文、国語長文、英文法問題集、赤本
それ以外もの→英単語、英熟語、古文単語、日本史二回目以降
ここで石黒先生の日本史ノートは「机に向かうもの」に分類する人が多いのではないかと思いますが、二回目以降の復習なら意外とどこででもできてしまいます。(詳しくは後ほど)私もそれに気づいてからは日本史の復習回数が格段に増えたので、「時間を有効利用する」という観点から、自分の勉強のやり方をもう一度見直してみると、今までと同じ時間で1.5倍くらいのことができるようになるのではないでしょうか。それには一度、「これだとちょっと多いかも」くらいの一日分の勉強量を設定して、それを上手く一日でこなすように綿密に計画を立て、何がなんでも一日分をクリアするという生活を一週間くらいしてみるといいと思います。だんだん慣れてくれば、最初にちょっと多いと思った勉強量を、睡眠時間を削ることなく普通にこなせるようになってくるんです。一度効率的な勉強ができるようになればレベルアップは確実です。また、レベルアップを感じても、満足すること無く更なる工夫を重ねて、その日の自分に合った勉強をしていけたらいいのではないかと思います。

とても具体的な話になりますが、私が実際に1日に勉強していたものを挙げてみます。
・英単語(DUO→システム英単語)200個
・古文単語(実践トレーニング600)50個
・英熟語(河合の1001)40個
・英文法(桐原の1000)100個
・予備校の授業の予習・復習を1教科(日本史ノート含む。最初の方は週2回日本史の日がありました。)
・問題集を1冊(英文法もう1冊、英語長文、古文文法、近現代問題集、史料問題集など)10ページくらい
・学校の勉強
予備校を週4回、5講座とっていたのと、1学期は初見の単語や文法が多かったせいで、最初はこれが精一杯でした。そして2学期になってから、日本史の勉強時間を本格的に短縮しはじめてみました。単語や熟語が身についてきて復習が早く終わるようになったということもあると思いますが、2学期は↑に書いた勉強+赤本2教科分(英国)を1日で解けるようになりました。私が2教科解くのにかかる約150分+答え合わせと復習に約60分で、1日に3時間半は赤本に集中する時間が生まれたんです。日本史の赤本は、授業の進度に合わせて大問1つごとに解いていたりしたので、学校や予備校の休み時間などにやっていました。時間短縮は何のためにするかというと、受験が近づくほど赤本を解く時間をなるべく多く確保しなければならないからだと思います。基礎を固めた後その力をどんどん伸ばしていくには、やはり赤本は欠かせません。赤本は量も質も大切です。できるだけ多く、1つ1つを納得いくまでやってみてください。早い時期からじっくり赤本に取り組んだのは、私の最も大きな強みだったと思っています。


<日本史勉強法>
つぎに石黒先生ノートの覚え方についてですが、あのノートを使うのは、「最初に内容を理解して覚える時」「一度覚えたページを復習する時」の2つの時に大きく分けられると思います。この方法を相談されることがとても多いので、まずは私がやっていた方法を紹介します。
○最初の時
1.授業を受ける(大きいノートに直書き)
 授業の時に流れをできるだけ理解します。
2.家で録音を2倍速で聞きつつ、プリントなどをノートに貼ったり色を派手にしたり、録音は理解しきれなかった部分を重点的に聞きます。理解できたら、復元が終わるまではその日の分を流しっぱなしでもいいと思います。
3.ノート全体を見回して、色や形のイメージをつかむ
4.覚えながら白紙に1回復元
○復習の時
1.ページの色や形を思い出す
2.タイトルから順番に、一行一行頭の中で復元
 この時は、声が出せる場所なら「ななひゃくよんじゅうさんねん こんでんえいねん〜」などなど言ってみると効果的。3・4回目以上の復習なら言わないほうが早く終わります。
3.1ページ終わったらノートを見て、わからなかった所に鉛筆でぐるぐる印をつける
 ここでどうしても覚えられないものが出てきたら歌やゴロを考えたりも。
そして上で書いた通り、私は復習分はほとんどを机以外の場所でやるようにしていました。一番多かったのは、歩きながら目の前にぱっとノートの形を思い浮かべて復習してみるという方法で、これが意外にも効果的でした。歩いている時は単語帳を持つわけにもいかないけれど、通学や学校の中など歩く時って多いよなぁ…と思って辿りついた「歩き復習」ですが、さすがに歩く時間は多いだけあり、次々と進むんです。書くわけではないので、1ページを隅々までしっかりやっても10分以内には終わります。さらに、心配なページは何度も続けて思い出すとかなり定着してきます。一日に歩く時間をちょっと考えてみてください。学校に通ったり塾に行ったり、なんだかんだで1時間くらいはありませんか? 1時間=60分。6ページの復習 or あまりにもできない1ページを6回復習。一日の復習量としては魅力的ですよね。さすがに歩いている間中やり続けると疲れるし、友達とおしゃべりして帰る時などのことを考えて引いても、1日2、3ページは普通に復習できます。お風呂でやるのもおすすめです。 これに慣れてきた時、あのノートは「40ページしかない」ノートという意識にようやく変わってきて、文化史プリントも同じような要領で復習できるようになり、日本史はすき間の時間に勉強するという方向に変わっていきました。歩く時まで勉強なんて、と思ってしまうかもしれませんが、やってみると意外と楽しかったりするんです。復習がどんどん進む感動もあります。この日本史復習を始めてから一日に勉強できる量がかなり増えて、結果的に他教科の成績アップにもつながりました。これから勉強法を工夫してみようと思っている人がいたら、ぜひぜひ試してみてください。


長々と書いてしまいましたが、上の2つの項目を書いた後に1つ伝えたいことは、「書く=覚えるではない」ということです。日本史の漢字は難しいものが多いし、書き慣れない字もたくさん出てきます。でも、石黒先生も普段おっしゃっていることとは思いますが、簡単な漢字やカタカナひらがなまで、何度も書く必要は無い気がするんです。自分は書かなきゃ覚えられない人なんだと思っていませんか? または、書き覚えが日本史暗記の全てのように思っていませんか? 漢字が覚えられる、場所のイメージが定着しやすいなど書くことのメリットはありますが、一方でとても時間がかかるという何よりのデメリットがあります。日本史は工夫すればすき間の時間に勉強できる科目だと思うんです。書くことが最も暗記できる方法だと思っていたら、ちょっとだけ意識を変えてみてください。1ページにつき3回書いていた人は、1回目書いたら次は書かない思い出し復習をして、その後で2回目を書くようにしてみてください。1回書いたものを思い出している分、2回目書く時の定着度がぐんと上がるうえに、書く回数が1回減って時間の短縮にもなります。 最初はこんな感じで少しずつ自分に合った方法を探してみて、自分が一番効率良く、そして楽しく覚えられる方法を見つけられれば、日本史に悩むことはなくなると思います。

それでは、少しでもお役に立てることを願っています。残りもがんばれ☆

佐々木まりな


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