滝口律子さんの遺言 <2002年度入試>

受験に対する心構えなどは、まさしく他の皆さんの言っている通りだと思います。一言で言ってしまえば、「石黒先生を信じてひたすら勉強!!」、それに尽きると思います。でも、それがわかっていても不安になるのが受験生ですよね。なので、私は具体的に自分の勉強法を遺言として残すことにします。もちろんこれは私の独断と偏見で書かせてもらいますので、「そんなことないっ!」と思う方もいるかもしれませんが、1つの参考として利用していただければ…と思います。。


☆テープ学習について
4月当初、‘授業に集中主義’だった私はテープを録音していませんでした。そんな私が録音を始めたのは2学期最初から。やはり授業だけではどうしても聞き逃しがあることに気づいたからです。また、耳から覚えることに効力があると気づいたのもこの頃からでした。私がやったテープ学習は2つあります。1つは、授業後に復習として、テープを聞きながら聞き逃した箇所を板書ノートに書き込み、同時に別の紙に用語を書きなぐっていく、というものです。耳で聞いて目で見て手で書く。自習室でないなら口に出すのもいいかもしれません。使えるものはフルに活用すべきです(笑。こうすることで流れも理解でき、単語の暗記にもなりました。もう1つは、これは10月頃から始めたのですが、電車に乗っているときや家にいるときに授業テープを流しっぱなしにする、というものです。私は家では勉強ができない性格だったので主に自習室ばかり使っていました。 だから、自習室では手を使う勉強−英語の問題演習や英単語、日本史単語の暗記(←書く。)−ばかりやっていたので、家では一休みの意味もこめて、テープを聞きながらボーっとする時間を作っていました。(*そのかわり自習室では集中しましょう!!)全く集中して聞いてはいませんでしたが、私にとって以外にも効力があったのはこのテープ学習で、何度も聞いているうちに石黒先生がどこでギャグを言うかまで覚えてしまったものです(笑)。


☆問題演習・過去問
まず使っていた問題集を具体的に書きます。夏前まではノートの復習しかやっていなかったので、夏休みからは一度問題を解いてみることにしました。私のおすすめは河合塾シリーズの『入試精選問題集M 日本史B』です。これは2回繰り返しました。(問題集を繰り返すことには賛否両論あるので、ここではあまり強調しません…。)もちろん授業でやったところまでです。難しい問題も含まれていますが、授業の復習が生きてくる問題集だと思います。また、すべて入試問題なので、入試問題に慣れる意味でもいいと思いました。それから間違えた箇所をノートで確認するのを忘れずにやりました。どんな勉強でもそれが大事だと思います。9月からは、近現代史に入るので、先ほどの河合塾の問題集と平行して石黒先生の『受験生が本当に欲しかった問題集』を授業で進むごとにやっていきました。知識の定着になるので、復習用としてベストの問題集だと思います。また、Z会の『攻める日本史』シリーズの文化史と近現代史も一通りやりましたが、結構難しいという感じを持ちました。。 他の勉強の負担になったり復習がおろそかになったりしない程度に、余裕があったらやるのもいいかもしれません。(私はこれで少し自信喪失しました(^^; )それからゴロですが、無理やり使うことはないとは思いますが、覚えられない!と思ったものにはガンガン使っていいと思います。私は幕末が本当に覚えられず、かといって頻出というわけでもないのに時間を費やしてしまうのも惜しかったので、直前にゴロを詰め込んで覚えました。全部ゴロで覚えようとするのはそれこそ困難だと思いますが、ゴロの方が覚えやすいものがたくさんあるので、そういうものにはゴロを使っていくといいでしょう。
そして過去問です。まず第一志望の大学の過去問をいったんできるだけ早めにやってみましょう。私はちょっと始めるのが遅くて、夏の終わり頃に早稲田の政経と商を、授業でやったところまでだけとりあえずやってみました。全然できませんでした(涙)。特に商学部の古代の大問などできる問題がないのではと思った位です。しかし、まだできなくて当然、という気持ちで、解いてはノートで確認、その作業を地道に続けるしかないと思います。知らない用語や解き方がわからないものは石黒先生に聞きにいきました。そうすれば先生が、「これは覚えなくてもいい単語だよ!」とか色々アドバイスして下さいます。出ないものを覚えても時間がもったいないですから。2学期・冬休みはそれこそ過去問オンパレードでした。早稲田は政経・商は19年分、法は10数年分と、近現代だけ19年分解きました。法の近現代は落とせない問題だったからです。商学部の正誤問題は慣れることがとても大切で、何年分も解くことでコツが掴めていきました。 併願の大学(私の場合は明治や学習院)も5〜6年分は解き、立教や慶応の問題もピックアップしながら解きました。慶応商学部の問題などは、(受けるつもりはなかったけれど)近現代の金融など苦手な部分を克服するのに利用したりもしました。1年分全部解く必要などありません。予備校にはたくさんの赤本が揃っているので、解きたい分野だけコピーして解けばいいと思います。過去問を沢山解くことは良い面悪い面があります。プラス面は、やはり問題に慣れること。そして自信がつくこと。「早稲田だけは全受験生のなかでも一番やった!」と言えることが、受験直前・当日に本当に大きな自信となりました。ある意味自己満足の世界ですけど(笑)。ただ、マイナス面もあります。たくさんの時間を費やしてしまうことです。日本史ばかりやって英語や国語などが疎かになっては合格できません。バランスを考えて、やれるだけやればいいと思います。また、特に早稲田は年代が遡るにつれて問題は難しくなっていきます。覚えなくていいようなことも出てきます。 だから、全てを完璧にしようとはせず、石黒先生にデータを調べてもらったりもしました。石黒先生のおかげで効率のいい勉強ができたと思います。ついでに、国立志望の人もいると思うので、センター試験について一言。さして対策をしたとは言えませんが、過去問を早めに一度解いておくと良いです。いかに「慣れ」が大切かが分かると思います。あとは普段の学習で十分に対応できると私は考えています。


☆冬休み・直前期について
受験を間近に控えて誰もが焦っているでしょう。私も勉強に集中できなくなったり、孤独になったりと辛かったです。それまでたくさんの友達に囲まれて、支え合って過ごしてきて、やっぱり受験は自分が戦わなきゃいけないんだ、と思うと孤独な気持ちでいっぱいでした。そんな時、無理やり落ち着こうとしても難しいですよね。私の特効薬はといえば、復習(笑)。こんな不安定な気持ちの時にわからないことをやっても病むだけだと思い、直前期はノートの復習に徹していました。一日にノート何十ページもひたすらチラシの裏紙に書きなぐって過ごしました。不安を薄めるには勉強しかないということです。佐藤邦彦くんが、<実力前提・後は運>と言っていますよね。そのとおりだと思います。でも運も自分で導いちゃってください! 早稲田の超難問の4択問題、誰もが運だと思うでしょうが、1つでも2つでも選択肢を消去できれば、<運>の確率も上がりますよね? それでもダメだったら仕方ありませんが、、皆さんには最後まで諦めずに合格を勝ち取ってほしいと思います。

偉そうに色々と書いてきましたが、受験生活で感じたのは、友達から学ぶことがたくさんあった、ということです。友達が使っていた問題集が「イイ!」と思えば使いましたし、精神的な支えにもなりました。皆さんもいい仲間にめぐり合って、切磋琢磨しながら頑張ってください。応援しています。


●コメント
「おめでとうなみなさん」を見てもらえばわかるように、滝口さんはたくさんの大学に受かってしまった偉人です。すごい努力家だなあと常々思っていました。何と言っても解いた過去問の量が異常です。(そこまで古い赤本がある早稲田予備校ってのもすごいのですが)
その一方で、入試直前期にノートを何面も書きなぐるというのも重要だったと思います。夏期講習では、各予備校で難関大向けの講座がありました。その時、「入試直前の2日間にノート40面と文化史プリント江戸時代までを書ききった人」の話をしました。滝口さんも同じようなことをしていたのですね。そういえば偏差値30台から早稲田政経に受かった佐野君は、「入試直前に復習するものがノート1冊になるってのが先生のウリですよ。もっとそれをアピールしてくださいよ」と言っていました。確かに電車などで「マーカーの引かれた教科書を開いている高校生」や「分厚いファイルに綴じられたプリントを使っている高校生」を見ると、入試直前にこの人は何をするんだろうって思います。きっと全復習などできないんだと思います。だから「ヤマ」をかけるわけですね。それではとても高得点など出せないでしょう。
よく「日本史なんて7割取れば受かるんだから、基本を押さえておけばいい」って声を耳にしますが、なんだか負け犬の遠吠えに聞こえます。正解率85%を越える学習方法を知らないんじゃないでしょうか。他教科の勉強もおろそかにせず、日本史で高得点を取ることは可能です。何度でも言いますが、「入試に出されるモノを、効率よく覚えればいい」んです。あくまでも出題データがすべての基本です。そして頭に残すための工夫は目一杯すべきです。工夫とは、ノートやゴロや替え歌……そして何よりも理解です。ノートを復習する時には、ただ用語を書きなぐるのではなく、用語の隙間、行間の隙間を自分でしゃべって埋めてください。授業での話を思い出してください。そのためには授業中の録音、もしくは別紙へのメモは必須です。教科書や用語集を暗記するなどという世界とは、まったく違うステージに立ちましょう。
難関大向けの講座を受講した人は、悟りが開けたでしょうか。古い考えから「脱却」してください。夏を越えると、急に下剋上しちゃう生徒が出てきます。今年は誰なんだろうって楽しみにしています。
ところで滝口さんは「ギャグのタイミング」って書いてますが、そんなギャグらしきものを僕は言ってたのかと驚き、かつ、うれしくなりました。


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