合格者とのやりとり(2005)

2005年は、合格報告のメールに濃い内容のものが多く、
「おめでとうなみなさん」のひとこと欄には入りきらないくらい書いてくれる人がいました。
また「おめでとうなみなさん」への投稿には、個々に返信しているのですが、
それに対する合格者からのメールにも感銘を受けるものがあります。
ぜひ、これらのメールをみなさんに紹介したいと思うようになり、
このページを作ることにしました。
「遺言」ほど具体的ではないかもしれませんが、
短い文章の中に、それぞれの合格の秘訣が現れています。
これから受験する人は、どうすると合格できるのかを敏感に嗅ぎとってください。

それにしても、メールを書いてくださったみなさん、本当にどうもありがとうございます。
とかく僕からの返信が遅れがちですが、心うたれることが非常に多いです。
(2005年2月)

佐々木まりなさん

合格大学

早稲田大学政治経済学部政治学科
早稲田大学法学部
早稲田大学第一文学部
早稲田大学商学部
上智大学法学部法律学科
上智大学国際関係法学科
中央大学法学部法律学科
明治大学法学部
立教大学法学部
法政大学法学部

ひとこと

早稲田に憧れ続け、ひたすら石黒先生についていった一年間。
念願の政経学部にも合格し、最高の成績を残せたと思います。
私にとって先生の授業は、日本史はもちろん、
他教科の勉強や受験生活全般への刺激にもなり、
本当に先生のノートと授業がなければこの合格はありませんでした。
先生の頑張る姿を見ると気合いが入る人も多いと思います(*^−^*)
これからもお体には気をつけて、元気に受験生を引っ張っていってください。

さらにメッセージ

直前講習の後、藤沢校から駅に向かう道で「早稲田たくさん受けます!」と
お話しましたが、早稲田は受けた4学部とも合格しました。
合格発表後に予備校の解答を見ていくつか丸つけをしてみたところ、
日本史軒並み9割という、自分でもびっくりする結果になっています。

実は、普段の授業で先生がいつも凄い人の話をするのを聞いていて、
畏れ多くも「絶っ対追いつく! 抜かす! 飛び越える!!」と思いながら
勉強していたので(笑)本当に先生の授業は色んな意味で私のやる気のもとでした。
先生の言葉1つ1つに、私の人一倍な負けず嫌いな心が刺激されて
最後の方の予備校がなくなった時期にも「先生の勉強時間を越す!!」と
毎日思ってました(笑)なんだかすみません^^;

あと、ノート覚えは凄く楽しかったです♪私は先生の指定色以外にも
色々とペンを使ってとてもカラフルなノートを作り、絵のような感じで
"目おぼえ"
していました。これに"位置おぼえ"を加えて日本史ばっちりに。
替え歌とか、ゴロあわせとか、年代覚え技とか、色々と工夫した経験は
これからの大学生活にもかなり生かせると思います。
本当にたくさんの事を教えて頂いて、ありがとうございました。

日程が合えば、問題用紙を持ってご挨拶に伺いたいと思っています。
直接お会いしてお話するのが楽しみです^^
今年の問題入力作業でお忙しいこととは思いますが、
あまり無理をなさらずに、お体を大切にしてくださいね。
それでは、失礼します。

石黒より

(前略)
いやあ、すごいですね。
合格大学って多すぎですよ。これで落ちたところもあるのですか?
普通は政経政治に受かってれば残りは全部落ちててかまわないんですけどね。

佐々木さんの場合、ここ↓にすべてが現れてる気がします

>先生の言葉1つ1つに、私の人一倍な負けず嫌いな心が刺激されて

僕の授業は努力するタイプにはぴったりな気がしますね。
僕自身は佐々木さんほどには負けず嫌いではないように思いますが、
時間と努力だけは人一倍かけようとするタイプだろうと思っています。

>あと、ノート覚えは凄く楽しかったです♪私は先生の指定色以外にも
>色々とペンを使ってとてもカラフルなノートを作り、絵のような感じで

これはどういうところに色を使っていたのでしょう。
教えてほしいです。というか、遺言として書いてくれたらありがたいのですが。

>替え歌とか、ゴロあわせとか、年代覚え技とか、色々と工夫した経験は

これもどういうのがあるのか知りたいですね。
最近、サイトのゴロ合わせが更新できていないので、
いいのがあったらください。

>これからの大学生活にもかなり生かせると思います。
>本当にたくさんの事を教えて頂いて、ありがとうございました。

ここ2・3年の授業ではそういうことも意識するようになっているのですが、
受験以外にも役立つことがあればうれしいです。
佐々木さんの中の血や肉となってしまっていたら、
役立っていることも気づかないかもしれませんが。

>日程が合えば、先生にお世話になった同じ学校の3人で
>それぞれの問題用紙を持ってご挨拶に伺いたいと思っています。

ぜひ持ってきてください。

佐々木さん

(前略)
自分でもこんなに合格できるとは思っていませんでした。
(実は書いた以外にも、センター利用で成蹊、成城にも受かっています)
どの学校でも全く緊張せず、好きなお菓子を食べたりしながら
マイペースに試験を受けたのが良かったのかなと思っています。

その中で、唯一慶應法だけ落ちてしまったんですが、
発表の日がちょうど早稲田政経の日(翌日は法、翌々日は商)だったんです。
英語が終わった休み時間に電話で不合格を知った時は
もう本当に悔しくて悲しくて、一気にどん底まで気分が沈みました。
ですが、そのおかげでかえってもの凄くやる気と底力が出たのも事実で、
すぐに気分を切りかえ、国・日と120%の力を出し切った結果
どちらも9割超を取ることができました。そしてその後の法、商もばっちり。

試験当日まで含めた受験生活を振り返ってみると、
悔しさをバネに頑張るというのは本当に大切な事だったなと思います。
(私の性格という部分も大きいとは思いますが)
特に河合の模試では、自分の学校内には競い合えるような人がいなかったので
"いつも順位の冊子に載っているけれど全然知らない子"を
勝手に心のライバルに認定し、
その子を抜かすぞ! と思って頑張ったりしていました。
(後日、同じ英語の授業を取っていることがわかって焦りましたが・・・)
模試の判定は意味が無くても、あの成績順位冊子は燃える材料としては十分だと思います。
小さい目標にするには最適でした。

>これはどういうところに色を使っていたのでしょう。
>教えてほしいです。というか、遺言として書いてくれたらありがたいのですが。
これは"目おぼえ"に使っていたのですが、私は先生が授業で配るプリントを
毎回ノートに写すのはちょっと大変だなと思っていたので、
プリントの中で先生が色ペンを使って書きそうな所(人名や枠など)を
字を縁どりするように色ペンでかこって、目立たせてからノートに貼っていました。
その時、普通にノートに写す色とは微妙に違う色をわざと使ったり、
枠を水色や緑にしてみたり、とにかく沢山の色を使ったんです。
他にも、講習で習った普段のノートに無い単語をノートに写す時は目立つ赤や、
早稲田マークは○の中に"早"のピンク字の上を蛍光黄色でぬったりと、
気合いを入れたい所は見た瞬間に特に目立つ色を使いました。
そして、ノート覚えの段階になったら、カラフルになったノートを見開きで見て、
この辺りに短め濃いピンク、ここは縦長の緑、オレンジの線が3本、赤のはなまる
などなど色と形と場所で覚えます。(その後1回ページ全体を書きおぼえ)
すると、自然とページ全体の雰囲気が覚えられ、似たような形のページでも
色の様子の違いによって混ざることは無くなります。

また、色の部分が多くなる事で、欄外や細かい文字なども含めた
ページ全体を見て覚える感じになるんです。
そして何より役に立ったのは、理解→目おぼえ→書きおぼえをすると
1つの用語を理解・色・形・場所と色々な要素を使って覚える事になり、
記憶が凄く定着して、ほとんど忘れなくなります。

そのおかげで、一度ちゃんと覚えればあとは眺めるだけで復習が終わるのも利点です。
(この方法は文化史プリントにもかなり効果がありました。)
随分長く書きましたが、要は先生の色ペン書きと位置覚えを発展させ、
言葉よりも視覚で覚えるように意識したという感じです。

ゴロ合わせや替え歌については、自分の趣味全開なものばかりなので
ちょっと紹介できる感じではなくて・・・。すみません。
でも、趣味を絡めて作ったゴロや歌は、4月に作ったものでも
2月まで完璧に覚えていました。毎日お風呂で歌ったのも楽しい思い出です♪
(後略)

岡部絢介さん

合格大学

慶應義塾大学法学部政治学科
慶應義塾大学経済学部
早稲田大学政治経済学部政治学科
早稲田大学商学部
明治大学政治経済学部政治学科
立教大学法学部法学科

ひとこと

僕の浪人生活で先生のテストゼミは毎週楽しみでした。
いつも新しい発見があったからです。
今度から横浜にいらっしゃらないということで、今年受講できてよかったです!
先生は某Yゼミの早大プレの結果が思わしくなかった僕に喝を入れてくれました。
それから僕のやる気に火がついたのだと思います。
本番ではまさに「試験場の中心で石黒と叫ぶ」ってカンジでした(笑)
石黒先生最高です!本当にありがとうございました。

さらにメッセージ

僕は現役・浪人と某先生の通史の授業を受講していました。
模試ではコンスタントに70以上取れていたのですが、
いざ早慶の過去問を解くと・・・という状態でした。
そんな中で石黒先生のテストゼミを受講して、
先生が「出る」というところが分かっていなくて驚いていたのですが
授業を受けていれば何とかなると思っていました。
ところが代ゼミの早大プレで日本史で撃沈してしまい、
先生に見せに行ったときに僕は未習の範囲までチェックしてもらおうとしたところ、
先生は「まだやっていないところを気にするのは、
すでにやった範囲での間違えから逃げてるんじゃないの。
」とおっしゃいましたね。
正直それまで日本史には多少自信があったので余裕をこいていたのですが、
そのときそれがとんだ勘違いだということに気付きました。

それからは先生の近現代史の問題集や聞くだけ日本史、どこでも史料問題を購入し、
心を入れ換えて日本史に取り組みました。
そして友人の友人から譲ってもらったノートとプリント(ウラワザなカンジでスイマセン)
もフル活用しました。
特に文化史や覚えにくいところは、
自分でMDに聞くだけ日本史風に声を吹き込んだものを繰り返し聞いて覚えました。
これはかなり効果があったと思います。
あとは慶応経済対策に短文論述の問題集もこなしました。
論述のおかげで戦前の農村など自分があまり触れていなかったテーマを
効率よく理解できたと思います。
こうして日本史に関してはそこら辺の受験生には負ける気がしませんでした。
実際早慶の本番で思わずニヤリとした問題が何問かありました。
こうして日本史に自信が持てたおかげで早慶に2学部ずつ、
計4学部合格することが出来ました。(早稲田法だけ不合格でした。)
さらに僕は慶應法(政治)に進学するのですが、
早稲田(商)の大隈記念特別奨学金の候補生に選ばれるまでになりました。
これも日本史で点数を稼ぐことが出来たおかげだと思います。

データをもとに分析していくというのは
これから僕たちが大学でやっていく作業は本質的には同じことですよね。
データがあるからこそそこから導かれるものに説得力が生まれるということは
先生の授業を通して一番身にしみたことでした。
必要なデータを見抜くための知識と、
データを有効利用できる思考力をこれから養っていきたいと思います。
長くなりましたが、先生への感謝の気持ちゆえですのでなにとぞご了承ください(笑)

石黒より

岡部君、すさまじい合格ぶりだね。
こんなこと言うと失礼ですが、
正直な話、こんなすごい結果を出すような人には見えませんでした。
いやいや驚きました。

写真を見るまでもなく、名前を覚えていましたが、
合格大学一覧を見て、「え?」となってしまっていたほどです。

>ところが代ゼミの早大プレで日本史で撃沈してしまい、先生に見せに行ったとき
>に僕は未習の範囲までチェックしてもらおうとしたところ、先生は「まだやっていな
>いところを気にするのは、すでにやった範囲での間違えから逃げてるんじゃないの。

この話は非常によく覚えています。
実は、あのあと、この話、ほとんどの校舎で話したのです。
こんなハッピーエンドがあるとも知らずに。

しかも、早稲田(商)の大隈記念特別奨学金の候補生って!
例の、去年のK君と同じってことですか!?
これ、300万円分くらいあるんだよ。
まあ自分の行きたい道に進めばそれで文句ないんだけど、

二重三重に驚かされました。

(中略)

最後に、報告をくれてどうもありがとうございました。
こういういい話は非常に救われますね。

岡部君

(前略)
覚えていてくださってありがとうございます。
あの話は他の校舎でも出たんですか(^^;)
本当に先生があの時僕に注意してくださらなければ、
日本史が足を引っ張っていたかもしれません。
(中略)
先生には感謝してもし足りないくらいです。
本当にありがとうございました。
いつかひょっこり顔を出すかもしれませんが、
気まぐれな人間なのでいつになるかはわかりません(笑)

O.Tさん

合格大学

早稲田大学政治経済学部政治学科
早稲田大学教育学部教育学科
早稲田大学商学部
早稲田大学社会科学部
早稲田大学第一文学部
早稲田大学第二文学部
上智大学総合人間科学部社会学科
立教大学社会学部社会学科
立教大学社会学部現代文化学科
法政大学社会学部社会政策学科(センター)

ひとこと

こんにちは。昨年度(2003.4〜)にお世話になった者です。
実は昨年は全ての大学に落ちてしまい、某大手予備校Yで浪人していたのですが、
石黒先生のノートだけはずっと使っていました。
やはり先生のノートは他のノートに比べて、各ページのインパクトが違います。
浪人してからはそれを何度も書いて覚えたので、
試験中もノートのイメージが鮮やかにフラッシュバックしてきました。
そのおかげで今年は受験した学部全てに合格することができました。
一年間ずっと、どうしてもワセダに行きたいと思っていたので本当に幸せです。
どうもありがとうございました。

石黒より

(前略)
しかし受かり方が尋常じゃないね。
全勝といってもすばらしすぎです。
これでどうして一年前が駄目だったのか不思議でなりません。
浪人してO君がどう変わったのか非常に興味があります。
何だったのでしょう?

O君

>浪人してO君がどう変わったのか非常に興味があります。
>何だったのでしょう?

浪人するようになってから、毎日電車に乗るようになり、
その時間を利用してノートを眺めていました。
それを自習室で何度も書いて覚えました。
それと現役の時は全ての用語を片っ端から均一に覚えようとしていた感がありましたが、
浪人中はまずAランク級の用語の位置を完璧に覚えて、
それを骨格として他の用語を付着させていく感じでやりました。

そうすると少し覚えの甘いところがあっても、
まず骨格を頭の中で再現することでほかの部分も思い出せるようになりました。
しかしそれをするにはやはり用語同士の関係を理解しておく必要があります。
現役の時はただ一つ一つ独立した語句として覚えてしまっていたのですが、
今回は語句のつながりやページ全体の流れを意識するようにしました。
その全体の流れを意識する力は、
やはり電車の中で毎日眺めていたためについたのだと思います。
あとは余計なことをしない、これ一番大事です。
現役の頃のように用語集にマーカーをひっぱったり、
出るかどうかも分からない用語を覚えたり、
参考書を買いあさったりすることもなくなりました。
ノートと問題集と赤本以外のことはやらない
そして余計なことをやっていた分の時間を英語にまわしたのがよかったのだと思います。

長く書いてしまいましたが、
要は当たり前のことを当たり前のようにできたので受かったと思うのです。
現役の時はやってはいけない事をやりまくってしまったため落ちたんだと思います。
これは全ての教科に共通することではないでしょうか。

石黒

どうもありがとう。

>それと現役の時は全ての用語を片っ端から均一に覚えようとしていた感がありました
>が、浪人中はまずAランク級の用語の位置を完璧に覚えて、それを骨格として他の用
>語を付着させていく感じでやりました。

まさにそうだと思います。
さすがあんなにたくさん受かっただけのことはあるね。
均一に覚えるべきじゃない! まったくその通りです。

そして、何よりうならされたのは次の部分でした。

>あとは余計なことをしない、これ一番大事です。現役の頃のように用語集にマーカー
>をひっぱったり、出るかどうかも分からない用語を覚えたり、参考書を買いあさった
>りすることもなくなりました。ノートと問題集と赤本以外のことはやらない、そして
>余計なことをやっていた分の時間を英語にまわしたのがよかったのだと思います。

ちょっと鳥肌が立つほど、的確に受験勉強の神髄を突いています。
しかも、これを日本史だけではないと見抜いているところもすばらしい。

(中略)

ほんとにどうもありがとう。
短い文章なのに、すべてを言い切っていて驚きました。