佐々木さんと受験生とのやりとり

受験生と佐々木さんとのやりとりを、こちらに紹介します。
レベルの高さに驚きますが、遺言とあわせて非常に参考になりますよ。

<Iさん>

佐々木まりなさんの遺言を読んで、お聞きしたいことがあったのでメールをしました。

私は、現在河合塾南浦和現役館に通っているIという者です。
佐々木さんの遺言、UPされてすぐに読みました。
ものすっごい衝撃を受けました。
歩き勉強なんかもそうですが、一日に勉強してたもののところにかなりびっくりしました。
こんな量が一日にできるのか!?と思いました。
でもできたすばらしい方が実際にいるのだから、私も挑戦してみようと思い、
真似してほとんど同じように一日にやる勉強を決めて実践してみましたが、どうしても終わりません。
すきま時間に暗記ものがなんとかおわったとしても、
予・復習があって問題集をやる時間がない、赤本なんかとても・・・
とかそんな感じになってしまいます。
佐々木さんはどのように時間を作ってたのでしょうか?
時間の作り方、効率のよい勉強の進め方などありましたらアドバイスをお願いします。

<佐々木さん>

こんにちは、佐々木です。
遺言読んでくれて嬉しいです(*^−^*)ありがとうございます。
同じ勉強を実践しているとのことですが、
あくまであれは私の勉強量の変化を具体的に挙げた方がわかりやすいかな、
と思って書いてみたものなので、
私が一番やりやすく、成果をあげやすいように作った勉強計画なんです。
IさんにはIさんの得意、不得意があると思いますから、
自分で必要を感じた所だけ真似してみて、
毎日やる必要のないものは3日に1回にする、というように変えてみて欲しいなと思います。

その上でどうやって時間を作るかということですが、
まず、寝ている時間以外は全部勉強可能な時間だと考えてみてください。
始めはちょっとつらいと思いますが、とりあえず1日だけでも、
「決めた勉強を全部やりきった日」を作ることが大切なので、
食べていても着替えていても自分ワールドに浸って頭を動かしてみます。
こういう手はちがう事してるけど頭はフリーな時こそ、日本史復習ができちゃいますよ。
電車やバスなど立ち止まれる時は、単語帳を持って単語系の復習時間です。
単語や文法など毎日大量に復習するものは、記憶の劣化を防ぐためにやることなので、
全部のページを毎回じっくり見る必要は無いと思います。
本番でも1つの単語をぱっと見て、条件反射的に意味をいくつか思い浮かべられるよう、
英単語や古文単語はスピードを念頭に置いて復習してみてください。
物理的な時間短縮方法としては、
できかなかった所にえんぴつ印をつけて普段はえんぴつ印の所だけ復習し、
週に2回だけ全体を見る、というようにしてみても、毎回全部見るのと同じ効果はあると思います。
こういった机に向わないでできることは、絶対机の前に持ち込みません。

そして、時間をかけなければいけないのは
その日初めて見る問題集や、予・復習もの、赤本ですよね。
このあたりは時間短縮が難しいと思いますが、
授業の復習は授業中から始める気持ちでやってみてください。
英国などは「ここは復習するべきだ!」と思った所に、授業中から印をつけておいて、
復習する時はそこだけ集中的にやってみたりしました。
日本史は遺言にも書きましたが、時間がかかってしまうようなら、
「書き勉強」の回数を減らしてみるといいと思います。
問題集は最初に書いた通り、Iさんの必要不必要に合わせて、
何日かに1回やるなどでもいいと思いますし、
問題集と赤本なら、10月上旬の今の時期はもう赤本を選ぶべきだと思うので、
どうしても時間が作れそうになければ問題集をまるまる削ってしまうのも、
1つの選択肢ではないかなという気がします。
どちらもやって赤本が疎かになってしまうよりは、赤本に集中してみてください。
もちろん慣れて余裕が出れば、毎日2ページだけでもやると決め直してもいいですよね。
机に向かう勉強は時間がかかるものから始めて、早く終わりそうなものほど後回しにします。
1日の終わりになるとハードな赤本をやるのが辛くなってくるので
元気のあるうちに大変なものを終わらせた方が効率は良くなりますよ☆

あとは学校にいる時間を使う…という点では、大きな声では言えませんが、
毎日必ずある50分×数コマの時間を有効利用するのも手です。
この時間は体育など以外では嫌でも机に向かっていることになるので、
私は出来そうな時には問題集時間として使っちゃってました。
問題集は学校のこの時間にやってしまうのはどうでしょう。
それなら削らなくても済みますね。
最近はとっても高機能な「耳せん」というグッズもあるし・・・・なぁんて。
ちょっとこれは遺言には書けないなぁと思って書かなかったのですが、
現役生は学校にいる時間が一番長いし、
いつでも使える自分の机がある環境は、有効利用しようと思えばいくらでもできてしまうと思います。
縮小コピー、プリントが入れられる透明下敷き、手の平サイズ赤シート(市販のをカット)、耳せん、
などなど常備していたりしました。
…こんなこと書いていたら石黒先生に怒られちゃうかもしれないですね^^;

それから、睡眠時間を削るのは本当に最後の手段と考えてください。
朝からしっかり勉強するためにも十分に寝ることは一番大事です。
「睡眠時間と食費・おやつ費はけちらない」が私のモットーでした。
よく食べよく寝てこれからまた頑張ってください☆☆

こんな感じで良かったでしょうか…。
それでは、長くなりましたが失礼します。